ホイールバランサー（タイヤバランサー）とは？ 使い方や自分でホイールバランスを調整する方法を解説
目次
- 1 ホイールバランス（タイヤバランス）とは？
- 2 ホイールバランサー（タイヤバランサー）とは？
- 3 ホイールバランス（タイヤバランス）が悪くなる要因
- 4 ホイールバランス（タイヤバランス）調整をしないとどうなる？
- 5 ホイールバランス調整が必要な車種は？
- 6 ホイールバランス調整でも改善できないことはある？
- 7 ホイールバランス（タイヤバランス）はいつ調整する？
- 8 ホイールバランス（タイヤバランス）調整を依頼できる業者
- 9 ホイールバランス（タイヤバランス）の調整を依頼する場合の費用相場と時間
- 10 ホイールバランス（タイヤバランス）を自分で調整する方法
- 11 ホイールバランス（タイヤバランス）調整は業者に任せるのが安心
- 12 ホイールバランス調整と併せてやりたいメンテナンス
- 13 まとめ
-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ホイールバランス（タイヤバランス）とは？
ホイールバランス（タイヤバランス）とは、トラックのタイヤとホイールの重量や形状の偏りを調整し、安定した走行を確保するメンテナンスです。タイヤは回転時に偏った重さや構造があると、振動や偏摩耗を引き起こし、安全性や燃費に影響してきます。ホイールバランサーを使い、バランスウェイトでホイールバランスを補正することで、車体への負担を軽減することができます。
トラックは重い荷物を積んで長時間トラックを走行させて、長距離を移動するため、小さなバランスの狂いは徐々に大きくなっていきます。適切な調整で、事故リスクを下げ、タイヤ寿命を延ばし、快適な運転を実現します。
今回の『豆知識』では、ホイールバランサーの使い方や自分で調整する方法まで解説します。
・ホイールの役割
ホイールは、タイヤを支え、重い荷を積み重量のあるトラックが路面と接する部分を支える重要な部品です。ホイールはアルミやスチール製で、車軸に取り付けられ、トラックの走行、制動、操舵を支えます。トラックは、大量の貨物を安全に運ぶため、耐久性と強度が求められます。
ホイールはタイヤと一体で回転し、衝撃を吸収して安定性を保つ役割も果たしています。バランスが悪いと振動やタイヤの偏摩耗が発生し、ステアリングやサスペンションに負担がかかってしまいます。適切なメンテナンスを行うことで、ホイールはトラックの安全と効率を支えてくれます。
・ホイールバランス調整とは？
ホイールバランス調整とは、タイヤとホイールの重量や形状のバラつきを補正し、安全な走行を確保するための作業です。タイヤは製造時や使用により、重量が均一でなかったり、形状に微妙な偏りがあったりします。この不均衡は、高速走行時の振動、ステアリングのブレ、タイヤの偏摩耗を引き起こし、トラックでは重い荷物の荷重で負荷が拡大してしまいます。
事故リスクや部品の損傷、燃費悪化を防ぐため、ホイールバランサーで回転時の偏りを測定し、バランスウェイトを付けて調整します。ホイールバランス調整は、安全運転と車両の長寿命化に不可欠な作業で、トラックにとって特に重要なメンテナンスです。
以下で、具体的な調整項目を紹介します。
・調整項目
ホイールバランス調整では、回転時の偏りを補正する項目がカギとなります。以下で、ウェイトマッチングやラジアル・ラテラルマッチングなどを解説します。
・ウェイトマッチング
ウェイトマッチングは、ホイールとタイヤの重さの偏りを、バランスウェイトで補正する方法です。タイヤの回転時の振動を抑え、トラックの走行の安定性を高めます。
・ラジアルマッチング・ラテラルマッチング
ラジアルマッチングは上下の偏りを調整し、ラテラルマッチングは左右の偏りを調整します。ラジアルマッチングとラテラルマッチングを行うことによって、振動やブレを減らし、トラックの直進性を確保します。
・フォースマッチング
フォースマッチングは、タイヤの剛性や形状のムラを測定し、調整する作業です。トラックの高速走行の安定性を高めてくれます。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ホイールバランサー（タイヤバランサー）とは？
ホイールバランサー（タイヤバランサー）は、タイヤとホイールの回転時の重量バランスを測定し、偏りを補正する専用機器です。ホイールバランサーは、トラックの安全走行を支え、振動や偏摩耗を防いでくれます。
ホイールを回転させ、不均衡な箇所を検出し、バランスウェイトの位置や量を指示します。
・ホイールバランサー（タイヤバランサー）の使い方
