
2tトラックの廃車を検討するタイミングは? 廃車登録の種類と手続きの流れ、費用などを解説
2tトラックは、物流をはじめとするさまざまな業務で活躍する頼もしい相棒ですが、長年使用すると寿命を迎える時期が必ず訪れます。廃車を検討するタイミングは、走行距離や年数、排出ガス規制など複数の要因に依存します。また、廃車には一時抹消や永久抹消といった登録種類があり、それぞれ手続きや費用が異なります。
今回の『豆知識』では、2tトラックの廃車を考えるタイミングや登録の種類、手続きの流れ、かかる費用、そして還付金や買取の可能性まで詳しく解説します。最後までお読みいただき、2tトラックの廃車に備えましょう。
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目次

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2tトラックの廃車を検討するタイミング
一般的にトラックの廃車を検討するタイミングは、寿命を迎えたときや規制によってトラックを使えなくなるときなどです。走行距離や年数の経過、排出ガス規制への対応が主な判断基準となります。以下で、これらの要素に基づいた廃車を考えるタイミングを詳しく説明します。
・走行距離
走行距離は、2tトラックの寿命を判断する重要な指標となります。トラックは毎日長距離を走行するため、エンジンやシャーシが劣化し、ブレーキなどの部品が摩耗し、故障リスクが高まります。一般的に、2tトラックの寿命は走行距離で約30万~40万kmとされます。この距離を超えると、修理費用が新車購入費用に近づく場合が多く、経済性を考えると廃車を検討するタイミングです。
たとえば、30万kmを超えたトラックでは、エンジンのオーバーホールやサスペンションの交換が必要になることがあり、その費用に1回あたり50万~100万円かかることもあります。さらに、走行距離が長いほど燃費が悪化し、運送効率が低下します。
年式が新しい2tトラックでも、過酷な使用環境(積載量の超過や悪路走行など)で20万km程度で限界を迎える場合もあります。定期点検で異常音や振動、油漏れを確認したら、早めに廃車を検討する必要があります。
また、部品供給が終了した古いモデルは、修理が難しくなるため、走行距離が25万km程度に達した時点で廃車を考えるのも一つの方法です。なお、トラックの使用頻度やメンテナンス状況によって寿命は変動しますので、走行距離だけでなく他の要因も含めて総合的に判断してください。
・年数
年数は、2tトラックの寿命を判断するもう一つの基準です。トラックは経年劣化により、ボディの錆やゴム部品の硬化、電気系統の老朽化が進みます。一般的に、2tトラックの寿命は使用年数で10~15年とされます。10年を超えると、車検費用や修繕費用が急増し、新車を購入したほうがコスト的に有利になる場合があります。
たとえば、10年目の車検では、20万~30万円かかる一方で、修理が必要な場合はさらに必要経費は加算されます。15年を超えると、排出ガス規制や安全基準に適合しない可能性が高くなり、継続使用が困難になります。特に、屋外保管や塩害地域では錆による腐食が進み、7~10年でボディが限界を迎えることもあります。
メンテナンスを徹底していても、年数が経過したトラックは部品供給が途絶えてしまい、部品交換が難しくなるため、10年を目安にする廃車の検討が望ましいかもしれません。ただし、年間走行距離が少ない場合は、年数だけでは判断せず、状態を点検して判断してください。
・排出ガス規制
排ガス規制とは、自動車から排出される有害物質(窒素酸化物や粒子状物質)を減らし、環境保全を図るための法律です。日本では、平成や令和の年号ごとに段階的な基準が強化されており、2tトラックも対象となります。
たとえば、平成28年(2016年)基準や令和2年(2020年)基準では、ディーゼルエンジンの排出ガス浄化装置の搭載が義務づけられています。古いトラックはこれに対応しておらず、車検を通すために改造が必要になる場合があります。
