ロードローラーとは? 種類や役割、運転に必要な資格を徹底解説!

道路工事や基礎工事で地盤を押し固める際になくてはならないロードローラーです。作業場所や、作業工程・役割で複数種のロードローラーが使い分けられています。
今回の『豆知識』ではロードローラーの種類や役割と、運転に必要な資格を詳しく解説します。皆さまのこれからの業務に、お役立ていただければ幸いです。

 

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ロードローラーとは?

ロードローラー (road roller) は、自身の車両の重量の大きさを利用して、地面を接地面積の大きなローラーで踏み固める建設機械の総称です。
道路工事や基礎工事などで、土壌、礫、コンクリート、アスファルトなどを押し固めるために使われます。作業内容、作業場所、作業工程によってロードローラーは使い分けられています。
道路や歩道、駐車場、学校のグラウンドなどのすべてはこのロードローラーがなくてはできあがることはありません。普段、なかなかその作業現場を見ることはできませんが、なくてはならない重要な建設機械なのです。

 

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ロードローラーの歴史

ロードローラーの歴史は古く、その起源は中世の道路工事までさかのぼります。最初は馬が引く石のローラーが使われていました。
1800年代に蒸気機関が発明され、動力の備わったスチームローラーが登場しました。日本では1920年代に国産モデルの開発が始まりました。第二次世界大戦後、高度経済成長期にインフラ整備に伴い高速道路を中心に道路建設が急ピッチに進みました。
それに合わせてロードローラーも急ピッチに改良され、効率向上のために各種類のロードローラーが開発されました。物流の輸送量が減る夜間作業で道路建設は行われ、付近住民に振動や騒音で負担をかけぬようロードローラーは改良されました。
日本におけるロードローラーのシェア70%を誇る酒井重工業(株)は業界の中心的存在となって、日本はもとより世界のロードローラー業界をけん引しています。

 

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ロードローラーの種類と役割

施工場所や施工手順などによりロードローラーの中で最適な1台が活躍します。それらの特徴を紹介します。

 

1.タンデム式ロードローラー

タンデム式ロードローラー(Tandem roller)は、建設現場で広く使用される圧縮機械の一つで、特に道路舗装や土壌の圧密に適した建設機械です。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 タンデム式ロードローラー(Tandem roller)

タンデムは自転車の二人乗りのことです。大きなローラーを二つ持つことからタンデム式と呼ばれています。

車輪・ローラー数 車輪を持たない設計がタンデム式ロードローラーの特徴です。代わりに、2つの鋼製ドラム(ローラー)が前後に配置されていて、これらが車両の移動と圧縮作業の両方を担います。
後部にタイヤがある単一ドラムローラーとは異なり、タンデム式は両方のドラムが地面に接触するため、車輪そのものが存在しないのです。
特徴 多くのタンデム式ロードローラーは振動機能を備えており、振動によって空隙を減らして高い圧密効果を可能にします。
ドラムに水を噴霧するウォータースプレーシステムを搭載した機種や、ドラム内に水や砂を詰めて重量を変える機種があります。
役割/活躍する場所 路面の平坦化や土壌の圧密・安定化に最適です。高速道路や地方道、歩道などの舗装工事、空港での滑走路やターミナルのアスファルト舗装工事、ダムや堤防、鉄道の路盤工事などで活躍します。

 

2.マカダム式ロードローラー

マカダム式ロードローラー(Macadam roller)も、建設現場で使用されています。特に道路工事や土壌圧縮に適した建設機械です。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 マカダム式ロードローラー(Macadam roller)

マカダムはフランス語の砕石です。

車輪・ローラー数 3つの鉄製車輪(ローラー)を備えています。
基本的には、前方に1つのローラー、後方に2つのローラーが配置された2軸3輪型です。タンデム式との違いは、タンデム式が前後に1つずつのローラー(計2つ)を持つ一方、マカダム式は前1つ、後ろ2つの計3つのローラーを持ちます。
この違いによってマカダム式の方が凹凸や段差を乗り越えやすく、安定性が高いです。
特徴 マカダム式は鉄製の重いローラーを使用しており、自重は通常6~16t程度とかなり重量があります。この重力を利用して地面を強力に圧縮します。
役割/活躍する場所 砕石を敷き詰めて路盤を形成する「マカダム式舗装」を利用する道路工事の初期段階の転圧作業で使用します。
粒の大きさが不揃いな砕石や砂利を圧縮し、安定した基盤を作るのに適しています。

 

3.タイヤ式ロードローラー

タイヤ式ロードローラー(Pneumatic roller)は、建設現場で使用される圧縮用建設機械の一種で、主にアスファルトや土壌の圧密に適しています。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 タイヤ式ロードローラー(Pneumatic roller)

Pneumaticは英語の「空気圧」のことです。

車輪・ローラー数 複数のゴム製タイヤを車輪として使用します。
前方に3本、後方に5本のタイヤを持つモデル(計8本)や、前後に4本ずつ+中央に1本のモデル(計9本)などがあります。
ローラーは0本です。
特徴 ゴムタイヤによる柔軟な圧縮によって、地面に均等かつ柔軟な圧力を加えるため、アスファルトの表面仕上げに適しています。
タイヤが変形することで、凹凸を自然に整える効果があります。
役割/活躍する場所 アスファルトの仕上げ圧縮や、基礎層を安定化させるための土壌の初期圧縮に向いています。
タイヤがアスファルトや骨材を軽く混ぜ合わせる効果があり、層間の密着性を向上させます。
h高速道路、地方道などの道路舗装、空港や駐車場の土壌圧縮、土木などで活躍します。

 