ホイールバランサーの使い方は簡単です。タイヤを装置にセットし、スピンさせて偏りを測定します。画面やインジケーターでホイールの不均衡な位置と必要なウェイト量を確認します。
指定箇所にバランスウェイトを装着し、再測定でバランスを調整します。大きなホイールが回転しますので、安全かつ正確な操作が重要です。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）が悪くなる要因
ホイールバランスは、様々な要因で悪化します。エアバルブやホイールの状態が影響します。以下で、具体的な原因を解説します。
・エアバルブの重さが影響を与えている
空気が内部に詰まって必要な機能を果たしているタイヤには、必ずエアバルブがあります。この数十グラムのエアバルブがホイールバランスに影響を与えます。
必ず存在するエアバルブがホイールバランスに影響を与えるのは問題があるような気もしますが、重要な空気注入口で仕方がないことなのです。プロの整備士たちはこの数十グラムの重さを相殺させるためにバランスウェイト（カウンターウェイト）を使いますが、バランスウェイトの利用を最小限に留めるために黄色いペイントの「軽点マーク」を利用して、軽点マークと合わせることによって相殺に近づけたりします。整備士によってその方法はさまざまなようです。
・重量バランスの差が大きいホイールを装着している
ホイールバランスの調整が必要なケースはタイヤに起因することばかりではありません。タイヤを装着するホイールの影響もあるのです。重量バランスの差が大きいホイールを装着していれば仮に真円のタイヤを装着しても完璧なバランスを取ることはできません。ホイールバランス調整が必要になります。
この場合の原因はホイールが粗悪な製品であることが多いです。
・ホイールが損傷している
縁石や段差に当たってホイールが損傷すると、形状の歪みでバランスが崩れてしまいます。車輪の振動や事故リスクを高める原因となりますので、早急な修理が必要です。
・タイヤが摩耗している
タイヤの摩耗が進んでいるときにホイールバランス調整が必要になります。タイヤの接地面の一部や片側だけが異常に摩耗する偏摩耗は、ホイールのバランスを狂わせてしまいます。まずは偏摩耗を起こした原因を究明することが必要です。
そして、軽度の偏摩耗であればホイールバランス調整を行う手順に進みますが、理想を言えばタイヤを交換したいものです。重度の偏摩耗であれば、必ずタイヤ交換をしてください。
・バランスウェイトが外れている
バランスウェイト（カウンターウェイト）が外れてしまったときにはすぐに整備工場に行ってください。虫歯の治療を歯科医院で行って、治療した歯の詰め物が外れてしまったのと同じ状態です。ホイールバランスの調整が必要なケースです。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ホイールバランス（タイヤバランス）調整をしないとどうなる？
ホイールバランスの調整が必要なケースでありながら、ホイールバランス調整を行わないとどんな症状が出るのかを紹介します。
・重要パーツの損傷につながる
ホイールバランスが狂った状態で走行を続ければシミ―現象や車体の振動ばかりで済まずに、サスペンションなどの重要パーツが破損してしまう危険性があります。振動によるネジ類のゆるみも気になります。
ホイールバランス調整を行い、同時に各ネジ類の点検も忘れずに行うようにしてください。
・車が振動して直進できなくなる
ホイールバランスが悪いと、トラックが振動し、ハンドルがブレて直進が困難になる場合もあります。高速走行で制御を失い、対向車や障害物との衝突リスクが高まります。
国土交通省のデータでは、振動関連の事故がトラックの安全性を脅かす例もあります。荷物を満載したトラックでは特に振動は危険で、ドライバーや周囲の安全を守るために、バランス調整で振動を抑え、安定走行を確保することが不可欠です。
・タイヤに偏摩耗が起こる
バランスの悪さでタイヤの一部に負荷が集中し、偏摩耗が進行してしまいます。タイヤの寿命が短くなり、交換頻度が増えます。
・燃費が悪くなる
ホイールバランス調整を行わないで起こり得るステアリングや車体の振動、重要パーツの破損、直進安定性の欠損、タイヤの偏摩耗の進行などは、すべて燃費を悪化させてしまいます。ホイールバランス調整を行わないことによって起因するさまざまな不具合が最終的には燃費を悪化させてしまうのです。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス調整が必要な車種は？
