トラックの種類を徹底解説! サイズ・形状・用途ごとの特徴を紹介

トラックにはさまざまな種類があり、物流や建設を中心に多様な業種で欠くことのできない存在です。サイズ、形状、用途によって種類が分かれ、それぞれの特徴がさまざまな業務の効率を左右しています。
今回の『豆知識』では、小型から大型までのトラックのサイズ別分類と、平ボディや冷凍車、特殊車両などの形状・用途別の特徴をわかりやすく解説しています。
今後のトラック選びの参考としていただけるように、車両寸法や代表車種も詳しく紹介します。ぜひご自身に最適なトラックを見つけるために本記事をお役立てください。

 

 

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【サイズ別】トラックの種類

トラックのサイズは、いくつかの法律や、高速道路の料金区分、トラックメーカーの区分によって分けています。
まずは、国土交通省による『道路運送車両法』です。車両法の目的はトラックのサイズ別の仕分けではありません。「車両の所有権の公証や安全性の確保、公害防止等の環境保全などを図りながら自動車の整備事業を健全に発達させて公共の福祉を増進させる」という高尚な目的のもと、施行されています。
車両法では自動車の種別を各サイズで行っているわけではなく、主に自動車単体での種別を行い、トラックはすべて『普通自動車』で括られています。
続いて警察庁による『道路交通法』です。交通安全上の観点から自動車の種類分けは、私たちに馴染みのある車両総重量や最大積載量、乗車定員に基づいてサイズ別に分類されています。
そして、高速道路の料金区分では、車両総重量、最大積載量、車軸数などで普通車、中型車、大型車、特大車とサイズ分けされています。トラックのサイズにはいくつかの分類方法があり、さまざまなサイズがあり多くの種類のトラックが世の必要に応じて存在しています。
各サイズの特徴を理解し、用途に合ったトラックを選ぶことが重要でしょう。以下に、小型、中型、大型の特徴と代表車種を詳しく解説します。

 

 

・小型トラック

小型トラックは、車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満の車両で、狭い道路や小規模配送に適しています。普通免許で運転可能な場合が多く、個人事業主や小規模事業者に人気が高く、燃費が良く、維持費も比較的安価なトラックです。

 

 ・小型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量

小型トラックのサイズは以下のとおりです。

項目 内容
車両寸法 全長4.7m、全幅1.8m、全高2.0m程度
荷台寸法 長さ3.1m、幅1.6m程度
最大積載量 1.5t~2t

 

 ・小型トラックの代表的な車両とサイズ

代表的な小型トラックとして、いすゞ「エルフ」やトヨタ「ダイナ」などがあります。いすゞエルフ(標準キャブ)は、車両総重量3.5t未満、最大積載量1.5t~2tで、都市部の配送に最適です。最大積載量1tクラスであり、車両総重量3.5t未満の4ナンバー車である「エルフミオ」は新普通免許で運転できる小型トラックとして人気を博しています。
トヨタダイナのルーツは1956年と古く、ガソリンエンジンの小型トラックとして人気があり、燃費性能と耐久性に優れ、建築資材運搬などに使用されます。
以下にサイズをまとめています。

 

車種 全長 全幅 全高 最大積載量
いすゞエルフ 4.69m 1.69m 1.97m 1.5t~2t
トヨタダイナ 4.69m 1.81m 2.05m 1.5t~2t

 

 

・中型トラック

中型トラックは、車両総重量3.5t~11t、最大積載量2t~6.5tの車両で、中規模輸送や地域配送に適しています。中型免許が必要で、物流や建設業で活躍しています。積載量と機動性のバランスが良いのが特徴です。

 

 ・中型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量

中型トラックのサイズは以下のとおりです。

項目 内容
車両寸法 全長6.0m、全幅2.1m、全高2.5m程度
荷台寸法 長さ4.5m、幅2.0m程度
最大積載量 3t~6.5t

 

・中型トラックの代表的な車両とサイズ

中型トラックの代表例は、日野「レンジャー」や三菱ふそう「ファイター」などがあります。日野レンジャーは、最大積載量4tクラス、堅牢なシャーシが特徴です。商用車両としての活躍のみならず、1991年より世界一過酷と言われるダカール・ラリーに連続して参戦しています。
三菱ふそうファイターは、燃費と積載力のバランスが良く、食品配送などに適しています。1984年からの長寿モデルとして多くのドライバーたちから愛される中型トラックです。

 

車種 全長 全幅 全高 最大積載量
日野レンジャー 8.64m 2.24m 2.44m 約4t
三菱ふそうファイター 7.23m 2.24m 2.45m 約4t

 

 

・大型トラック

大型トラックは、車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上の車両で、長距離・大量輸送に使用されます。大型免許が必要で、物流や建設で主力のトラックです。高い積載力と耐久性が特徴ですが、維持費も高額です。

 

 ・大型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量

大型トラックのサイズは以下のとおりです。

項目 内容
車両寸法 全長12.0m、全幅2.5m、全高3.8m程度
荷台寸法 長さ9.5m、幅2.5m程度
最大積載量 6.5t以上

 

