トラックの日常点検でチェックすべき7項目を解説! 注意点や点検をしないときのリスクも紹介

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トラックの日常点検とは

トラックの日常点検・定期点検は、道路運送車両法によって義務づけられているトラック事業者にとって重要な責務です。この日常点検を怠ることなく、運転者の日々のルーティンの作業として実施し、管理者へ報告することや定期点検を整備工場などで受けることを習慣化して実施することは、ただ道路運送車両法を順守しているだけではありません。
健康状態の良いトラックを運転することで故障トラブルや思わぬ事故を防ぐことができ、運転手の安全を守ることができます。この点検によって適切な消耗部品の交換や早期の異常発見によってトラックの良好な健康状態を保つための費用を抑えることができます。そして、最終的には状態の良いトラックとして、高い価格で買取業者に買い取ってもらうことも可能になります。
安全運行を行うためにも、トラックに第二の人生を送らせるためにも日常点検、定期点検を重視し、会社の利益向上につなげていただきたいと思います。

 

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トラックの日常点検の必要性

日常点検はトラック運行の基盤ともなる重要な点検です。以下でその必要性を説明します。

 

・事故防止のため

日常点検は事故を防ぐために不可欠な作業です。トラックは大型で積載量も多いため、ブレーキやタイヤの異常が重大な事故を引き起こす可能性があります。
たとえば、ブレーキ液の不足やタイヤの摩耗は制動距離を延ばし、衝突リスクを高めます。点検でこれらを早期発見し、整備することで安全性を確保できます。
国土交通省の統計(2025年時点)では、点検不足が原因で起こる事故が年間約1,500件発生しており、死傷者も出ています。未点検事例では、急ブレーキが効かず、歩行者や他の車両に被害を及ぼす可能性があります。点検時間は10~15分程度で済むため、毎日の習慣化が推奨されます。

 

・トラックの寿命を延ばすため

日常点検はトラックの部品の劣化を防ぎ、寿命を延ばします。エンジンオイルや冷却水の不足はエンジンに負担をかけ、故障を起こします。定期的なチェックで補充や調整を行い、部品の摩耗を最小限に抑えます。
点検を怠ると修理費用が嵩み、数年で車両交換が必要になる場合もあります。

 

・信用度を高めるため

日常点検は顧客や取引先からの信頼を高めます。荷物を安全に運べることは、物流業の評判に直結します。
点検記録を提示できれば、事故防止への前向きな取り組みが証明され、契約やリピートに繋がります。逆に、点検を怠ったことによって、遅延や事故が起きると、信用失墜や損害賠償リスクが生じます。
2025年の調査では、点検を実施する企業は顧客満足度が15%高いと報告されています。ドライバーは点検を怠らず、点検記録を残すことで企業イメージを向上させましょう。

 

 

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トラックの日常点検でチェックすべき7項目

トラックの日常点検項目は、国土交通省が公式サイトで公開するリストに基づきます。ドライバーが毎朝、車両の安全性を確認する義務があります。以下に7項目を挙げ、具体的なチェック方法を説明します。
これにより、運行中のトラブルを未然に防ぐことができます。

 

1.ブレーキ

ブレーキの点検は毎日出発前に実施し、異常があれば整備を依頼します。ブレーキの点検は安全運行の要であり、怠ると重大事故に繋がる可能性があります。以下で詳細を確認します。

 

・ブレーキ液の量
ブレーキ液の必要量の正常値は、タンクの「MAX」と「MIN」の間で維持されます。目視で確認し、MIN以下なら補充してください。
使用するブレーキ液はメーカー指定のDOT3またはDOT4です。ブレーキの効きを左右させる重要な液ですので、指定された規格のブレーキ液を使用してください。ブレーキ液不足は制動力を低下させるため、早急に対応が必要です。

 

・ブレーキペダルの踏みしろ・利き具合
ブレーキペダルを踏む際、適当な遊び(約5~10mm)があり、引っかかりがないか確認します。ブレーキペダルを踏み込んでから1~2秒で車が止まるかテストし、利き具合に問題がなければOKです。遊びが多すぎる、または効きが弱い場合はエア抜きやパッド交換が必要かもしれません。毎日点検し、異常を感じたら整備工場へ必ず相談してください。

 

・パーキングブレーキのレバーの引きしろ
パーキングブレーキのレバーを引き、10~15段目でロックするか確認します。坂道で車が動かないかテストし、異常なら整備工場へ相談してください。
ホイールパーク式(空気式車輪制動型)の場合、空気圧ゲージで1.4kgf/cm²以上の圧力を確認し、漏れがないか点検します。毎日実施し、安全性を確保しましょう。

 