ホイールバランスの調整はタイヤが付いた車両であればどの車種にも必要で、特定の車種には必要ないなどということはなくどの車種であっても必要です。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ホイールバランス調整でも改善できないことはある？
ホイールバランス調整でもそのホイールバランスを改善できないケースもあります。事故車の場合です。衝突や大きな段差での衝撃で受けたシャーシや車軸の足回りの歪みやサスペンションの故障があったら、ホイールバランス調整ではなく、ホイール交換や車体の根本的な修理が必要です。
ホイールバランス調整だけですべてを改善できるわけではないのです。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）はいつ調整する？
ホイールバランス調整をするタイミングは、タイヤやホイールを外した時だと考えてください。寿命がきたタイヤを交換する場合やホイールを新しく購入した場合がホイールバランス調整が必要なタイミングです。
季節に応じての交換のタイミング、冬期にスタッドレスタイヤに交換するときにホイールはそのままでタイヤだけを交換する場合にはホイールバランス調整が必要になります。
ホイールごとの保管をして、交換を行っている場合には走行で不調を感じなければホイールバランス調整は必要ない場合もあります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）調整を依頼できる業者
ホイールバランス調整は専門業者に依頼が可能です。以下で、ホイールバランス調整の依頼先を紹介します。
・ディーラー
ディーラーはトラックのメーカー直営で、純正部品を用意していて、専門知識を持ってホイールバランス調整をしてくれます。ホイールバランサーを使い、正確な補正が可能です。費用は高めとなりますが、信頼性が高く、アフターサービスも充実しています。
大型の専門設備もそろえていて、大型トラックのバランス調整に適しています。
・カー用品店
カー用品店（オートバックスなど）でもホイールバランス調整を行います。専門機器で迅速に対応し、費用も納得できるものになるかもしれません。タイヤ購入とセットで便利な場合もあります。ただし、トラックのホイールバランス調整に対応する店舗を見つけなければなりません。
・タイヤ専門店
タイヤ専門店（ブリヂストンなど）は、タイヤとホイールの知識が豊富です。ホイールバランサーで精密な調整を行い、トラックの安全性を確保してくれます。タイヤ交換と同時依頼がお得になります。
・ガソリンスタンド
一部のガソリンスタンド（ENEOSなど）では、簡易的なホイールバランス調整を行っています。手軽で素早いことは大きく評価できますが、大型トラック対応は店舗次第となります。緊急時や軽微な調整時に便利です。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）の調整を依頼する場合の費用相場と時間
下表がホイールバランス調整を依頼した場合の費用の相場と所要時間となります。
| トラックの種類 | 費用相場（1輪あたり） | 所要時間（4輪の場合） |
| 小型トラック | 1,000円～2,000円 | 30分～60分 |
| 中型トラック | 2,000円～4,000円 | 45分～90分 |
| 大型トラック | 3,000円～6,000円 | 60分～120分 |
費用は店舗や地域で変動します。作業時間はタイヤ数や状態により延びる場合もあります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）を自分で調整する方法
ホイールバランス調整は適切な道具を用意でき、適切な手順を身につけていれば、自分でも可能です。以下で、その方法を解説します。
・必要な道具
ホイールバランス調整には以下の道具が必要になります。
・ホイールバランサー（タイヤバランサー）
回転時の偏りを測定する装置です。前述のとおり、バランス補正に必須です。
・バランスウェイト
ホイールの重量バランスを調整する金属片です。重さや位置で偏りを補正し、振動を軽減します。種類は様々で、詳しくは後述します。
・その他、必要な道具
タイヤレバー：タイヤの取り外しに使用。
プライヤー：古いウェイトを外すのに便利。
クリーナー：ホイール表面の汚れを除去し、ウェイトの接着を強化。
安全装備（手袋、ゴーグル）：作業中の安全を確保。
自宅やガレージで、正確かつ安全に調整を進めましょう。
・バランスウェイトの種類
バランスウェイトには種類があり、用途やホイールに応じて選べます。以下で、詳細を紹介します。