 ・大型トラックの代表的な車両とサイズ

大型トラックの代表例は、いすゞ「ギガ」や日野「プロフィア」などです。いすゞギガは、広々としたキャビン設計、高性能ディーゼルエンジン搭載、最大積載量10t以上で長距離輸送に適し、大型トラック市場で高い人気を誇ります。
日野プロフィアは、高い耐久性と快適なキャビンが特徴で、コンテナ輸送などに使用されるドライバーたちからの信頼が厚い大型トラックです。

 

車種 全長 全幅 全高 最大積載量
いすゞギガ 11.93m 2.49m 3.17m 約10t
日野プロフィア 11.55m 2.49m 3.15m 約10t

 

 

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【形状・用途別】トラックの種類

トラックの形状や用途は、運搬する積荷や作業内容に応じて多岐にわたります。一般的な貨物運搬用トラックには、平ボディ、バンボディ、ウィングボディがあり、それぞれ特徴が異なります。
以下で詳しく解説します。

 

 

・貨物運搬車

一般的な貨物運搬に使用されるトラックを貨物運搬車と呼び、種類としては平ボディ、バンボディ、ウイングボディタイプがあります。それぞれの用途や特徴を紹介します。

 

 ・平ボディ
平ボディは、荷台に側壁や屋根がないオープン型のトラックです。建設資材や大型機械など、形状が不規則な荷物の運搬に適しています。クレーンでの積み下ろしが容易で、汎用性が高いのが特徴です。雨天時の荷物保護にはシートが必要で、ロープやシートによる積荷の固定も重要です。
軽トラックから大型トラックまで幅広いサイズで使用され、運送業のみならず、農業・林業・水産業での小運搬から建設業での資機材運搬まで、モノを運ぶトラックと言えばこの平ボディが定番になります。

 

 ・バンボディ
バンボディは、箱型の荷台を持つトラックで、荷物を雨や盗難から守ります。側面ドアやリフト付きもあり、扉の開け閉めは容易にでき、市街地のラストワンマイルを走り回る配達には最適な一台です。軽量なアルミ製が多く、腐食がしにくく、小型から大型トラックまでサイズは揃っています。

 

 ・ウィングボディ
ウィングボディは、荷台の両側が翼のように開く構造で、左右からアプローチできるフォークリフトでの積み下ろしに適しています。パレット積みの荷物や大型貨物の輸送に使用され、物流効率を高めるトラックと言えるでしょう。中型・大型トラックで多く見られるタイプのトラックで、長距離配送に適しています。

 

 

・冷蔵・冷凍車

冷蔵・冷凍車は、荷台に冷却装置を備え、生鮮食品や冷凍食品、医薬品を低温のまま運搬するトラックです。温度管理が可能で、冷凍(-20℃以下)や冷蔵(0~5℃)に対応します。スーパーや飲食店への配送に使用され、衛生管理が重要です。
小型から大型トラックまであり、維持費は高いですが、私たちの食生活を守る重要なトラックです。

 

 

・特殊形状トラック

特殊形状トラックは、特定の作業や用途に特化した車両です。建設工事や大型建設工事であるインフラ整備、そして物流などでさまざまな役割を果たします。以下に代表的な種類を紹介します。

 

 ・トラクターヘッド(トレーラーヘッド)
トラクターヘッドは、自走機能を持たないトレーラーを牽引する車両で、コンテナや大型貨物の長距離輸送に使用されます。トレーラーの形状は、平床、コンテナ用、タンク型など多種多様で、さらには連結により大量輸送が可能です。いすゞギガや日野プロフィアがトラクターヘッドの代表選手です。
運転には大型免許と牽引免許が必要です。車両寸法は全長約7m、トレーラー連結時で12m以上になることもあります。ドライバー不足やドライバーの働き方改革にもつながる、21mや25mの連結トラックも規制緩和の中、生まれています。トラクターヘッドは高い牽引力と耐久性が求められ、物流業界の基幹を担っています。

 

 ・タンクローリー
タンクローリーは、液体や気体を運搬する円筒形タンクのトラックです。燃料、化学薬品、食品(水や牛乳)などの輸送に使用されています。密閉性が高く、衛生管理や安全基準が厳しい特殊形状トラックです。
ベース車両は各トラックメーカーのもの、そしてタンクは架装メーカーの日本車両工業、昭和飛行機工業、新明和工業など多くのメーカーが業界内で高品質なタンク車製造を競い合っています。各社の切磋琢磨によって日本のタンク車、タンクローリーの品質は世界でも高水準で、国内外での需要の高さにつながっています。
大型トラックが主で、トラックの大型免許だけではなく、危険物取扱者の資格などの特殊な免許が必要な場合もあります。

 

