国交省 シベリア鉄道で借上げ列車のパイロット輸送を実施

国土交通省は11月2日、シベリア鉄道でブロックトレイン(1編成借上げ列車)でのパイロット輸送を実施する、と発表した。同省ではこれまで日本~欧州間の貨物輸送にシベリア鉄道を活用することを視野に入れて、コンテナ1本単位での輸送実験などに取り組んできたが、今後はさらに踏み込んだ実験を展開することで、早期の実用化を目指す。

国交省は日本〜欧州間を結ぶ海上、航空に次ぐ第3の輸送手段として、シベリア鉄道の活用を模索してきた。ロシア政府およびロシア鉄道の協力の下、2018年度には日本〜モスクワ間、2019年度には日本〜欧州間のパイロット輸送を実施。ただし、これまでの実証事業は主にコンテナ1本単位での輸送にとどまっていた。

今回の実験では、公募・選定した事業者のコンテナ貨物をブロックトレインとして編成し、欧州まで運ぶことを通じて顕在化する実運用に向けた課題の抽出や検証などを行う。11月上旬に横浜港や神戸港、富山新港からそれぞれ海上輸送されたコンテナ貨物をウラジオストク港で陸揚げした後、ウラジオストク駅からシベリア鉄道で欧州各国まで運ぶ。11月18日にウラジオストク駅を出発するブロックトレインは12月上旬に欧州に到着する予定だ。

1970〜80年代にかけて、シベリア鉄道は日本〜欧州間の輸送に活発に利用されてきた。しかし、91年のソビエト連邦崩壊以降は利用量が激減した。シベリア鉄道を活用した欧州向け貨物輸送には、海上輸送に比べリードタイム面などで一定のメリットがあるため、国交省では近年、利用促進に向けた取り組みを強化している。

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