小型トラックとは?サイズや種類を解説

はじめに

日本の陸上輸送の9割をトラックが支えています。
そしてそのトラックはサイズと積載量で大型トラック、中型トラック、小型トラックと呼称され、分けられていま

各サイズのトラックはさまざまな業務における最適な使い分けをされています。

海外で生産された原材料や二次製品はたいていの場合その量の多さや重さから、海上輸送されて日本まで運ばれます。そして国内の港で荷下ろし、積み替えとなり鉄道と大型トラックで各地に運ばれます。大量輸送は鉄道や大型トラックが適することは容易にご理解いただけることと思います。

 

2050年にカーボンニュートラルが目標設定され、モーダルシフトが叫ばれる中で鉄道輸送が有用であることもご理解いただけると思いますが、鉄道は敷設されたレールの上を決められた駅間の移動しか出来ません。

その駅から最終供給地へはトラックがどうしても必要になります。最終供給地の必要に応じて大型トラックや中型トラックが輸送することとなるでしょう。しかもその輸送物が固体なのか液体なのか粉末なのかで様々な種類のトラックが必要とされます。

 

小型トラックはこの物流の中では主に最終的な製品であったり二次製品の運送に利用されます。特に近年急激に成長しているEC事業(eコマース:電子商取引)においてはそれまで少なかったBtoC(企業から直接消費者へ)が激増し、取り扱い品の少品種多量から多品目少量へと非常に手間のかかる配送を余儀なくされています。

 

激増したBtoCの最終配送先はそのお客様が多く住む都市部に集中します。都市部には車も多く、狭小な道も多いため簡単に駐停車もままならない事もあります。配送に大型トラックや中型トラックは不向きで、小型トラックが活躍せざるを得ません。

小型トラックが最終拠点からエンドユーザーへの『ラストワンマイル』を担います。

 

そして小型トラックはそのコンパクトなサイズで様々な場所で活躍し、初心者でも運転しやすいトラックです。

この小型トラックのサイズや種類、この先の世の中に合わせて登場しているEV小型トラックの紹介をさせていただきたいと思います。

 

 

小型トラックとは(小型トラックの定義)

 

公益社団法人全日本トラック協会では『一般的に積載量が2トン以下のトラックを小型トラックと称します。』と事業用トラックの種類における小型トラックを定義しています。

道路運送車両法(国土交通省)においては

車輪数:4輪以上  長さ:4.7m以下  幅:1.7m以下  高さ:2.0m以上                                                                エンジンの排気量 660㏄以上2,000cc以下

 

以上のように小型トラックを定義しています。

 

トラックメーカーでは上記道路運送車両法の定義の寸法に加えて

長さ:4.7m以下  幅:1.7m以下  高さ:2.0m以上                                                                      車両総重量:5.0トン以内  最大積載量:3.0トン以内

 

小型トラックの定義としています。

 

道路交通法では大型自動車(車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上のいずれかに該当)とし、

中型自動車(中型トラック)の定義を

車両総重量 5トン以上11トン未満  最大積載量 3トン以上6.5トン未満

 

と定義して、該当しないものを普通自動車(小型トラック含む)と定義しています。

ここから読み替えて車両総重量5.0トン以内、最大積載量3.0トン以内という数字が出て来ます。

 

道路交通法の改正の変遷の過程で当初は大型トラック免許と普通自動車免許の区分しかなく、11トン未満である現行の中型トラック以下は小型トラックも含めて普通自動車免許で運転出来ました。

それが数回に渡る改正で区分されて中型トラック、小型トラックの区分の仕方が曖昧になり最大積載量の3トン未満(2,990キロまで)が小型トラックと呼ばれています。

 

 

小型トラックには(小型トラックの種類)

 

小型トラックはそのコンパクトなサイズで都市部の狭小な道路を通行しての配送業務や敷地内での小運搬、作業補助に向いています。

その用途においてさまざまな種類の小型トラックが用意されています。

 

平ボディ


トラックのサイズに関係なく誰もが一番に思い浮かべるトラックの種類がこの『平ボディ』でしょう。

小型トラックの平ボディは運送業のみならず、農業・林業・水産業での小運搬から建設業での資機材運搬までモノを運ぶトラックの代表選手がこの平ボディです。

 

そして、用途によってアオリを選ぶこともできます。幌の有り、無しも自在です。低床車などの種類も各メーカーは揃えておりモノの積み込み方で選ぶことが可能です。ハードな使用に耐え、様々な使用方法に利用されています。

平ボディは活躍する場所を選ばない、多くのニーズを世の中に持つトラックです。

 

 

アルミバン


アルミ素材の荷室の載ったトラックの種類を『アルミバン』と言います。

平ボディの荷台がアルミの荷室になることで雨風の影響を受けることも無く、運送業の最大のミッションである安全、無事にお客様のもとに荷を届ける作業の精度を向上することが出来ます。

 

近年においてインターネットの個人への普及によって物流は様変わりしてきました。インターネットによる個人の直接購買によって企業間での物の流れは企業から直接消費者のもとへ流れるようになりました。このBtoC時代の到来は商品の種類・量を少品種多量時代から多品種少量時代に変えました。

 

その消費者の多い都市部の配達業務にはこの小型トラックは最適です。

人手不足解消のため最新の普通免許証でも運転の出来る最大積載量2トン未満の小型トラックのアルミバンも活躍しています。

 

