
アスファルトフィニッシャーとは? 構造や種類、免許から価格相場まで紹介
アスファルトフィニッシャーは、道路舗装に欠かせない建設機械です。アスファルトを均一に敷き詰め、滑らかな路面を作る役割を担います。
今回の『豆知識』では、アスファルトフィニッシャーの構造、種類、用途、必要な免許や資格、価格相場まで詳しく紹介します。舗装作業の効率化や安全性を高めるための知識を、初心者にもわかりやすく解説します。
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目次

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アスファルトフィニッシャーとは?
アスファルトフィニッシャーとは、道路や駐車場などの舗装工事で、アスファルト混合物を均一に敷き詰め、平坦な路面を作る建設機械です。ダンプカーから受け取ったアスファルトをホッパーに貯め、トラクタ部分で運びながらスクリードで押し固めます。
道路の耐久性や走行性を高める重要な役割を果たし、高速道路や一般道の舗装に広く使用されます。操作には専門的な技術が必要で、効率的かつ安全な舗装作業を行います。
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アスファルトフィニッシャーの構造
アスファルトフィニッシャーは複数の部品で構成されています。主な構造を紹介します。
1.ホッパー
ホッパーは、アスファルトフィニッシャーの前方にあり、ダンプカーから受け取ったアスファルト混合物を一時的に貯める大きな受け皿のような部分です。容量は大きく、均一に材料を供給する役割を担います。
2.トラクタ
トラクタは、フィニッシャーの走行と材料の運搬を担当する本体部分です。クローラー式やホイール式があり、エンジンで駆動し、アスファルトをスクリードに送ります。
3.スクリード
スクリードは、アスファルトを均一に敷き詰め、平坦にする部分です。幅や厚さを調整でき、加熱機能でアスファルトを滑らかに仕上げます。舗装の品質を左右します。
4.エンジン
エンジンは、アスファルトフィニッシャーの動力源です。ディーゼルエンジンが主流で、走行やスクリードの動作を支えます。高い出力で長時間の作業にも耐えられます。
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アスファルトフィニッシャーの種類
アスファルトフィニッシャーは施工環境や用途に合わせて2つの種類があります。クローラー式とホイール式です。施工場所が必ず市街地から寄り付きやすい平坦な場所ばかりではないからです。
他の建機にもクローラー式とホイール(タイヤ)式があるのも同様な理由からです。
・クローラー(キャタピラー)式
クローラー式は、キャタピラー(履帯)で走行するタイプ。接地圧が低く、悪路や軟弱地盤でも安定して走行できるのが特徴です。重いアスファルトを均一に敷き詰めるのに適しており、大規模な高速道路や空港の舗装工事で活躍します。
耐久性が高く、大きな振動にも強いですが、移動速度が遅く、舗装済みの路面を傷つける可能性があります。
・ホイール(タイヤ)式
ホイール式は、タイヤで走行するタイプ。移動速度が速く、舗装済みの路面を傷つけにくいのが特徴です。小回りが利き、都市部の狭い道路や駐車場舗装に適しています。
操作が比較的簡単で、短距離移動が多い現場で活躍しますが、軟弱地盤では安定性が劣り大きな振動に弱い面もあります。
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アスファルトフィニッシャーの用途
アスファルトフィニッシャーは、道路舗装工事で使用されます。高速道路、一般道、駐車場、空港滑走路など、さまざまな場所でアスファルトを均一に敷き詰め、平坦な路面を作ります。
耐久性や走行性を高めるため、厚さや幅を調整しながら施工に当たります。都市部から地方まで幅広い現場で活躍し、インフラ整備に欠かせない機械です。
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アスファルトフィニッシャーの操作
アスファルトフィニッシャーの操作は、運転席のコントロールパネルで行います。速度、舗装幅、厚さを調整し、スクリードの加熱温度も管理します。ホッパーにアスファルトを入れ、トラクタで運びながらスクリードで均一に敷き詰めます。熟練した技術が必要で、材料の供給量や走行速度を調整しながら、ムラなく仕上げることが求められます。