・打ち付けタイプ
打ち付けタイプのバランスウェイトは、ホイールのリムにハンマーで打ち込んで固定します。スチールや亜鉛製で、耐久性が高く、トラックに適します。
・貼り付けタイプ
貼り付けタイプは、粘着テープでホイール内側に貼るウェイトです。アルミホイールに優しく、取り付けが簡単です。外れにくい設計が便利です。
・調整手順
自分でホイールバランスを調整する手順は意外にシンプルです。以下で、具体的に解説します。
1．古いバランスウェイトを外す
古いウェイトをプライヤーで慎重に取り外し、ホイールを清掃します。バランスの再調整を準備します。
2．ホイールバランサー（タイヤバランサー）にタイヤをセットするタイヤとホイールをホイールバランサーに固定します。回転させ、装置が偏りの位置とウェイトの量を表示します。トラックの大型タイヤも正確にセットします。
3．水平器を確認する
ホイールバランサーの水平器をチェックし、装置が水平か確認します。傾きがあると測定が不正確になりますから注意が必要です。トラックの重いホイールでも、安定性を保ちます。
4．バランスウェイトを取り付ける
装置の指示に従い、指定位置にバランスウェイトを装着します。打ち付けまたは貼り付けで固定し、再測定します。振動がなくなるまで調整します。
・タイヤの種類ごとのポイント
ラジアルタイヤ、バイアスタイヤ、スタッドレスタイヤなど、それぞれタイヤを構成する素材などが違うので、それぞれに合ったホイールバランス調整の方法を、経験豊富な技術者に任せることが賢明です。
例えば、スタッドレスタイヤのバランス調整はトレッドのゴムが通常のタイヤよりも柔らかく、摩耗しやすいためにホイールバランス調整はとても重要なものになっています。
それぞれの特徴にあった調整が経済効果を高めて安全につながります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス（タイヤバランス）調整は業者に任せるのが安心
ホイールバランス調整はホイールバランサーがあれば、誰にでもある程度はできるでしょう。しかし、安価ではない水平器付きのホイールバランサーを所有することや、頻繁に使う機械ではないことを考えると、自分でホイールバランス調整を行うことは現実的ではないように思われます。
高速で回転するホイールのバランス調整は知識と経験と技術が必要です。調整ミスは事故にも直結します。
特にトラックのような大型で重量があるホイールはプロの整備士に任せることで安心ができ、安全を確実なものにするべきではないでしょうか。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
ホイールバランス調整と併せてやりたいメンテナンス
ホイールバランス調整と併せてやりたいメンテナンスがいくつかありますので紹介します。
・タイヤのローテーション
車体からホイール・タイヤを外すチャンスです。タイヤのローテーションを行ってはどうでしょうか。タイヤの片減りや偏摩耗を防ぐためにタイヤのローテーションは有効です。前後や左右を入れ替え、摩耗を均等にすることによって、寿命と走行安定性を高めてくれます。整備先に依頼すれば、ホイールバランス調整と併せて作業してくれます。
・エアバルブの交換
エアバルブも消耗品です。エアバルブの交換にはタイヤの脱着が必要なので、ホイールバランス調整と併せて行うことをルールにしておけば、エアバルブの劣化で起きる空気漏れを防ぐことができます。
・ホイールアライメントの調整
タイヤ・ホイールが正しい角度で装着されているかどうかのホイールアライメントの確認・調整はホイールバランス調整と併せて行うことが一番好ましいです。
・窒素ガスの充填・補充
タイヤの空気の自然漏洩量が少ないという理由で、近年は空気より窒素ガスの充填がトラックやバスに普及しています。タイヤの空気の自然漏洩は避けることができないことで、補充の充填頻度を減らすために窒素ガスの充填を行ってみてはどうでしょうか。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信！無料出張査定依頼ができる！
まとめ
タイヤ交換時のホイールバランス調整が必要な理由や交換タイミングやそのやり方を紹介しました。日常の運転で異常を感じたらこのホイールバランスも疑ってみてください。
タイヤ・ホイールのトラブルは重大事故につながります。適切なメンテナンスで、安全と効率を高めましょう！
トラックファイブは常に皆様の交通安全を願っています。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。
