セルフローダーに必要な免許とは? セーフティーローダーとの違いや資格・注意点を徹底解説

セルフローダーの運転に必要な免許や資格について、疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
今回の『豆知識』では、セルフローダーの基本的な知識から、同じ車載専用車であるセーフティーローダーとの違い、運転に必要な免許の種類、さらには安全な操作のための注意点まで、わかりやすく解説します。
この『豆知識』をお読みいただければ、セルフローダーを運転する際に必要な知識がすべて手に入ります。

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック・重機・バス買取の無料査定はこちら

セルフローダーとは?

セルフローダーは、主に建設機械やフォークリフト、あるいは事故や故障で自走できない車両などを運搬するために設計された車載専用車両です。最大の特徴は、トラックの荷台自体がハイジャッキと呼ばれる一般のトラックの2倍ほどの長さがあるアウトリガーを利用して傾斜し、さらにウインチなどの装置を使って、運搬する車両を自力で積み降ろしができる構造になっていることです。
これにより、クレーンなどの重機を別途用意することなく、効率的に積荷となる車両の積載・降載が可能です。一般的な使用場面としては、建設現場での重機の移動、自動車修理工場への故障車の運搬、イベント会場への特殊車両の搬入などが挙げられます。その自立した積載能力から、多様な現場で活躍する非常に利便性の高い車両と言えるでしょう。

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック・重機・バス買取の無料査定はこちら

セルフローダーとセーフティーローダーの違い

セルフローダーとセーフティーローダーは、どちらも車両の運搬を目的とした特殊車両であり、多くの共通点を持っています。しかし、その構造や機能には明確な違いがあります。セルフローダーは、荷台が後方に傾斜することで車両を積み込みます。比較的大きな傾斜ですが、自走によって重量のある建設機械もスムーズに積載できます。
一方、セーフティーローダーは、荷台全体がスライドして、水平に地面まで降りる構造が特徴です。これにより、積み込み時の傾斜がほとんどなく、車高の低い乗用車やスポーツカーなどでもシャーシ底を傷つけることなく安全に積み込むことができます。積載時の安定性が高く、特に繊細な車両の運搬に適していると言えるでしょう。ただ、荷台をスライドして後方に下ろすため、車両後方に広い積み込みスペースが必要になります。

 

比較項目 セルフローダー セーフティーローダー
構造 荷台がハイジャッキによって後方に傾斜する 荷台がスライドし、完全に地面に接地する(水平になる)
傾斜 荷台の後方が傾斜して積み込みを行う 荷台全体が水平に地面まで降りて積み込みを行うため、傾斜がほとんどない
用途 建設機械、大型車両、積載重量の大きいもの、自走可能なものからできないものまで幅広い 乗用車、スポーツカーなど、車高が低い車両や積み込みに繊細な配慮が必要な車両
安全性 傾斜があるため、積み込み・積み降ろし時に車両が滑り落ちるリスクに注意が必要 荷台がフラットになるため、比較的安全に積み込み・積み降ろしが可能
操作性 比較的シンプルな操作で積み込みが可能 積み込み時に荷台が完全にフラットになるため、操作に繊細さが求められる場合がある

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

セルフローダーの運転に必要な免許・資格

セルフローダーを運転・操作するには、車両の大きさや積載量に応じた運転免許と、荷物の積み降ろしに使う巻上げ機(ウインチ)を操作するための資格が必要です。

 

 

・積載量・車両総重量で異なるセルフローダーの運転免許

セルフローダーの運転に必要な免許は、その車両の積載量と車両総重量によって異なります。セルフローダーは、その特性上、比較的大型の車両が多く、4tクラスのセルフローダーが一般的です。この場合、車両総重量が7.5t以上になることがほとんどなので、中型免許以上が必要になります。さらに大型のセルフローダーを運転する際には、大型免許が必須となります。
免許取得までの流れとしては、まず自動車教習所に通い、学科教習と技能教習を受けます。教習所を卒業後、運転免許試験場で適性試験と学科試験(準中型・中型・大型免許の場合は技能試験も)に合格すれば免許が交付されます。すでに普通免許をお持ちであれば、教習所での追加教習で上位免許の取得が可能です。

 