宅配便の小口配送のさまざまな形・大きさの荷物は積みにくさや配送中の荷崩れの心配も解消されます。そしてアルミはスチールの重量の1/3であることや、腐食のしにくさ、その強度から荷室に向いています。アルミバンは国内ばかりか海外でも評価の高いトラックです。

 

ユニッククレーン車


トラックのキャブと荷台の間にクレーン装置の据え付けられたトラック積載型クレーンを搭載したトラックの種類の名称です。このクレーン付きトラックの総称を『ユニック車』と呼ぶのはクレーンメーカーの古河ユニック株式会社が日本で最初に製作したからです。

 

建設現場内での資機材の小運搬に小回りの利くその機動性から使用されることが多いですが、建設業以外でも様々な物の運搬に活躍しています。

小型トラックにクレーンを搭載したユニッククレーン車はその走行能力は普通のトラックとほぼ変わることはありません。移動時間はトラックと変わらず、回送車を必要としないことは、作業計画やコスト面から大きなメリットです。農業・水産業での小運搬から建設業での資機材運搬までこのユニッククレーン車が小型トラックの潜在能力を最大限に引き出します。

 

小型トラックには車体にショートタイプ(3m以下)、ロングタイプ(4m以上)がありますが、中型トラック、大型トラックと同様に上記3種類のトラック以外にも様々な小型トラックがあり、その小さなサイズを活かして活躍しています。

 

 

各メーカーの小型トラック

トラックメーカー各社が力を入れている小型トラックをご紹介します。

 

◆2トントラック(準中型免許対応トラック)

キャンター(三菱ふそうトラック・バス)


20世紀に入ってからグローバル企業であるドイツのダイムラーグループの傘下に入った三菱ふそうトラック・バス㈱です。左折巻き込み事故のリスクを低減させる三菱ふそう独自のアクティブ・サイドガード・アシストを日本で初めて小型トラックに標準装備しています。

低燃費でも定評がある2tトラックのキャンタ―は安全ばかりでなく経済性と環境にも力を入れて、新しい安心の走りをキャンターから始めようとしています。

 

デュトロ(日野自動車)


トヨタグループ傘下であり、トラックシェア国内第一位に位置する日野自動車㈱は自社が掲げる基本理念『もっとはたらくトラック・バス』『豊かで住みよい持続可能社会』に基づき隊列走行・ロードトレインによる高効率な大量輸送に向けて国内をリードし、成長を続けています。「トントントントン日野の2トン♪」のCMで子どもにも名前を知られている日野自動車のデュトロは「スマートで走りやすく仕事ができる車」をコンセプトに市街地での輸送にその力を発揮する小型トラックです。

 

エルフ(いすゞ自動車)


日本で最古の自動車メーカーのいすゞ自動車㈱、通称『いすゞ』は、1916年創業、『道を拓き、街を創り、人が暮らす』という『いすゞ』の相言葉です。そして、その発展に必要不可欠なのは『運ぶ』力であり、商用車とディーゼルエンジンのプロフェッショナルとして最先端の『運ぶ』力で世の中を支える、といすゞは邁進し続けています。

いすゞの2tトラックエルフは標準ボディだけではなく、セミロング、ロング、超ロングまでの小型トラックを揃えてお客様のニーズに対応しています。

 

カゼット(UDトラックス)


『トラック戦国時代』に巻き込まれた形で『UDトラックス』は翻弄されています。

現在はいすゞグループのUDトラックス㈱です。小型トラックのシャーシに中型車用のボディーを搭載することによって積載量を確保し、車両価格を抑えたり、燃料費を節約でき、多くのドライバーに支持されています。

多様化する近距離輸送や都市内配送に向けて、既成の枠を超えることをコンセプトに生まれた2tトラックカゼットは時代の流れに即応した小型トラックです。

 

 

小型トラックのこれから(化石燃料車からの脱却)

世界中で進む脱炭素社会を目指す取り組みにはこの小型トラックも当然無縁ではありません。

2050年目標のカーボンニュートラル宣言に向けて日本中の自動車メーカー、トラックメーカーは社運を賭けて化石燃料に頼らない電気自動車(EV)や 水素を燃料とする燃料電池車(FCV)の開発に取り組んでいます。

 

EV、FCVともにいまだ開発途上の状態です。先に進むEVは充電の時間と走行距離数、充電池の重さからまだまだ開発の余地を残しています。現段階では大型トラック、中型トラックが担う長距離・大量輸送ではなくBtoC 事業の中の『物流におけるラストワンマイル』での利用が今のところ実現化に一番近いようです。

 

トラックメーカー各社は大手宅配業者各社やコンビニ各社と共同で開発を進めています。小型トラックのEVを日野デュトロZ EV、三菱ふそうトラック・バス eキャンター、そしていすゞ自動車が具体的な開発を進めています。

従来の化石燃料エンジンの小型トラックと違い、構造は簡素化され部品は少なくなり現在開発されている各社のラストワンマイル用の小型トラックはどれもがウォークスルー形式で多種の商品を積みやすく、運び出しやすいように設計されています。

 

現在取得できる普通自動車免許で運転可能な小型トラック(車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満)であれば、ベテランでなくとも未経験者でも取り組みやすい仕事となり、そして男女の区別なく働きやすくなれば、これらすべては『働き方改革』につながり、この先さらに進む人口減少による『働き手不足』などの社会問題解決に役立つことでしょう。

 

小型トラックは世界の環境問題解決の手伝い、『働き手不足』の解決という物流業界での大きな課題解決にも役立ち、そのポテンシャルはまだまだ広がるのかも知れません。

 

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