オーバーホールとは?メリットとデメリットを解説
目次
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オーバーホールとは
新品時のレベルに戻すための作業
オーバーホールとは「機械などを部品単位まで分解して、点検・修理・清掃・再組立てを行い新品時のレベルに戻すための作業」を言い、トラックなどの車両に関しては主にエンジンやミッションにおける同作業をオーバーホールと言っています。
今回の『豆知識』ではエンジンのオーバーホールについてメリット・デメリットまで含めて解説を行います。
オーバーホールは必須の作業か?
では、オーバーホールは必須の作業なのでしょうか?
多くの部品で構成されているエンジンのオーバーホールは非常に手間がかかり、経験と知識、技術も必要な作業です。
経年劣化でエンジン内の部品は摩耗も傷みも生じます。
しかしながら実際にオーバーホールの経験をされた方は少ないと思います。
日本のトラックのエンジンは非常に丈夫に作られており、オーバーホールが必要な不具合の発生に至るまでには、かなりの年数と走行距離を要します。
そして、その費用は安価ではありません。
エンジンのオーバーホールが必要になる頃には、エンジン以外の劣化も始まっていると思いますので、乗換えまで視野に入れながら費用対効果を考えて、オーバーホールを検討しなければならない時期にきているかも知れません。
工賃と部品にかかる費用
工賃と部品にかかる費用は見積り時には暫定の価格しか算出することができないです。
実際にエンジンを分解してみないと交換に必要な部品とオーバーホールにかかる工賃は特定できません。想像以上に高額な費用となる可能性は少なくありません。
技術を要する作業であり、オーバーホールの知識や技術を持った整備士の数は多くはありません。
そして、オーバーホールにかかる作業時間は長いです。その間の代車にかかる費用も発生してきます。
場合によっては中古トラックを購入した方が安くなる場合も少なくはありません。
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どんな状態になったら考えどき?
オイル漏れ
エンジンがどんな状態になったらオーバーホールを考えるタイミングでしょうか。
一つのタイミングとしてはオイル漏れです。
オイル漏れは車検にも通りません。
オイルが減ってしまった状態のエンジンでは、シリンダーもピストンも摩耗してしまいオイル漏れをますます進めてしまいます。オーバーホールどころか廃車に至る可能性もゼロではありません。
オイル漏れをそのままの状態にしておくことはエンジンにとって一番悪いことです。
異音がする
異音はエンジンが異常をきたしているサインの場合があります。
オイル漏れ状態と同じで、そのままで走行を続けるとエンジンの異常を進行させる可能性があります。
まずは整備工場に運び込み、整備士の判断を仰いでください。
それによってオーバーホールが必要になる可能性もあります。
エンジンオイルの減りが早い
エンジンオイルの減りが早い場合には、外部へ漏れていないのであればエンジンオイルが燃焼を起こしています。
通常であればエンジンオイルが燃焼室に入り込むことは無いのですが、ピストンリングの激しい摩耗などが原因で入り込んでしまい、燃焼してエンジンオイルが早く減ってしまうのです。
このシリンダーとピストンの隙間からオイルが燃焼室に入ってくる現象をオイル上がりと言います。
そして、シリンダーヘッド内のオイルがバルブの隙間から燃焼室に入ってくる現象をオイル下がりと言います。
マフラーから白煙が出る
燃焼室に入ったエンジンオイルは燃焼し、白煙となって排気されます。
マフラーから白煙が出ているのは燃焼室に入り込んだエンジンオイルが燃えてしまっているのです。
エンジンに負担をかけないために早急な対応が必要です。
オーバーホールのメリットとデメリット
メリット
オーバーホールのメリットの一つには、オーバーホールの作業と同時に点検や整備が出来ることがあります。
そして、部品一つ一つを洗浄し、パッキン等の劣化部品を取り換えることで新品時のエンジンの状態に近づけることが可能です。
それらのすべてはエンジンの機能を向上させる作業であり、エンジンの寿命が延びることにつながります。
デメリット
オーバーホールのデメリットは作業にかかる時間と費用でしょう。
オーバーホールの作業を行うことが出来る経験豊かな整備士が少ないことは、ただでさえ時間がかかるオーバーホール作業に待ち時間を加えてしまい、さらに完了までの時間を長くしてしまいます。
オーバーホールの作業を始めたトラックは、運送作業ができないです。場合によっては代車が必要になり、その費用まで発生してしまいます。
そのような余分な費用も大きな目で見たらオーバーホールの費用となります。
オーバーホールにかかるメリット・デメリットを考慮して、経営判断で実行すべきかどうかを決める必要があります。
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プロに依頼する
ディーラー
エンジンのオーバーホールは高度な技術と豊富な経験と知識を必要とする整備です。
そのため、どの整備士にでも可能な作業ではありません。
まずはディーラーに声をかけ、先方の工場でオーバーホールが可能か確かめたうえで、可能であれば見積りを取ってください。
同時にオーバーホールができる整備業者を探して同じように見積りを取ってください。
見積りの総額だけでなく、見積内容をよく吟味して決定してください。
整備業者
経験豊富なプロである整備業者に依頼することは確実な方法です。
ディーラーに任せるよりも整備工場に任せる方が工賃を安くおさえることが可能な場合もあります。
大きな会社になるほど経費がかさんでトータルの金額が高くなることはトラック業界に限ったことではありません。
各ディーラーでも、ある程度の品質は保たれ、後の保証や安心はあるかも知れませんが、技術的にはディーラーを優る整備工場もあります。
価格、技術、信頼において安心感を得ることが出来る整備業者を探してください。
カーショップ
カーショップのなかにもエンジンのオーバーホールを行うことが可能なところがあるかもしれません。
しかし非常にまれなことです。カーショップでのオーバーホールは一般的にはお勧めできません。
まとめ
トラックエンジンのオーバーホールには数十万円から数百万円と多額の費用が必要になります。
オーバーホールの整備代金だけではなく、代車代金など間接的な経費が出費として見込まれます。
そしてその作業の時間は長いです。
よほど特殊なトラックである場合や、どうしても新車の納車までに時間がかかるような非常事態にオーバーホールは必要になるのかも知れません。
総合的に判断し売却して、新車もしくは中古車の購入も選択肢として出てくるでしょう。
そのような時には是非ともトラックファイブにご相談ください。
皆様がご納得していただける高価買取に努めさせていただきます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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