 ・ダンプカー
日本のインフラを作りあげてきた多くの建設工事のうち、土石を移動させる土木工事ではこのダンプカーがなければ仕事が進まず、建築工事の中でもセメントと練り上げてコンクリートを作る砂を運ぶのはこのダンプカーです。
一般的なダンプカーは、『リアダンプ』と呼ばれ、荷台が傾斜して土砂や廃材を排出するトラックです。大型車が多く、最大積載量は10t以上になることも少なくありません。堅牢な構造で、過酷な環境に対応。運転には大型免許が必要となります。

 

 ・ダブルキャブ
ダブルキャブの『キャブ』はキャビンのことです。座席が2列あるキャビンのトラックで、乗員を多く乗せることが可能です。建設やメンテナンス作業のため、作業員と機材をこのダブルキャブ1台で運搬することができます。
荷台は平ボディやバン型が一般的です。消防車両にも多く採用されており、中型車から大型車が使用されています。

 

 ・トラッククレーン(ユニック車)
トラッククレーン(ユニック車)は、キャビン背面と荷台前面の間にクレーンを搭載したトラックです。建設資材や機械の吊り上げ・運搬に使用します。小型から大型トラックまであり、クレーン操作には玉掛け資格が必要となります。汎用性が高く、現場内での小運搬に向き、建設現場で重宝されるトラックです。

 

 ・高所作業車
高所作業車は、備えつけられた装置である伸縮アームやバスケットで高所作業を行うトラックです。労働衛生安全規則で2m以上の高さでの作業は高所作業とされ、事業主は高所作業の際には何らかの準備が必要になります。それを解決するのがこの高所作業車です。
電線工事や看板設置に使用されるほど安全装置が充実しています。作業床10mの高さを境に『高所作業車運転技能教育』か『高所作業車運転技能講習』の資格が必要になります。

 

 ・穴掘建柱車
穴掘建柱車は、電柱や杭を設置するためのトラックです。オーガーで地面を掘り、クレーンで柱を建てます。電力や通信工事で使用し、私たちの日常生活のインフラで欠かすことのできない電柱の建柱を行うためにトラックを架装した穴掘建柱車です。
電信柱を建てるための掘削スクリューを装備したクレーン車とイメージしてください。各メーカーのベース車両に専門架装専門メーカーが掘削スクリューとクレーンを架装します。架装メーカーはタダノとアイチコーポレーションです。
それぞれタダノは『ポールセッター』、アイチは『ポールマスター』という呼び名を付けています。

 

 ・ミキサー車
ミキサー車は、生コンクリートを撹拌しながら生コン工場から建設現場に運搬するトラックです。ドラムが回転して生コンクリートの固化を防ぎます。
生コンクリートはセメントと骨材と呼ばれる砂や砂利を水で混ぜ合わせて、それを練り上げたものです。生コンクリートが工場で製造されるようになるまでは建設現場において人間の手でセメントと骨材を練り合わせて作る『現場練り』という方法がとられていました。しかし、この現場練りはその実施回ごと、現場ごとにでき上がるコンクリートの品質が変わってしまいました。
この問題を解決したのが均一の品質の生コンを工場から運んだミキサー車だったのです。

 

 ・バキュームカー
バキュームカーは、汚泥や液体を吸引するタンク付きトラックです。英語のVACUUM(バキューム)の意味は真空です。『バキュームカー』はその名のとおりベースのトラックに架装されたタンク内を真空に近づけ、タンクにつながったホースでし尿を吸い上げる、し尿吸上車です。日本国内で100%の下水普及は不可能です。
山奥での居住地域、世帯数の少ない離島などでは下水敷設の費用対効果を考慮するとハードルが高すぎるのです。この先も国内でバキュームカーの活躍する舞台が無くなることはないでしょう。

 

 ・パッカー車(塵芥車)
パッカー車(塵芥車)は、ゴミを圧縮して運搬するトラックです。廃棄物収集に使用され、荷台内でゴミを圧縮し効率的に運搬します。『嫌悪施設』として清掃工場の設置場所に関しては誰もが自分の住む地域には迎えようとしません。そして清掃工場は、遠隔地での設置となってしまいます。
その遠隔地にある清掃工場へ、いかに効率よく大量の廃棄物を運搬するか、パッカー車がその実力を発揮します。パッカー車は私たちが安心して生活できる、清潔な街を守ってくれているのです。

 

 

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まとめ

トラックはサイズ(小型・中型・大型)と形状・用途(平ボディ、冷凍車、特殊車両など)で多様な種類に分類されます。小型は狭い道での配送、中型は地域輸送、大型は長距離・大量輸送に適し、用途に応じた選択が重要となります。
平ボディやバンボディは汎用性が高く、トレーラーやダンプカーなどは特殊作業に特化しています。車両寸法や積載量を考慮し、業務効率とコストを最適化するトラック選びが求められます。さまざまなトラックの活躍によって私たちの生活は守られています。
今は元気に活躍する車両でも時間の経過とともに第一線を去る時期がやってきます。そのような時期がやってきたら、私たちトラックファイブにお声がけください。

年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。

トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。

 

 

 

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