4.コンバインド式ロードローラー

コンバインド式ロードローラー(Combined roller)も、建設現場で広く使用されています。特に道路工事や土壌圧縮に適した建設機械です。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 コンバインド式ロードローラー(Combined roller)

コンバインドは「結合する」、「統合する」を意味する英語です。ローラーとタイヤの長所を活かした多機能なロードローラーです。

車輪・ローラー数 後方(または前方)に3~5本のゴムタイヤが配置、その反対側にローラーが1つ配置されます。
たとえば、前方にローラー1つ、後方にタイヤ4本という構成が一般的です。
特徴 ローラーを1つだけ備えているのが大きな特徴です。
この構造における大きな特徴から鋼製ローラーの強力な締固め力と、ゴムタイヤの柔軟な圧縮力を両立しています。
役割/活躍する場所 ローラー部分で初期転圧を行い、タイヤ部分で仕上げ作業を行うため、1台で初期転圧から仕上げまでの多段階の作業を効率的にこなすことができます。
特にアスファルト舗装の締固めから表面仕上げまでを一貫して行うのに適しています。ほぼオールラウンドに道路工事、建築工事に伴う路盤工事などで活躍します。

 

5.振動式ロードローラー

振動式ロードローラー(Vibratory roller)も、建設現場で広く使用されています。建設現場で使用される圧縮機械の一種で、特にアスファルトや土壌の圧密に高い効果を発揮します。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 振動式ロードローラー(Vibratory roller)

Vibratoryは英語のバイブレーターです。

車輪・ローラー数 振動式ロードローラーは、主に2つのタイプに分けられ、車輪数もそれに応じて異なります。

・タンデム式振動ローラー:前後にローラーが2つ配置され、車輪は通常ありません。

移動はドラムが担います。

・単一ドラム式振動ローラー:前方に1つのローラー、後方にゴムタイヤが複数(通常4~6本)配置されています。

合計車輪数はタイヤの数(4~6輪)となります。

特徴 ドラムに搭載された振動機構が大きな特徴です。ドラム内に水、砂などを詰めて重量調整が可能です。
役割/活躍する場所 振動によりアスファルト混合物をより堅固に固めます。土壌や礫の締固め、多層圧縮など基礎工事の強化を行います。
ほぼオールラウンドに道路工事、建築工事に伴う路盤工事などで活躍します。

 

6.ハンドガイド式ロードローラー

ハンドガイド式ロードローラー(hand-guided roller)は、建設現場で使用される小型の圧縮機械で、特に狭い場所や軽作業向けに設計されています。
以下に、車輪数、ローラー数、特徴、役割、活躍する場所について説明します。

名称 ハンドガイド式ロードローラー(hand-guided roller)

名称のように手で動かして転圧を行ないます。

車輪・ローラー数 通常、車輪を持たない設計です。移動と圧縮は鋼製ドラム(ローラー)で行うため、ゴムタイヤのような車輪は基本的にありません。1~2つの鋼製ドラム(ローラー)を備えています
ローラーの幅は通常50~90cm程度と小型で、軽量なモデルが多いです。
特徴 人力で操作できるように設計されており小型・軽量です。そのため、狭い場所や軽作業に適しています。
コンパクトで操作が簡単なため、特別な資格がなくても扱える場合が多いです。ただし、振動機能付きの場合は特別教育が必要な場合があります。
役割/活躍する場所 狭い場所、障害物の多い場所、部分的なアスファルトの補修等に向きます。狭い道路や歩道、庭や造園工事、駐車場補修などで活躍します。

 

 

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ロードローラーの運転に必要な免許・資格

ロードローラーの運転・操作には、他の建設機械と同様に、サイズに応じた自動車運転免許と、作業に応じた資格が必要となります。ここではロードローラーの運転に必要となる免許・資格を紹介します。

 

・大型特殊免許、小型特殊免許

ロードローラーを公道で移動させる場合には自動車運転免許が必要になります。普通自動車免許、小型特殊自動車免許、大型特殊自動車免許のいずれかが必要になります。
国土交通省が特殊車両としてロードローラーを定めています。小型特殊自動車としての定義は、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.8m以下、かつ最高速度15km/h以下の場合に小型特殊自動車に分類されます。そして、それより大きなものは大型特殊自動車に分類されます。加えて、普通自動車免許を保有していれば、小型特殊免許を持たずに運転は可能です。

 

・締固め用機械運転者の資格

すべてのタイプのロードローラーを操作する場合、『締固め用建設機械運転特別教育』の資格が必要になります。この資格は労働安全衛生法に基づくもので建設現場でロードローラーを安全に操作するための教育です。
受講内容は下記のとおりです。

種別 科目 時間
学科 締固め用機械に関する知識 4時間
締固め用機械の運転に必要な一般的事項に関する知識 1時間
関係法令 1時間
実技 締固め用機械の運転方法 4時間
合計 10時間

 

この特別教育の受講先は厚生労働大臣が認定した教習機関です。具体的にはコマツ、コベルコなどの教習所、各地域の技能講習協会や建設業労働災害防止協会で行っています。
詳細は、最寄りの労働基準監督署に問い合わせることで、近くの教習機関を案内してもらえます。

 

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まとめ

ロードローラーは道路工事や基礎工事などで、必要不可欠な転圧機です。高度成長期に建設された高速道路や一般道など日本国内のインフラが再生される時期がやってきます。遠くはないその将来に備えて、『締固め用建設機械運転特別教育』の資格を取得しておいてはいかがでしょうか。
そして、海外での需要も高いロードローラーです。お手持ちのロードローラーに第二の人生を送らせてやってみませんか。

トラックファイブでは、ロードローラーの買い替えや買い取りを検討されている皆さまからのご連絡をお待ちしています。高価買取を努力します。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

 

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