・エアブレーキの空気圧
エアブレーキの空気圧は、ゲージで150~170kgf/cm²の範囲を確認します。運行前のエンジン始動後、コンプレッサーが自動で調整します。圧力が不足している場合、漏れやコンプレッサー故障が疑われ、運転前に整備が必要です。
運行中に空気圧力が上がりにくいといった故障を未然に防ぐために運行前に毎日点検し、安全基準を満たしてください。

 

・エアバルブの異音
エアバルブの排気音は、ペダル操作時に短くクリアな「シュッ」という音が正常です。異音や連続音があれば漏れのサインです。ペダルの動きが重い場合も異常です。点検時に整備士に相談してください。毎日確認し、早期発見が重要です。

 

・ブレーキチャンバのロッドのストローク
ブレーキチャンバのロッドストロークは、スケールで25~40mmの範囲を確認します。超過している場合、調整か交換が必要です。毎日点検し、安全性を保ちましょう。

 

・ブレーキドラムとライニングの隙間
手動調整方式の場合、ブレーキドラムとライニングの隙間を0.3~0.5mmに保ちます。ドラムを回転させ、引っかかりがないか確認し、調整レバーを使用して隙間を調整してください。異常があれば整備が必要です。

 

2.タイヤ

タイヤの点検は毎日出発前に実施し、空気圧や摩耗に注意します。パンクや損傷は走行不能の原因となるため、徹底的に確認してください。以下で詳細を説明します。

 

・空気圧
タイヤゲージで規定値を確認し、目視でも異常をチェックします。不足時は空気を補充し、過剰圧の場合は走行中のバーストのリスクを高めるので調整してください。

 

・接地面の摩耗や亀裂・損傷
タイヤの接地面に異常な損傷や摩耗、亀裂がないか確認します。日々の走行でタイヤが金属片などの異物を拾うことがどうしても起こってしまいます。釘や金属片が刺さっていないかもしっかりチェックし、発見次第修理が必要です。毎日点検し、安全性を確保してください。

 

・スリップサイン
スリップサインは、タイヤ溝の深さが1.6mm以下で現れる警告マークです。正常な溝は6~8mmあり、摩耗が進むとスリップしやすくなります。サインが見えたらタイヤ交換が必須です。タイヤ交換が遅れると事故リスクが高まってしまいます。毎回点検し、溝深さを測定してください。

 

・ディスクホイール
車両総重量8t以上の大型トラックは、ディスクホイールの点検が必要です。ホイールナットはすべて付いているか、ホイールボルト折れ、緩み、さび汁、クラックを目視で確認し、工具で締め直しをしてください。さび汁が出ていた場合、締め付けが甘くトルクが不足しているために錆が発生したと推測されます。異常があればホイール交換を検討し、毎日の点検を怠らないことが非常に重要です。

 

3.灯火装置・方向指示器

灯火装置(ヘッドライト、テールライト)と方向指示器の点灯・点滅が正常か、汚れや損傷がないかを確認します。異常があれば交換が必要で、汚れがあればすぐにきれいにしましょう。

 

4.バッテリー液の量

バッテリー液の量の正常値は「MAX」と「MIN」の間です。毎月または走行5,000kmごとにバッテリー液の量を確認し、不足時は蒸留水で補充してください。その際、過剰補充は避けてください。

 

5.原動機

原動機であるエンジン関連の点検は毎日出発前に実施しなければなりません。エンジンや関連部品の異常をチェックします。以下で詳細を確認します。

 

・冷却水の量
冷却水の正常値はタンクに明示されている目盛りの「MIN」以上です。不足時は水漏れをチェックし水漏れがないことを確認してから、冷却水を補充してください。エンジンの過熱を防ぐため、毎日点検が必要です。

 

・ファン・ベルトの張り・損傷
ファン・ベルトの張りは、10mm押して5mm沈む程度が正常です。ファン・ベルトの張りが弱くなったり、ひび割れや損傷があれば整備工場へ相談してください。毎日点検しましょう。

 

・エンジンオイルの量・汚れ具合
エンジンのゲージ口にあるオイルゲージを引き抜き、ウェスできれいにオイルを拭き取ってから、再度ゲージをエンジンのゲージ口に入れてエンジンオイルの量の確認をしてください。適量はゲージ目盛りの「L」~「F」の間を維持します。汚れがひどい場合は交換し、不足時には補充をしてください。毎日の点検が推奨されます。

 

・エンジンのかかり具合・異音
エンジン始動時のスムーズさやアイドリング時の異音を確認します。朝一番のエンジンスタート音はドライバーの誰もが敏感に感じ取れるはずです。異常があればすぐに点検が必要です。

 

・エンジンの低速・加速状態
乗車して、エンジンの低速・加速時にアイドリングが安定し、回転がスムーズか、アクセルに引っかかりやノッキングがないか確認します。異常があれば早急に整備を検討してください。

