日本通運　中国・上海市の青浦工業園区に倉庫を新設

日本通運は１１月１２日、中国・上海市の現地法人「日通国際供応鏈管理（上海）有限公司」が青浦工業園区内に倉庫を新設した、と発表した。新たな施設は既存倉庫の隣接地に建設したもので、同工業園区内や周辺エリアに進出する日系および外国企業向けに、保管、入出荷、流通加工といった庫内オペレーション機能や、航空・海運のフォワーディング業務、中国国内向けトラック輸配送サービスなどを提供していく。

新倉庫は敷地面積約４万５０００平方メートル、延床面積約２万平方メートルの３階建て。高床ホーム、ドッグレベラー、非常用発電機などを完備する。施設内にはフォークリフトオペレーターを育成するための研修センターを設置するとともに、今後は作業の省人化を図るための自動搬送機器などの導入も計画している。

上海市西部に位置する青浦工業園区には、電子、バイオ、ハイテク関連の企業が集積している。上海市中心部には約５０分でアクセスできるほか、生産拠点の進出が相次ぐ江蘇省の各都市と上海市を結ぶ高速道路にも隣接するなど交通の利便性が高い。今後も倉庫需要が見込めることから、日通は第２期工事として新たに施設を建設した。

日通では新倉庫を起点に、自動車、電機、電子産業向けのＪＩＴ（ジャストインタイム）納品や、上海エリアを対象にした販売物流機能の提供といったサービスを展開していく方針だ。