三菱商事とエア・ウォーター 小型LNG充填設備を共同開発

三菱商事とエア・ウォーターは10月27日、LNG(液化天然ガス)を燃料とする大型トラック向けの小型LNG充填設備を共同開発した、と発表した。設備そのものを移動できる可搬型のLNG充填装置は日本初となる。今後、両社では寒冷地でのテスト導入(実証実験)などを経て、2020年代半ばをめどに設備の全国への普及を目指す。
 大型トラックは軽油(ディーゼル)を燃料とする車両が大半を占める。近年は電気自動車や燃料電池車の開発が進んでいるものの、現行の技術では連続走行できる距離に限界があるなどの課題が残っている。
 これに対して、LNGを燃料とする大型トラックは一度の充填で1000キロメートル以上の連続した長距離運行が可能であるうえに、軽油トラックに比べてCO2の排出量を10%程度削減できる。ただし、これまでは充填設備を導入するための投資負担が重いことなどを背景に、LNGトラックの普及は足踏み状態が続いていた。
 両社が開発したLNG充填設備は、大型トラック1台分の駐車スペースに収まるサイズとなっており、導入コストは従来の充填所タイプの設備の2分の1以下で済む。また、設備には自家発電装置を搭載(世界初)しており、停電時でもトラックへのLNG充填が可能。さらに、排熱回収温水を循環利用することで、寒冷地や湿度が高い地域での氷結トラブルも防げるという。
 両社では商用化に向けて2020年11月から北海道で実証実験をスタートする計画だ。

大型トラック向けの可搬型LNG充填設備

出典)三菱商事ホームページ

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