平ボディトラックの特徴とは?

 

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はじめに

 

トラックと言えば平ボディ、誰もがトラックという言葉を耳にして最初に想像するのがこの平ボディでしょう。

平ボディの需要は非常に高く、国内はもとより海外での需要の高さは驚くばかりです。

トラックの代表選手ともいえるこの平ボディはその形状と形状が起因する汎用性、使い勝手の良さが国内外での需要の高さにつながっています。

そして、幅広い業種で平ボディトラックは活用されているのです。

オープンデッキとなっている荷台を側面部と後部のアオリでおおっているだけの構造ですので、荷の積込み・積降ろし時にはこのアオリを下すことでフォークリフトやクレーンでの積み降ろしも容易に出来るのです。

この屋根が無いという平ボディトラックの形状の特質を利用することによって、さまざまな形状の荷やさまざまな大きさの荷を工夫次第で積み込むことができます。

また、その形状のシンプルさによって車両価格に架装費用が加わらないリーズナブルさも需要の高さにつながっています。

誰もが知るこの平ボディトラックの特徴を今回の『豆知識』では皆さんに再確認して頂ければ幸いです。

 

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平ボディトラックの誕生(トラックの歴史)

 

産業革命前、蒸気機関が発明されるまでは陸上での物の輸送は荷車や馬車しか無く、その動力は人や牛馬に頼るしかありませんでした。

1769年イギリスのジェームス・ワットによって開発された新方式の蒸気機関は荷車と合体し安価な石炭を燃料にして物を運ぶことを可能にしました。

ここにトラックの原型は生まれました。

そして、時間をかけることなく蒸気機関に代わるエンジンも、さらに利便性を高めるトラックとしての機能も進化していきます。

産業革命は物資の大量生産を可能にし、この大量に生産された物資を一度に大量に運ぶことが可能なトラックの登場は誰もが待ち望んでいたことなのです。

日本は江戸幕府が開国を受け入れ、明治政府が立ち上がり若干遅れながらも瞬く間に西洋の新技術を取り入れて国策として産業の発展に力を入れていきます。

運送業はその産業発展、日本の豊国に不可欠な基幹産業として位置づけられていたのです。

1917年(大正6年)純国産トラック『TGE』が誕生しています。

TGEは東京瓦斯電気工業株式会社の頭文字です。

東京瓦斯電気工業は日野自動車株式会社の前身です。

ガス事業から自動車製造部を設立して純国産トラック『TGE』を開発して日本の産業発展のための一歩をスタートしています。

 

平ボディトラックの構成

 

※全日本トラック協会ウェブサイト『ボディ各部の名称』よりお借りしています。

 

平ボディトラックは可動式である両サイドと後方のアオリで構成されています。

そして、後部積込み口にはテールゲートリフター(パワーゲート)が備えられている平ボディトラックが少なくはありません。

テールゲートリフター等の利用は作業の効率の向上は働き方改革にもつながることですが、安全ルールを守り作業に当たらなければ重大事故にもつながってしまうので十分な注意が必要です。

 

アオリ

このアオリはもちろん積荷のしっかりした固定のために備えられているものであり、その積み降ろしを行い易くするために可動式となっています。

このアオリには鋼製(鉄、スチールです)、アルミ製、木製があります。

このアオリの材質で当然ですが重量が変わってきます。

木製<アルミ製<鋼製の順番に重量は増えます。

用途によって材質が変わるのですが、その重量によって最大積載量が変わってきますので用途と必要積載量を考えあわせてアオリの種類を選択してください。

そして、軽いと言えどもこの三種類の中では軽いという意味です。

一般的に言えば木製アオリでも十分重いのです。

アオリの上げ下げを手伝ってくれる『セイコーラック』や『アオリバランサー』、『スーパースケットマックス』などの補助器具があります。

それでも上げ下げの時には十分注意して作業に当たる必要があります。

そして、このアオリは日々使用する消耗品であるという考え方を忘れずに毎日の点検を怠らないようにして、不具合を感じたら早急に修理や交換が必要です。

 

