【簡単な結び方】万力結び・南京結びなどのやり方を画像でわかりやすくご紹介!

トラックの主たる目的は積荷の輸送です。

積んだ荷物をロープで固縛し固定させて安全に運ぶことが最大のミッションです。

このロープでの固縛にはさまざまな種類の結び方があります。

そしてトラック、自動車がこの世で走り出す前から人類が考え出した結び方です。

どこの国にも荷物の固縛にはロープを使っています。

その同じ1本のロープの使い方はどの国に行っても同じで、どこの国においても同じような結び方が生まれました。

今回の『豆知識』ではそのロープの結び方を取り上げました。

 

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トラックロープの種類とそれぞれの用途

さまざまなタイプのトラックのなかで一番オーソドックスなタイプの平ボディには色々な形、種類の荷を積むことができます。

そしてたいていの場合はシートをかけ、もしくはかけずにロープで固縛します。

どのような形の積荷であってもロープの固縛によって固定することができます。

風雨に晒されることもあるロープは、その時の環境、積荷によっていくつかの種類から選択し、最適な素材・強度の物を選ぶことになります。

その代表的なロープをご紹介します。

※過去記事のご参照をいただければ幸いです。

『トラックロープの結び方は?種類手順を解説』 

2022.04.14

 

・ビニロンロープ

ビニロンロープは合繊ロープ(合成繊維ロープの略です)の一つです。

合繊ロープは大量生産できるため、安価で強度の強さが特徴です。

その合繊ロープのなかでもビニロンロープは強度・耐久性・使い易さに優れたロープです。

このビニロンロープはビニロンにポリエステルを混ぜています。

そのために特徴として水に濡れて乾いた後でも縮んで硬くなる事もなく、様々な用途で使用できるロープです。

どの素材のロープを使用するか迷いがあれば、このビニロンロープを選択してください。

そして、合繊ロープのなかでこのビニロンロープだけ水に沈みます。

 

・マニラロープ

マニラロープは天然素材のロープです。

マニラ麻から作られている天然素材のロープで、麻ロープとも呼ばれています。

トラックの荷締め・幌掛け用・固縛に主に使われるほか、農作業や園芸作業にも使われます。

マニラロープはトラックロープやカーロープと呼ばれてもいます。

そしてマニラロープは天然素材であることから、土中や水中で腐食し土に還っていきます。

環境に優しくSDGsに大きく貢献します。

天然素材であるマニラロープの実務での特徴は、水分を吸収しやすく伸びにくいことです。

熱・摩擦や紫外線に強く静電気を抑えます。

 

・ポリプロピレン(PP)ロープ

このポリプロピレン(PP)ロープも合繊ロープ(合成繊維ロープの略です)の一つです。

合繊ロープの大きな特徴である安価で軽量、強度に優れている特性を持つのがこのポリプロピレン(PP)ロープです。

このポリプロピレン(PP)ロープは紫外線に弱いという素材としての特性を持っています。

しかしながらその欠点はロープの着色で解決しています。

水に濡れても硬くならないという特徴も持っているので、主にトラックロープとして使用の他、漁業用のロープとしても活躍しているのがこのポリプロピレン(PP)ロープです。

 

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トラックロープの結び方【南京結び編】

南京結びは建築資材や大型家具などの輸送時の固縛に適しています。

トラックの荷台にしっかり固定することが出来る結び方で、絶えず続く振動でも緩むことがありません。

そして、ロープを解く時に難しさは無く、一度に簡単に外すことができます。

トラッカーズヒッチ(hitchは縄を引っ掛けるという意味です)ともよばれます。

 

・手順

ロープ1本で荷を固定できることと、力を使うことなくしっかり結ぶことができるのが南京結びの特徴です。

手順は以下の通りです。

① ロープの一方をトラックのフックなどに固定し、荷物の上を通して左手で握る。

② 左手の下にあるロープを右手に持ち、輪っかを作る。

③ ②で作った輪っかを左手のロープの上から通す。

④ 右手の輪っかを左手のロープにくぐらせる。

⑤ 左の輪っかを縦に交差させて、右のロープを下の穴から出す。

⑥ 右のロープ下に引っ張り、新しい輪っかを作る。

⑦ 新しい輪っかをトラックのフックなど固定したい場所に引っ掛ける。

 

