
タイヤのホイールバランス調整とは? 必要な理由や調整方法を解説
タイヤのホイールバランス調整は、トラックの安全走行や快適性を保つ重要なメンテナンスです。タイヤやホイールの重量、形状の偏りを補正し、振動や偏摩耗を防ぎます。
今回の『豆知識』では、ホイールバランス調整の意味や方法、必要性、乱れる要因を解説します。ホイールバランスが崩れるとどうなるか、調整に必要な道具や作業の流れ、依頼先や費用、さらに自分で調整する方法やメンテナンスなども紹介します。
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目次

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タイヤのホイールバランス調整とは?
タイヤのホイールバランス調整は、タイヤとホイールの重量や形状の不均衡を修正する作業です。回転時の偏りをなくし、振動やステアリングのブレを軽減させるのです。
トラックは重い荷物を長距離で運ぶため、バランスが乱れると走行時の安全性や、輸送する部品に影響があります。車両自体への影響ばかりか、いずれは積荷へも影響を与える結果になってしまいます。ホイールバランサーで測定し、その結果に基づいてバランスウェイトで補正することにより、安定走行とタイヤの長寿命化を実現します。
・調整方法
ホイールバランス調整には、二つの方法があります。
その二つの方法であるダイナミックバランス調整とスタティックバランス調整を解説します。
・ダイナミックバランス調整
ダイナミックバランス調整は、回転させたタイヤとホイールの上下・左右の偏りを見つけて補正します。ホイールバランサーでタイヤ付きホイールを高速回転させ、不均衡な位置を検出します。その検出結果に基づいて、補正部品であるバランスウェイトをリムに取り付け、振動を最小化します。
高速で走行するトラック、しかも重量のある積荷を積載しての走行に対応し、安定性や安全性を高める調整方法です。
・スタティックバランス調整
スタティックバランス調整は、静止状態でのタイヤとホイールの上下の重量バランスを整える方法です。ホイールバランサーにセットし、重い部分が下に傾く性質を利用して偏りを確認します。その偏りを確認してバランスウェイトを反対側に装着し、均等にします。
簡易的な調整方法で、低速走行するトラックや軽い積荷を運ぶトラックに有効です。一般的なトラックでは、ダイナミックバランス調整と併用し、高い精度を出す調整を行うこともあります。このスタティックバランス調整を行うことによって、タイヤの振動や偏摩耗を抑え、トラックの安全性を確保することができます。
・調整項目
ホイールバランス調整では、複数の項目を確認し最適に補正します。具体的な内容を紹介します。
・ウェイトマッチング
ウェイトマッチングは、タイヤとホイールの重量の偏りをバランスウェイトで調整する方法です。偏りのある部分を見つけてウェイトを加え、回転時の振動を軽減します。
ウェイトマッチングを行うことによって、トラックの安定走行は向上します。
・ラジアルマッチング・ラテラルマッチング
ラジアルマッチングは上下の偏りを、ラテラルマッチングは左右の偏りを補正します。タイヤの不均一を整え、トラックのブレや振動を抑えることができます。
・フォースマッチング
フォースマッチングは、タイヤの剛性や形状のムラを測定し調整する方法です。フォースマッチングを行うことによって、高速走行時の力を均等にし、トラックの安全性を高めます。
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タイヤのホイールバランス調整が必要な理由
タイヤのホイールバランス調整は、トラックの安全と効率に不可欠な調整です。タイヤやホイールは製造時や使用することで重量と形状にバラつきが生じ、回転時に振動やブレを引き起こします。
トラックは長距離を走り重い荷物を運ぶため、ホイールバランスの乱れがステアリングの不安定さやタイヤの偏摩耗、燃費悪化を招き、事故リスクも増加します。
国土交通省によると、振動関連の不具合はトラック事故の要因の一つとなっています。ホイールバランス調整は、ホイールバランサーで偏りを測定し、ウェイトで補正することで、安定走行を実現させます。部品の損傷を防ぎ、ドライバーの疲労を軽減し、物流の信頼性を高めます。安全とコスト両面で、調整は必須な作業です。
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タイヤのホイールバランスが乱れる要因