テールゲートリフター(パワーゲート)

テールゲートリフターは、動力にモーターや油圧などを用いたトラックの後部に装備する荷物積み降ろし用専用の昇降装置です。

一般的にパワーゲートとも呼ぶことがありますが、「パワーゲート」は極東開発工業株式会社の登録商標ということをご周知下さい。

国土交通省では毎年「中小トラック運送事業者向けテールゲートリフター等導入支援事業」を行っています。

荷役作業の効率化(荷役時間の短縮・荷役負担の軽減)等に資する機器の導入費用の一部を補助することによって、「新規投資の余力がなく、経営環境が厳しい状況にある中小トラック運送事業者に対し、中小トラック運送事業者向けテールゲートリフター等導入支援事業」を実施しています。

テールゲートリフター等の導入を促進することにより、労働生産性の向上・多様な人材の確保を図り、働き方改革を推進することを目的にしています。

他業界に漏れることなく運送業界もトラックによる各業界の作業もAIや各種機械によって省力化が進められてはいますが、場面によってはまだまだ人力に頼らざるを得ない事があるということでしょう。

※この写真は全日本トラック協会のウェブサイトよりお借りしています。

 

このテールゲートリフターには左右に危険防止用の可動式の柵の設置されたものもあるのですが、まだまだ写真のように面一の上下可動鉄板のみの装置が主流です。

そのため、荷の積込み、荷下ろし中の事故が絶えることがありません。

ルールを順守した十分な注意をしての作業を行わなければなりません。

 

低床タイプ、高床タイプ

この平ボディトラックにも低床タイプ、高床タイプさらには超低床タイプが開発されており、用途や使用環境によって使い分けられています。

 

・低床タイプ

平ボディトラックの『床』面を低くするためにはタイヤのサイズを小さくしたり、ホイールのサイズを小さくするだけで変えることは出来ますが、シャーシに取り付けられたリーフスプリングの位置を調整すれば高さを変えることは可能です。

ご想像いただければ理解できると思いますが、低床車であれば荷の積込み、荷下ろしは楽になります。

そして積込める高さに余裕が出来るので重量さえ積載オーバーにならなければ、たくさんの荷を積み込むことが出来ます。

こんな低床車のメリットに対してデメリットは悪路に弱いことが一番でしょう。

タイヤを替えることで道路の段差などの振動は伝わりやすくなってしまい、乗り心地の悪さもさることながら、積荷への振動は積荷の種類によっては大きな問題となってしまいます。

 

・高床車

その名称通り、『床』面の高い平ボディトラックです。

メリットは走行安定性が高まり、悪路に強いことでしょう。

未整備道路の走行や建設現場での資機材の小運搬作業、または農作業用のトラックにはうってつけの高床車です。

デメリットは作業位置が高くなるので作業効率が下がることでしょうが、そもそもそれを分かったうえでの高床車利用であるならば、デメリットとは呼ばないかも知れません。

 

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積込み、輸送の際の注意点

 

シートの重要性

平ボディトラックのメリットは屋根が無いことによる積み降ろしの利便性の高さですが、この屋根が無いことが逆にデメリットになることがあります。

輸送時の安定性の確保のためにしっかりした固縛が必要になることや、雨天時の雨除けを行うためにシートを用いて作業を行う必要があることです。

積荷の安定性を増したり、雨よけのためにはエステル帆布という樹脂防水加工を施した帆布の利用が一般的です。

ひと昔前のドライバーは手積み、手降ろしでの作業が当たり前でした。

こんなドライバーたちは輸送途中雨が降り出せば、手早く常備のシートを広げ積荷をぬらさぬよう養生しました。

しかしながら、ドライバーの不足している現在ではそんなドライバーは少なくなりつつあり、4t以上のトラックではウイング車が増えていっています。

 