以上が南京結びの手順になります。

 

・注意点

南京結びの注意点は、固縛時にたえずロープを引きながらたるませないようにして結ぶ必要があります。

固縛の緊張を保つためにロープの張りのチェックが必要なことも注意点です。

垂れ下がっているロープを下に引くことで簡単に荷の固定が可能です。

走行時にロープがほどけることがないように、フックにきちんと固定することも注意点の一つです。

固縛したロープの残りの部分は忘れずに荷台のなかに放り込んでください。

 

トラックロープの結び方【輸送結び編】

輸送結びは複数の積荷をトラックに固定する際に有用な結び方です。

この輸送結びは滑車の原理を応用したトラックロープの結び方です。

ロープ1本で複数の荷物を同時に固定できるため、ダンボールなどをまとめて運搬したい時に役立ちます。

 

・手順

ロープの締付けが少ない力で行えます。

そのため、ロープを強く引っ張り過ぎずに締付けを行ってください。

輸送結びの手順は以下の通りです。

 

① ロープの片方をトラックのフックに固定し、荷物の上を通して左手で握る。

② 左手の下にあるロープを右手に持って、二つに折る。

③ ②を左手にあるロープの上に交差させ、左にできている輪っかに入れ込む。

④ 右手で握っている輪っかを後ろから回す。

⑤ ④でできたスペースに右手の輪っかを通す。

⑥ ロープを上下に引っ張り固定を行う。

⑦ 下側の輪っかを下まで伸ばして荷台のフックに掛ける。

⑧ ロープの端を引いて締める

 

以上が輸送結びの手順となります。

 

・注意点

滑車の原理を応用したこの輸送結びに限ったわけではありませんが、どの結び方にしてもトラックロープの細い線で力が加わり、積荷の角部であれば点で力が加わることとなり、積荷の破損につながる可能性があるために積荷に十分な養生をする必要があります。

積荷の閉まり具合を見ながら、締付ける力を調整しながら行うことが必要です。

 

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トラックロープの結び方【もやい結び編】

もやい結びはトラックロープでの利用ばかりではありません。

広く利用されている結び方で「結び目の王」(King of knots)とも言われています。

ロープの端に大きさが変わることの無い輪っかを作る結び方です。

舫(もや)いはもともと船をつなぎとめるための紐のことをいいます。

巨大な重い客船やタンカーでさえこのもやい結びの輪っかで波止場のボラードにつながれるのです。

結び方はシンプルで素早くでき、解き方も簡単というメリットもあるのがもやい結びです。

 

・手順

先に説明しました通りにシンプルで素早くできるもやい結びの手順は以下の通りです。

 

① 左手のロープを数字の6の形にする。

② 右手のロープの先を数字の6の下から通す。

③ 右手のロープを左手に持っていき、そのロープを左から右に入れる。

④ ロープの上と下をしっかり引っ張って輪っかを固定させます。

 

以上がもやい結びの手順となります。

 

・注意点

結ぶ途中、輪っかの向きやロープの向き、重ね合わせ方を間違えないようにしないとロープが外れてしまってうまく結べません。

また、輪っかのなかに指が入って挟まないように気をつけてください。

 

まとめ

正しい方法でロープが結べるようになればトラックドライバーとしては一人前と言えるかも知れません。

しかしながら、ロープに限らずどんな方法の固縛も完全は無いと自覚してください。

輸送途中に時々停車して積荷の固縛の確認や、走行中にサイドミラーでの積み荷の状態の確認はプロのドライバーとして当然の行動です。

そして、固縛する前の積み方や運転方法も大切です。

また、違う機会にこの積み方・運転方法はご説明させていただきます。

ロープは非常に単純な構造の道具です。

その単純さゆえに使い方は自在なのです。

このロープを十分使い切って安全走行に努めていただければ幸いです。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報を皆さまにお届けします。

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