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アスファルトフィニッシャーの運転免許・作業資格
アスファルトフィニッシャーの運転や作業には、免許や資格が必要です。
・運転に必要な免許
アスファルトフィニッシャーは特殊自動車に分類されるため、公道における運転には「小型特殊免許」または「大型特殊免許」が必要になります。
アスファルトフィニッシャーの車体の大きさや最高速度で区分されます。幅2.5m以下、長さ4.7m以下、高さ2.8m以下、最高速度15km/h未満なら、普通免許に含まれる小型特殊免許で運転可能です。
小型特殊免許のサイズを超える場合は大型特殊免許が必要です。
・舗装作業に必要な資格
アスファルトフィニッシャーの舗装作業には、「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用および掘削用)運転技能講習」や「建設機械施工技士2級(第5種)」の資格が求められる場合があります。
・車両系建設機械技能講習 (整地・運搬・積込み用及び掘削用)車両系建設機械技能講習(整地・運搬・積込み用及び掘削用)は、アスファルトフィニッシャーの操作に必要な資格の一つです。労働安全衛生法に基づき、運転作業に従事する場合に受講が義務づけられています。
建設機械を安全に操作するための講習で、学科(法令、安全知識)と実技(操作、点検)が含まれます。保有する資格や業務経験によって講習の受講時間は変わってきます。
所要時間は最短で6時間、保有資格や業務経験がない最長の場合でも36時間で修了証が交付されます。
アスファルトフィニッシャーの場合、整地や材料運搬の技術が求められるため、この講習が役立ちます。資格を持つことで、現場での安全作業が認められ、雇用機会が広がります。受講費用は約3~5万円で、全国にある厚生労働省認可の登録教習機関で受講可能です。
・建設機械施工技士2級 (第5種)
建設機械施工技士は1級と2級に分かれています。建設機械施工技士1級は各種建設機械を用いた施工における指導・監督的業務を行うことができます。建設機械施工技士2級は第1種から第6種に分かれています。それぞれの機械での施工の運転技術者、または現場の主任技術者として施工管理を行うことができます。
建設機械施工技士2級(第5種)は、アスファルトフィニッシャーを含む舗装機械の施工管理に関する資格であり、国家資格です。「舗装機械」を対象とし、舗装工事の計画、施工、品質管理の知識を保有することを証明します。
受験資格は実務経験2年以上(学歴により短縮可)となります。試験は学科(舗装工学、法令)と実技(施工管理)で構成され、合格率は約45%です。資格を持つことで、舗装工事の責任者として活躍することができ、発注者からの信頼性が向上します。
受験費用は約4万円で、年1回実施されます。資格取得はキャリアアップにつながります。
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アスファルトフィニッシャーの価格
アスファルトフィニッシャーの価格は新車と中古で大きく異なります。相場を紹介します。
・新車価格の相場
アスファルトフィニッシャーの新車価格は、2025年5月時点で車両サイズにより幅はありますが、約2,500万円以上が相場です。価格は機種や仕様(クローラー式、ホイール式)、舗装幅(1.4m~6m)で変動します。
この建設機器も、トラックと同様に販売価格の公表はほとんどありません。ですから、価格は建値(基準や目安となる価格)で、実際の流通価格とは違います。参考にご覧ください。
◎住友建機「HA60C」(クローラー式、舗装幅2.3m~6m)
税別公表価格8,100万円
◎住友建機「HA60W」(ホイール式、舗装幅2.3m~6m)
税別公表価格7,000万円
◎住友建機「HA45C-10」(クローラー式、舗装幅2.0m~4.5m)
税別公表価格3,995万円
◎住友建機「HB1432W-5D」(ホイール式、舗装幅1.4m~3.2m)
税別公表価格2,855万円
◎住友建機「HB1432C-5D」(クローラー式、舗装幅1.4m~3.2m)
税別公表価格2,750万円
◎住友建機「HB25W-5C」(ホイール式、舗装幅1.4m~2.5m)
税別公表価格2,540万円