固縛のためのロープの結び方

積荷の種類、形状によって平ボディトラックの荷台での積み方やシート、ロープを利用した固縛の方法は変わってきます。

そして、この積荷は満載時ばかりではありません。

途中の目的地で荷を降ろしながらの輸送もあるでしょうし、初めから満載しないままの輸送もあるかも知れません。

それぞれの場合によって荷の積み方、固定の方法は変わります。

固定時に重要になるのがロープの結び方です。

このロープを使っての固縛(こばく)(かたくしばること)は私たちトラック運送業に携わる者にとっては基本の作業であり、安全作業、交通安全のためにもしっかり身に付けなければならない重要な知識であり、作業です。

積荷にはそれ自体に重量があり、輸送時には道路の段差による振動や急なブレーキや右左折時の大きな力は積荷をジッとさせることはありません。

“荷崩れはいつでも起こり得る”という前提のもと、荷崩れのしにくい積付けを行い、効果の保てるロープ結びでロープ掛けをしなければならないのです。

公益社団法人 全日本トラック協会が出しているテキスト『安全輸送のための積付け・固縛方法』に、積付け・固縛した積荷にかかる荷重・負担を地震に置き換えて説明しているものがあります。

トラックが静かに発進しても“震度の軽震”、それが乱暴に急発進した場合“震度7の激震”だというのです。

トラックが走り出せば積荷はたえず地震に遭遇するのと同じで、舗装の良い道路で“震度2程度の軽震”の上下動であり、道路工事中の段差、橋梁と道路の継ぎ目やマンホールの蓋は“震度4の中震~震度7の激震”の上下動となると説明しています。

市街地での通常のブレーキ動作であれば“震度2の軽震”、ぼやっとしてブレーキを踏む時期がおくれると、“震度4の中震”となります。そして、子どもや自転車の飛出しで“危ないっ!”と、急ブレーキを踏んだ時には積荷の受ける衝撃は、“震度7の激震”以上となり積荷はキャビン側に押し出されるとしています。

積荷の立場になると、トラックの走行中には大小の地震が連続して続くのと同じだと説明しています。

※公益社団法人全日本トラック協会『安全輸送のための積付け・固縛方法』 P.1~P.4参照

わかりやすい例を使っての説明です。

このようなことに備えるために荷崩れを起こさない積付けの方法と、解けることの無いロープの結び方(もやい結び、南京結び、輸送結びなど)をしっかり覚えていただいてはどうでしょうか。

 

車載制限改正(『はみ出し』の一部法改正)

この令和4年5月に上記における法改正がなされています。

道路交通法施行令第22条では、自動車の積載物の大きさや積載の方法について制限する「自動車の積載の制限」について下記のように規定されています。

 

警察庁において、自動車の積載物の長さ及び幅の制限等を改めることについて、後写鏡の効用等を失わせることなく、自動車の車体からはみ出して積載可能な長さ又は幅を確認するための走行実験を実施した結果、自動車の走行安定性等が確保されること、周囲の交通に与える影響がほとんどないこと等が確認された範囲内で、積載に関する制限を緩和した改正道路交通法施行令が令和4年1月6日に公布され、同年5月13日より施行されした。

※公益社団法人全日本トラック協会ホームページ 「自動車の積載の制限」に係る道路交通法施行令の一部改正について より転載

 

おわりに

 

平ボディトラックほどさまざまな業界で活躍し、さまざまな利用のされ方をしているトラックはありません。

日本で初めて作られたトラックの原型とも言うべきトラックは現在私たちが目にする平ボディトラックと大差はありません。

平ボディトラックの姿は初めから出来上がっていたのです。

この先、脱炭素社会に向かいトラックがEV化し、AIに支配されようと物を運ぶというこの淡々として地道な作業が無くならない限り平ボディトラックという形は消えることは無いでしょう。

平ボディトラックはそれくらい私たちの身近にあり、利用度の高い使い易いトラックであるということでしょう。

【参考】平ボディトラックの買取相場はこちら

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