改造費用は、排出ガス浄化装置の取り付けやエンジン交換で50万~150万円かかることがあり、新車購入(約300万~400万円)と比較すると割高になるケースも多いです。トラックの寿命が10年を超え、走行距離が30万kmに近い場合、かけた改造費用を回収する前に故障が頻発する可能性があります。この場合、買い替えたほうが安く済むか、長く使える可能性が高いかを判断され、廃車を検討するタイミングと考えられます。また、規制がさらに厳しくなる地域(東京都心など)では、対応が追いつかず、使用が制限されることもあります。
たとえば、2025年時点で10年以上のトラックは一部エリアで運行禁止となる動きがあり、早めの廃車が推奨されます。排出ガス規制への対応を考える際は、トラックの年式(10年超)、走行距離(30万km超)、地域の規制状況を確認し、改造費用と比較してください。経済性と環境負荷を考慮し、適切なタイミングで廃車を決断することが重要です。
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2tトラックの廃車登録の種類
2tトラックの廃車には、状況に応じた登録種類があります。一時抹消登録は一時的な使用停止、永久抹消登録は完全な廃棄を意味します。以下で、それぞれの概要を説明しますが、必要な書類や手続きの流れは後述します。
・一時抹消登録
一時抹消登録は、2tトラックを一時的に公道での使用を停止する手続きです。長期間使用しない場合や、海外への輸出を検討する際に便利です。この登録により、自動車税の納付義務が免除され、コストを抑えられます。ただし、車検が失効し、再び公道で使用するには再登録が必要です。
必要な書類や手続きの流れについては後述します。注意点として、放置期間が長くなると錆や劣化が進むため、定期的な保管状態の確認が必要です。
・永久抹消登録
永久抹消登録は、2tトラックを完全に廃棄し、車両番号を抹消する手続きです。解体業者に引き渡し、車両としての使用が一切できなくなります。この登録により、自動車税の納付義務が終了し、トラックは二度と公道を走ることはありません。必要な書類や手続きの流れについては後述します。
永久抹消は、トラックが故障し修理が非現実的になった場合や、買い替えを決めた場合に適しています。解体後は部品・素材のリサイクルが可能な場合もあるため、環境にも配慮した選択とも言えるでしょう。
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【種類別】2tトラックの廃車手続きに必要な書類と流れ
2tトラックの廃車手続きは、登録種類によって必要な書類や流れが異なります。以下で、一時抹消登録と永久抹消登録ごとに詳細を説明しますので、手続きをスムーズに進める参考にしてください。
・一時抹消登録の場合
一時抹消登録の手続きは、一時的に公道でトラックを使用しない場合に適用されます。必要な書類と手続きの流れを以下にまとめますので、準備を整えて進めましょう。
<必要な書類>
一時抹消登録に必要な書類等は以下のとおりです。
・自動車検査証:トラックの現在の状態を示す証明書で、申請に必要です。
・認印:申請書類に押すための印鑑で、個人または法人の認印を使用します。
・申請書(陸運局所定の用紙):運輸支局で入手するか、オンラインでダウンロードできます。
・車庫証明の返納:一時抹消後は車庫証明が不要になるため、返納が必要です。
・委任状: 代理人が手続きする場合、委任状と代理人の身分証明書が必要です。
・手数料納付書: 手数料を支払うための納付書で、運輸支局で入手可能です
これらの書類を揃え、トラックの状態(自走できるかできないか)に応じてレッカーや解体業者の手配も考慮してください。紛失した場合は、再発行手続きが必要です。
<登録手続きの流れ>
一時抹消登録の手続きは以下のとおりです。
- 書類を準備する:上記必要な書類を揃えます。
- 運輸支局に提出する:最寄りの運輸支局で申請書類を提出します。
- 手数料を納付する:所定の手数料を支払い、領収書を受け取ります。
- 登録完了を確認する:手続きが受理されれば、自動車検査証が返却され、一時抹消が完了します。
代理人を使う場合は委任状を添付してください。手続きは1~2時間程度で終わる場合が多いです。
・永久抹消登録の場合
永久抹消登録の手続きは、トラックを完全に廃棄する場合に適用されます。必要な書類と手続きの流れを以下にまとめますので、準備を進めてください。
<必要な書類>
永久抹消登録に必要な書類等は以下のとおりです。
・自動車検査証:トラックの登録状況を示す証明書で、申請に必要です。