タイヤのホイールバランスの乱れは、いくつかの要因によって起こります。トラックを普通に走行させるだけでホイールバランスは乱れるのです。その要因を紹介します。
・エアバルブの重さ
エアバルブはタイヤの空気を調整する部品ですが、その重さがホイールバランスに影響します。ゴム製や金属製があり、重量は軽いものの、回転時に微妙な偏りを生んでしまうのです。特にトラックでは、複数のタイヤにそれぞれあるエアバルブの重さが起こす偏りの違いが累積し、振動の要因になります。
高速走行や長距離はホイールへの負荷が大きいため、バランスが乱れやすく、定期的な点検が必要になります。エアバルブの材質や取り付け位置を統一し、ホイールバランサーで確認し、調整することで、影響を最小限に抑えることが可能です。
・バランスウェイトの脱落
バランスウェイトが走行中のなんらかの衝撃や劣化で脱落すると、補正が崩れ、振動が発生する場合があります。バランスウェイトの脱落がホイールに与える影響でトラックの走行における安定性が損なわれます。
・タイヤの摩耗
タイヤが不均一に摩耗してしまうと、せっかく調整したホイールの重量や形状のバランスが乱れてしまいます。その結果、ホイールの振動やブレが生じ、トラックの走行に影響してしまいます。
・重量バランスの悪いホイール
始めから重量バランスが悪いホイールを装着すると、長距離・長時間の走行によって回転時の不均衡が顕著に表れてしまいます。タイヤの振動を招くために、調整が必要となります。
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タイヤのホイールバランスが乱れるとどうなる?
ホイールバランスが乱れると、トラックの走行や足回りの部品を中心に悪影響が出ます。以下で、具体的な症状を紹介します。
・真っ直ぐ走れなくなる
バランスが取れていないタイヤは、回転がスムーズではなく止まりやすくなります。また、走行時に振動を起こして直進走行がしづらくなる場合があります。小さな歪みでも、長時間走行するうちに大きな歪みになります。
そのうちハンドルを手でしっかりつかんでいないと、ハンドルが振動したりぶれたりし始めます。最悪の場合、ハンドル操作ができなくなり安定した直進走行を確保できなくなってしまいます。
重量物を積載するトラックでは、タイヤの微妙なバランスのズレが時間の経過とともに、大きな反動としてドライバーに返ってきます。トラックのタイヤバランス調整は非常に重要なことなのです。
・偏摩耗が起こる
タイヤの偏摩耗はタイヤバランスの狂いから生まれてくる場合もあります。偏摩耗を起こしたタイヤは、タイヤの片側だけ摩耗が進んでしまい、トラクションがなくなりスリップの原因になります。安全走行に支障をきたしてしまうということです。
そしてタイヤの劣化が早く進んでしまいますので、通常よりも短い期間でタイヤを交換しなければならなくなり、不要な出費を強いられてしまいます。さらに偏摩耗は燃費を悪化させる原因ともなります。
トラックのタイヤバランス調整によってタイヤの偏摩耗を防ぐことは安全走行・経済走行につながります。
・パーツが破損する可能性がある
タイヤバランスの調整ができていないトラックは、長時間走り続けることで常に負担を各部品に与え続けてしまいます。ぶるぶるとハンドルが震えだすシミー現象や車体の振動ばかりで済まずに、ベアリングやサスペンションなどの重要パーツが破損してしまう危険性があります。部品の故障を防ぐためにもトラックのタイヤバランス調整は必要です。
また、振動によるネジ類のゆるみも気になります。タイヤバランスの調整を行い、同時に各ネジ類の点検も忘れずに行うようにしてください。
・燃費が悪くなる
バランスの乱れで抵抗が増え、エンジンに余計な負担をかけてしまいます。その結果、トラックの燃費が悪化し、運用コストが上昇します。
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タイヤのホイールバランスを調整するタイミング
タイヤのホイールバランスを調整する必要が生まれるタイミングは二つあります。
まず一つ目はタイヤの交換時です。トラックの場合、ドライバーの趣味などでホイールまで交換することは少ないでしょうが、事故を起こしてホイールも交換する場合にはホイールバランスの調整が必要になります。
二つ目はタイヤが摩耗した場合です。長距離を走るトラックのタイヤの摩耗は早く、一定以上走行した際にはタイヤの交換をしなくてもホイールバランス調整が必要になります。走行によるタイヤの摩耗は均一に起きるものではないからです。