 

6.ウィンドウォッシャ液の量・噴射状態

ウィンドウォッシャ液がタンクの目盛り「MIN」以下なら補充してください。また、ノズルから正常に噴射するか確認します。正常に噴射しない場合には、「モーターが故障している」「ノズルが詰まっている」などの原因が考えられます。降雨時などの安全運転に必要なウィンドウォッシャ液です。最低でも1カ月ごとの定期的な点検をしてください。

 

7.ワイパーの拭き取り具合

水をかけるなどしてフロントガラスを濡らし、雨が降った日と同じような状況にして、ワイパーの拭き取り具合をINT、LOW、HIで確認し、むらやビビリがないかチェックします。きれいに水滴をふき取ってくれれば問題ありません。
たくさんの水滴が残ってしまう場合や正常に作動しない場合、ワイパーのチェックを行います。ビビリはワイパーブレードの交換を検討してください。視界確保のため毎日点検してください。

 

8.エアタンク内の凝水

エアタンク内の凝水の原因は、エアドライヤーの故障だけでなく、冬季や湿度の高い環境である梅雨時期に空気中の水蒸気が冷却されることで凝結し、水となって溜まってしまうことがあります。
エアタンク内に水が溜まっていないか確認し、溜まればドレンコックで排出します。作業後、エア漏れがないか確認してください。毎週または走行1,000kmごとに点検します。

 

 

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トラックの日常点検を行う際の注意点

日常点検は平坦な場所で実施し、車両が動かないようタイヤに輪留めをしてください。エンジンは停止し、点検中は周囲の安全確認が必須です。
全日本トラック協会のパンフレットでは、点検前にブレーキ、灯火装置、タイヤの簡易チェックを推奨しています。点検しない場合には、たとえばブレーキ不良で事故(年間約1,500件、国土交通省データ)が発生しており、法的責任や賠償リスクが生じます。さまざまな未然に防ぐことのできる事故を日常点検は防いでくれます。
正しい知識を持ち、忙しさを理由にして日常点検を怠ることのないようにしましょう。

※参照:『トラックドライバーが日常行うべき事項』 全日本トラック協会https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/publication/nichijyo_jiko.pdf

 

 

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トラックの日常点検をしないとどうなる?

日常点検を怠ることは道路運送車両法に違反することになり、厳しい罰則が待っています。未実施6回だと初回は警告のみです。それ以降になると違反した車両の数×3日から10日の営業停止命令が出されます。
この営業停止命令の出ている間はトラックのナンバープレートが外されてしまい走行はできません。トラックを使用する運送会社の収益があがることもなければ、真面目な運送会社の信用も失い取引先を減らしかねない厳しい罰則なのです。

 

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トラックには日常点検の他に定期点検もある

日常点検の他にも道路運送車両法48条に定められた定期点検があります。一定期間ごとに行うため、点検項目が多いです。怠った場合は、日常点検よりも厳しい罰則が待ち受けています。
3カ月と12カ月ごとに行う定期点検があり、費用も時間もかかりますが運行の安全を考え事故やトラブルが起きてしまい被る損害を考えれば高額な費用ではないでしょう。

 

・3カ月ごとに行う定期点検

3カ月点検に定められた点検箇所は50項目あります。整備工場に依頼すると点検費用がかかりますが、専門の国家資格である二級自動車整備士以上があれば自社で対応できます。しかし、点検には専用の器具や場所が必要なので、トラック台数の多い大きな会社でなければ整備工場に依頼するのが一般的です。

 

・12カごとに行う定期点検

12カ月ごとに行う定期点検の点検箇所は99項目に上ります。3カ月点検よりも罰則が厳しく、行政監査が立ち入った場合に細かくチェックされます。
大がかりな点検で時間がかかるため、整備工場に依頼する場合は、早めに連絡するよう心がけてください。

 

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トラックの日常点検・定期点検をしたら記録簿をつけよう

日常点検や定期点検を終えたら、点検整備記録簿に日付、内容、異常の有無を記入し、ドライバーと事業者が署名してください。記録は3年間保管し、第三者(監督官庁や顧客)が確認できるようにします。
これにより、法令遵守と信頼性が確保され、万一の事故時の責任追及も明確になります。

 

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まとめ

トラックの日常点検は、ブレーキ、タイヤ、原動機など8項目を毎朝確認することでドライバーの安全とトラックの寿命を保ちます。事故防止、信頼向上、コスト削減に繋がり、点検不足は重大リスクを招きます。
注意点として、点検は必ず平坦な場所や輪留めを意識して行い、記録簿で管理してください。国土交通省の基準を基に、10~15分の習慣化がドライバーの義務です。
年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。そのタイミングがやってきた時には、ぜひ、お声がけください。

トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。

 

 

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