・認印:申請書類に押すための印鑑で、個人または法人の認印を使用します。
・申請書(陸運局所定の用紙):運輸支局で入手するか、オンラインでダウンロードできます。
・車台番号確認書類:解体業者が発行する書類で、車台番号の確認が必要です。
・委任状:代理人が手続きする場合、委任状と代理人の身分証明書が必要です。
・手数料納付書:手数料を支払うための納付書で、運輸支局で入手可能です。
解体前に車台番号を撮影し、解体証明書と一緒に提出してください。書類が揃わない場合は、手続きが遅れることがあります。
<登録手続きの流れ>
永久抹消登録の手続きは以下のとおりです。
- 解体業者に依頼する:トラックを解体し、車台番号確認書類を発行してもらいます。
- 書類を準備する:上記必要な書類を揃えます。
- 運輸支局に提出する: 解体証明書と申請書類を運輸支局に提出します。
- 手数料を納付する: 所定の手数料を支払い、登録が完了します。
代理人を使う場合は委任状が必要です。手続きは1日以内に終わる場合が多いです。
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2tトラックの廃車登録にかかる費用
2tトラックの廃車には、さまざまな費用がかかります。手続きに必要な費用や関連するコストを以下で詳しく説明しますので、予算を計画してください。
・提出書類の発行手数料
提出書類の発行手数料がかかります。自動車検査証の再発行や手数料納付書の発行で、1件あたり500~1000円程度が目安です。運輸支局で支払う必要があり、事前に確認してください。
・手続き代行費用
行政書士に手続きの代行を依頼した場合、費用がかかります。1件あたり1万~3万円が目安で、書類の複雑さや地域で変動します。専門家の利用を検討してください。
・解体費用
トラックの解体には費用がかかります。2tトラックの場合、2万~5万円が目安で、状態や地域によって異なります。解体業者に見積もりを依頼するとよいです。
・レッカー料金
トラックが動かない状態の場合はレッカー料金がかかります。距離や状況で変動しますが、目安は1万~3万円です。事前に業者と相談してください。
・自動車リサイクル料金
自動車リサイクル料金は、廃車時にリサイクル部品の処理費用として徴収されます。過去に支払っていなければ、2tトラックで約1万5000円~2万円が発生します。これはエアバッグやシュレッダーダストの再利用費用に充てられます。購入時に前払いしている場合も多く、納付書で確認できます。
未払いの場合は、運輸支局や解体業者を通じて支払いが必要です。リサイクル料金を支払うことで、環境負荷を減らし、法令遵守が可能です。
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2tトラックを廃車にすると戻ってくる費用
廃車にすると、支払った税金や素材の買取で費用が戻ってくる場合があります。以下で、還付金や買取の詳細を説明しますので、確認してください。
・自動車税の還付金
自動車税の還付金は、廃車手続き後に戻ってくるお金です。2tトラックは自家用貨物車として、年度途中で廃車すると、残りの月数分の税金が還付されます。
たとえば、年間税額は約3万6000円(排気量2リッター以下の場合)で、4月1日から廃車までの期間に応じて計算されます。6月に廃車した場合、4~5月の2ヶ月分(約6000円)が還付されます。還付は、運輸支局での手続き後、1~2ヶ月で指定口座に振り込まれます。ただし、年度初めに廃車すると還付額が少なく、3月は全額納付済みとなるため注意が必要です。
永久抹消登録では自動的に還付手続きが進みますが、一時抹消登録では再登録時に未納分が発生する可能性があるため、確認が重要です。還付額はトラックの使用年数やタイミングで変動し、10年以上の古い車両では税額が低減する場合もあります。還付金を確実に受け取るには、廃車手続き時に納税証明書を提出してください。
・トラックの素材買取費用
トラックの素材買取費用は、解体時に鉄やアルミなどの部品がリサイクル業者に売却され、戻ってくるお金です。2tトラックの場合、状態次第で1万~5万円が目安です。エンジンやタイヤが使える状態なら高額になる可能性があります。
解体業者や廃車買取業者に査定を依頼し、買取可能な場合は費用が軽減されます。素材の価値は市場価格で変動するため、タイミングを見極めるのも大切です。