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タイヤのホイールバランスを調整する方法
タイヤのホイールバランス調整は、安全走行のカギとも言えます。ホイールバランス調整を行うには、道具や手順を理解し、適切に対応することが大切です。
・バランスの調整に必要な道具
ホイールバランス調整には専門的な道具が必要になります。以下で、その詳細を紹介します。
・ホイールバランサー
ホイールバランサーは、タイヤとホイールの回転時の偏りを測定する装置です。振動の原因を検出し、ウェイトの位置や量を指示してくれます。トラックの安全を支えてくれる不可欠な装置です。
・バランスウェイト
バランスウェイトは、偏りを補正する部品です。以下で、その種類を解説します。
・貼り付けタイプ
貼り付けタイプは、粘着テープでホイールの内側に固定します。バランスウェイトは金属製ですので、うっかりするとホイールに傷をつけてしまうのですが、貼り付けタイプのバランスウェイトであればアルミホイールに優しく、簡単に装着できます。
・打ち付けタイプ
打ち付けタイプは、ハンマーでリムに固定します。スチールホイールに適し、耐久性が高いのが特徴です。
・バランス調整作業の流れ
バランス調整作業の流れを紹介します。まずは、タイヤとホイールをホイールバランサーにセットし、回転させて偏りを測定します。
ホイールバランサーが示す位置と調整重量でバランスウェイトを装着(貼り付けまたは打ち付け)します。再回転で確認しながら、振動がなくなるまで調整します。トラックでは重量やタイヤサイズを考慮しながら、クリーナーで表面を清掃し、プライヤーで古いウェイトを外します。
安全装備(手袋、ゴーグル)を使い、正確な作業を心がけ調整作業は進めます。
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タイヤのホイールバランス調整はどこに依頼する?
タイヤのホイールバランス調整は、専門業者に依頼するのが一般的です。ホイールバランス調整を行うことのできる専門業者を紹介します。
・ディーラー
メーカー直営で、純正部品と専門知識で正確な調整を行います。信頼性は高いです。
・カー用品店
オートバックスなどの専門店で、手軽に調整ができます。費用は手頃で、迅速な対応が魅力です。
・タイヤ専門店
ブリヂストンなどの専門店です。タイヤに対しての専門性高く、精密なバランス調整が可能です。
・ガソリンスタンド
ENEOSなどのガソリンスタンドです。簡易調整になると認識してください。緊急時には便利でしょうが、専門知識を持った専門店での再調整が必要です。
場所によっては事前予約が必要になります。電話やネットで確認し、スケジュールを調整しましょう。
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タイヤのホイールバランス調整にかかる費用
ホイールバランス調整の費用は、業者やトラックの大きさで異なります。
業者 | 小型トラック | 中型トラック | 大型トラック |
ディーラー | 2,000~4,000円 | 3,000~6,000円 | 5,000~8,000円 |
カー用品店 | 1,000~2,500円 | 2,000~4,000円 | 3,000~6,000円 |
タイヤ専門店 | 1,500~3,000円 | 2,500~5,000円 | 4,000~7,000円 |
ガソリンスタンド | 1,000~2,000円 | 2,000~3,500円 | 3,000~5,000円 |
費用は1輪あたりの目安です。トラックのサイズやタイヤ数で総額が変わるため、事前に見積もりを取って確認してください。
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タイヤのホイールバランス調整にかかる作業時間
タイヤのホイールバランス調整の作業時間は、トラックのサイズやタイヤ数、業者の設備で変動します。
小型トラック(4輪)なら30~60分、中型トラック(6輪)で45~90分、大型トラック(10輪以上)では60~120分が目安となります。ホイールバランサーで測定し、ウェイト装着と再確認を行います。混雑時や追加メンテナンスの発生で延びる場合も予想されます。事前予約を行って効率化を図ってください。
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タイヤのホイールバランス調整は自分でもできる?