必要になる免許 車両のサイズ
普通自動車免許(2017, 3/11以前取得) 最大積載量3t未満、車両総重量5t未満
普通自動車免許(2017, 3/12以降取得) 最大積載量3.5t未満、車両総重量2t未満
準中型自動車免許 最大積載量4.5t未満、車両総重量3.5t以上7.5t未満
中型自動車免許 最大積載量6.5t未満、車両総重量5t以上11t未満
大型自動車免許 最大積載量6.5t以上、車両総重量11t以上

 

 

・巻上げ機運転者資格

セルフローダーには、自走できない車両の積み降ろしに欠かせない巻上げ機(ウインチ)が搭載されています。この巻上げ機を操作するためには、巻上げ機運転者資格が必要です。
巻上げ機とは、動力により回転するドラム(巻胴)にワイヤーロープなどを巻き付け、物の上げ下ろし作業、横引き作業などに使用する機械のことをいいます。セルフローダーにおいては、主に積載する車両を荷台に引き上げる際に使用されます。
このウインチの操作は、誤った使い方をすると重大な事故につながる可能性があり、安全な操作のためには専門的な知識と技術が求められます。
巻上げ機運転者資格は、一般的に「巻上げ機(ウインチ)運転特別教育」を受講することで取得できます。この特別教育は、比較的短期間(学科6時間、実技4時間)で修了できます。資格の取得は比較的容易ですが、実際の操作にあたっては、常に周囲の安全を確認し、慎重かつ確実にウインチを操作することが極めて重要です。資格があるからといって油断せず、安全第一で作業を行いましょう。

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック・重機・バス買取の無料査定はこちら

セルフローダーを運転・操作時の注意点

セルフローダーの運転・操作は、一般的なトラックの運転に加えて、荷物の積み降ろし作業が伴うため、より一層の注意が必要です。まず、積み込み時の安全確認は徹底して行いましょう。荷台を傾斜させる際や、ウインチで荷物を引き上げる際には、周囲に人や障害物がないかを必ず確認してください。特に、荷台の傾斜部にタイヤやキャタピラーを踏み入れる際は、滑り落ちないよう十分に注意が必要です。
また、ウインチのワイヤーロープの状態(キンクやほつれがないか)も確認し、適切なフックで確実に荷物を固定することが重要です。荷である車両を積載したら、固定を確実に行います。積載した車両が走行中にズレたり、落下したりしないよう、頑丈なラッシングベルトなどで複数箇所をしっかりと固定してください。走行前には必ずすべての固定具が緩んでいないか、再度確認する習慣をつけましょう。
走行中も、積載物の重心が高くなるため、通常のトラックよりも重心が高いことを意識した慎重な運転が必要です。急ハンドル、急ブレーキ、急加速は避け、カーブを曲がる際や悪路を走行する際には特に速度を落とし、荷物の安定性を損なわないように注意しましょう。

 

 

・制限外積載許可の申請を忘れずに!

セルフローダーで車両を運搬する際、積載する車両の長さや幅が、積載可能な限界を超えてしまうケースがあります。このような場合、制限外積載許可の申請が必須となります。
制限外積載許可が必要なケースは以下のとおりです。

 

・積載物の長さが、車両の長さの1.2倍を超える場合
・積載物の幅が、車両の幅が1.2倍を超える場合
・積載物の高さが、3.8メートル(一部道路は4.1メートル)を超える場合

 

これらの条件に該当するにもかかわらず、許可なく制限を超える積載を行った場合は、道路交通法違反となり、罰則の対象となります。事故の原因にもなりかねないため、必ず申請を行いましょう。
申請は、管轄の警察署の交通課で行います。申請書類の提出と審査が必要となり、出発地から目的地までの経路や積載物の詳細などを記載します。事前に警察署のウェブサイトなどで必要書類を確認し、余裕を持って申請手続きを行うようにしましょう。

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

まとめ

セルフローダーは、建設機械や故障車両の運送に不可欠な特殊車両です。その運転には、車両総重量に応じた中型免許や大型免許が必要となり、さらに荷物の積み降ろしに使用する巻上げ機の操作には特別教育の受講が求められます。
安全な運転と操作のためには、積み込み時の周囲の確認、荷物の確実な固定、そして走行中の慎重な運転が非常に重要です。また、積載物のサイズによっては制限外積載許可の申請も忘れてはなりません。これらの知識と注意点をしっかりと理解し、安全にセルフローダーを運用することが求められます。

 

年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。

トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。

 

 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡

トラック買取の無料査定はこちら

関連記事一覧