アスファルトフィニッシャーは非常に高額な特殊機械です。大型モデルや高性能な機器になるほど価格は上がり、オプション(自動制御システムなど)でさらに高額になります。そのため、購入時にはリースや融資を活用する事業者が多いです。
出典:けんせつPlaza『積算資料公表価格版』
https://www.kensetsu-plaza.com/kohyo/price/H68303630303830303230303130/page/3
・中古車価格の相場
アスファルトフィニッシャーの中古車価格は、状態によってさまざまです。年式(2010年前後)、稼働時間(3,000~5,000時間)、状態で大きく変動します。
◎住友建機「HA60C-5」(クローラー式、舗装幅2.3m~6m)
年式2006年、稼働時間5,145時間 825万円
◎住友建機「HA45C-7」(クローラー式、舗装幅2.0m~4.5m)
年式2017年、稼働時間2,337時間 612万円
◎住友建機「HB25W-5C」(ホイール式、舗装幅1.4m~2.5m)
年式2009年、稼働時間2,870時間 250万円
◎住友建機「HA31C-5C」(クローラー式、舗装幅1.7m~3.1m)
年式2007年、稼働時間2,834時間 220万円
上記の住友建機の他にアスファルトフィニッシャーの製造会社では範多機械が有名です。アスファルトフィニッシャーは中古車市場での車両数が少なく、状態の良いものは高値傾向となるでしょう。
中古建機販売会社の価格を参考にすると、状態や稼働時間にもよりますが、新車価格の1/6から1/10ほどになるようです。トラックのように試乗(試運転)を行ってからの購入とはいかないでしょうから、熟練者の目利きが必要になるでしょう。購入時は整備履歴や稼働時間を確認することが重要です。
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アスファルトフィニッシャーの代表的なメーカー
アスファルトフィニッシャーの主要メーカーを紹介します。アスファルトフィニッシャーという特殊機械に通じ、国内の各ユーザーからの信頼性の高い企業です。
・住友建機株式会社
住友建機株式会社は、住友グループの建設機械メーカーです。1963年(昭和38年)住友機械工業株式会社(現・住友重機械工業)の建機事業部として新設されスタートした会社です。
建設機械の国内総代理店として、住機建設機械販売株式会社を設立しています。アスファルトフィニッシャーのリーディングカンパニーであり、「HA60C」などのモデルは、舗装幅2.3~6mに対応し、高精度な自動制御が特徴となっています。耐久性と操作性が評価され、高速道路や空港舗装で広く採用されています。環境にも配慮した設計が人気です。
・範多機械株式会社
範多機械株式会社は1865年(慶応元年)に神戸で貿易会社として創業した歴史のある建設機械メーカーであり、同社のアスファルトフィニッシャーは国内シェアが高いです。
「F45CJ5」などのクローラー式モデルは、悪路での安定性が強みで、舗装幅2.0m~4.5mに対応し、中規模までの舗装工事で活躍します。その他さまざまなサイズのラインナップをそろえ、そのどれもが堅牢な設計とメンテナンスの容易さで多くのユーザーから支持されています。
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アスファルトフィニッシャーの買取はトラックファイブまで
アスファルトフィニッシャーは特殊な建機で、アスファルト舗装工事以外で使用されることはありません。新たに買い替えや、新型車の導入を検討中の事業主のみなさまには買取をどこに相談するか悩ましい問題でしょう。
トラックファイブではトラックだけでなく、これまで多くの建機の買取も行ってきました。複数の販売ルートを持っており、他社に負けない高額買取をさせていただきます。
アスファルトフィニッシャーの買取は、ぜひトラックファイブまでお声がけください!
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まとめ
アスファルトフィニッシャーは、道路舗装に欠かせない機械です。ホッパーやスクリードでアスファルトを均一に敷き詰め、クローラー式やホイール式があります。
運転には小型または大型特殊免許、作業には車両系建設機械講習が必要です。この先の日本全国における道路を中心とするインフラの再整備に備えて、このアスファルトフィニッシャーの基本的な知識を今回の『豆知識』で再確認してください。
トラックファイブは『豆知識』で皆様にこれからもさまざまな情報をお届けします。