ホイールバランス調整は、理論上自分で行うことが可能ですが、難易度や精度に注意が必要です。以下で、セルフのホイールバランス調整の詳細を解説します
・道具をそろえれば自分でもできるが難しい
道具(ホイールバランサー、バランスウェイトなど)をそろえれば、自宅での調整は可能です。ただし、ホイールバランサーは高額(数十万円~)な装置で、トラックの大型タイヤ対応機種はさらに高額になります。
操作も技術や慣れが必要で、購入して自分で調整するのは現実的でなく、コストと労力が非常に大きいと覚悟しなければなりません。
・正確なバランス調整は業者に頼む必要がある
安価で購入できるホイールバランサー(数万円)もありますが、精度が低く、トラックの重いタイヤや高速走行を安心して行うための調整は難しいです。誤った補正で振動や偏摩耗が悪化するリスクも出てきます。
業者は高精度な機器と経験で、正確なバランス調整を保証してくれます。安全と信頼のため、ホイールバランス調整はディーラーやタイヤ専門店に頼むのが賢明です。
・ホイールバランス調整では不具合が改善しない場合もある
振動やブレを感じてホイールバランス調整をしても、ホイール自体の歪みや損傷が原因となって改善しない場合もあります。縁石衝突などで変形したホイールは、バランス補正では修正できず、交換が必要となります。
点検によって原因をし、適切な対処でトラックの安全性を確保しましょう。
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タイヤのホイールバランス調整と一緒にしたいメンテナンス
ホイールバランス調整とあわせて行うことをおすすめしたい他のメンテナンスがあります。一緒に行うことで効率を向上させ、トラックの性能も向上します。
・エアバルブの交換
エアバルブは空気圧を保つ部品で、金属製のエアバルブとゴム製のエアバルブがあります。ゴム製は経年劣化によって、ひび割れや漏れが発生する場合があります。定期的な交換で空気漏れを確認して、タイヤの安全性と寿命を確保してください。
トラックのエアバルブは重量による負荷が大きいため、点検時に新品(ゴム製は1~2年、金属製は状態次第)に交換してください。ホイールバランス調整と同時が効率的で、走行安定性を高めます。
・タイヤローテーション
タイヤローテーションは、前後や左右のタイヤを入れ替え、摩耗を均等にするメンテナンスです。トラックは前輪や駆動輪に負荷が偏り、タイヤローテーションを行わないと偏摩耗が進んでしまいます。
定期的なローテーション(6か月または1万km目安)で、タイヤの寿命を延ばし、走行時の安定性が向上します。バランス調整と一緒に実施しすることで、振動やブレを抑えてくれます。作業はジャッキやリフトを用いて安全に行います。
・タイヤの空気圧調整
タイヤの空気圧は、走行性能や燃費にじわじわと影響してきます。低すぎると抵抗が増え、高すぎると乗り心地やバランスが悪化してしまいます。
トラックは荷物の重量で適切な空気圧(メーカー指定)を確認し、調整を行うことが必要です。バランス調整と同時に行うことで、安定性と安全を確保してくれます。
・ホイールアライメント
ホイールアライメントは、タイヤの向きや角度のことを言い、それを調整する作業ともしています。ホイールアライメントがズレてしまうと、タイヤのブレや偏摩耗が発生してしまいます。バランス調整とあわせ、ホイールアライメントの調整はトラックの直進性を高めてくれます。
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まとめ
タイヤのホイールバランス調整は、トラックの振動やブレを防ぎ、安全走行を支えるメンテナンスです。ダイナミックバランス調整やスタティックバランス調整で、重量や形状の偏りを補正します。
ホイールバランスの乱れはエアバルブやタイヤの摩耗が原因で、放置すると直進困難やパーツ破損、燃費悪化につながります。ホイールバランサーとウェイトで調整し、ディーラーやタイヤ専門店への作業の依頼が日々の運転における安心につながります。費用や時間は車種次第です。
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