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2tトラックを廃車にする前に買取査定も検討しよう
廃車買取業者は、動かないトラックや古い車両でも買い取る専門業者です。2tトラックが故障し、修理費用が高額でも、部品や素材の価値を見極めて買取を行います。廃車を検討しているトラックでも、廃車買取業者に査定を依頼すれば、解体費用や手続き費用がかからずに処分できる可能性があります。
たとえば、走行距離が30万kmを超えても、エンジンやボディの一部が使える場合、1万~10万円で買取されることがあります。買取査定は無料で、オンラインや電話で簡単に依頼可能です。廃車にする前に買取業者に連絡し、査定額と廃車費用の比較をすると経済的です。還付金や素材買取と組み合わせれば、さらにコストを抑えられます。
信頼できる業者を選び、事前見積もりを確認してください。
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2tトラックの廃車買取の流れ
廃車買取は、業者を通じてスムーズに進めることができます。以下で、基本的な流れを説明しますので、準備を進めてください。
1.廃車買取業者の査定を受ける
廃車買取業者の査定は、トラックの状態を評価する第一歩です。オンラインや電話で連絡し、年式、走行距離、故障箇所を伝えます。業者が現地訪問または写真送付で査定を行い、1万~10万円程度の買取額を提示します。
動かない場合はレッカー費用が別途かかる場合もあるため、事前に確認してください。査定は無料である場合が多く、複数の業者で見積もりを取ると良いです。状態が良いほど高額になります。
2.2tトラックを引き渡す
査定後、合意すればトラックを引き渡します。業者が指定した場所や現地までレッカーで運び、引き渡し書類にサインします。引き渡し日は事前に調整してください。
3.買取金額を受け取る
買取金額は、引き渡し後に受け取ります。業者によって銀行振込、キャッシュなど異なります。振込の場合、1~3日で口座に入金されます。事前に受け渡し方法を確認し、契約書に記載してもらいましょう。
還付金の扱いも業者次第で、業者に任せるか自分で請求するかを選択できます。トラブル防止のため、受取確認書を保管してください。
4.廃車に関連する手続きを行う
廃車の手続きは業者が行ってくれることが多いですが、自動車税の還付金の手続きなどは自身で行わなくてはならない場合もあります。業者に確認し、必要なら運輸支局で手続きしてください。
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2tトラックの廃車買取を依頼する業者選びのポイント
廃車買取業者を選ぶ際は、信頼性と条件を慎重に確認することが重要です。以下で、選び方のポイントを説明します。
・廃車の費用の有無と還付金の扱いを確認する
廃車を無料で行ってくれるのか、還付金を渡してくれる業者なのかを確認してください。費用がかかる場合は見積もりを比較しましょう。
・解体を行える業者か確認する
トラブル防止のために、解体を行える業者かどうか確認してください。解体証明書を発行できる正規業者を選ぶと、手続きがスムーズです。
・中古車買取業者も検討する
まだ走行可能なトラックの場合、中古車買取業者で買い取ってもらえる可能性もあります。廃車前に査定を依頼してみてください。
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まとめ
いずれやってくる2tトラックの廃車に備えて、今回の『豆知識』を参考にしてください。手続きはご自身で行うことは、もちろん可能です。しかし、書類作成や運輸支局まで出かける手間や時間を考えると、買取業者へ相談する方法が、一番手間がかからない簡単な方法となります。
トラックファイブでは中古の2tトラックばかりではなく、廃車された2tトラックも査定して買取させていただきます。年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。そのタイミングがやってきた時には、ぜひ、お声がけください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。
