
油圧ショベルの操作方法は? 必要な資格や操作のポイントを解説
油圧ショベルは、土砂の掘削や整地など、建設現場で幅広く活躍する重機です。その操作方法を習得して慣れれば、油圧ショベルを自身の手足のように動かすことも可能になります。そして、この油圧ショベルを安全かつ効率的に操作するためには、正しい操作方法を身につけることが不可欠です。
今回の『豆知識』では、油圧ショベルの操作方法の種類と必要な資格、油圧ショベルの各部位を操作する際の重要なポイントについて詳しく解説します。
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目次

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油圧ショベルとは?
油圧ショベルは、油圧の力を利用して掘削や積込みを行う建設機械です。一般的には「バックホー」や「ユンボ」といった通称で呼ばれることもあります。
運転席に座るオペレーターのレバー操作によって、先端に取り付けられたバケットやアームを自在に動かし、地面を掘ったり、土砂を積み込んだり、整地することなどができます。また、アタッチメントを交換することで、解体作業現場や林業の現場など、さまざまな場面で活用することが可能です。
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油圧ショベルの操作方法
かつてはメーカーごとに4種類の操作方式がありましたが、現在ではJIS規格に統一されています。しかし、古い機種では従来の操作方法で運転を行う油圧ショベルもあるため、ここでは4つの操作方法について解説します。
1.JIS標準方式
JIS標準方式は、日本工業規格(JIS)によって定められた油圧ショベルの統一操作方法です。右手のレバーでブームの上げ下げ動作とバケットのかき込み、ダンプ動作による掘削動作を行うことができます。左手レバーを手前・奥・右・左に動かすことで、アームの動きと旋回を操作できます。
現在販売されている多くの油圧ショベルは、このJIS標準方式が採用されています。
2.日立・コマツ方式
日立・コマツ方式は、日立建機やコマツが主に採用していた操作方法です。右手のレバーでブームの上げ・下げとバケットのかき込み・ダンプを操作します。左手のレバーでアームの伸ばし・かき込みと旋回を操作します。
JIS標準方式とはレバーの役割が異なり、この方式に慣れている方がJIS標準方式に乗り換える際は注意が必要です。
3.三菱方式
三菱方式は、三菱重工が採用していた操作方法です。右手のレバーでアームの伸ばし・かき込みと旋回を操作し、左手のレバーでブームの上げ下げとバケットのかき込み・ダンプを操作します。
JIS標準方式や日立・コマツ方式とはまったく異なる操作感覚が特徴です。現在はあまり使われていませんが、古い機種ではこの方式が使われている場合もあります。
4.神鋼方式
神鋼方式は、神戸製鋼所(現:コベルコ建機)が採用していた操作方法です。右手のレバーでブームの上げ下げとバケットのかき込み・ダンプを操作します。左手のレバーでアームの伸ばし・かき込みと旋回を操作します。
この方式も、JIS標準方式とはレバーの割り当てが異なるため、操作を切り替える際には注意が必要です。
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操作方法の切り替えができる油圧ショベルもある
現在、多くの油圧ショベルには、JIS標準方式と、日立・コマツ方式などの従来方式に操作を切り替えられる「マルチレバー」が装備されています。オペレーターは自分が慣れ親しんでいる操作方法で油圧ショベルを動かすことが可能です。これにより、作業効率が向上し、安全な作業に貢献します。
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油圧ショベルを操作するのに必要な資格
油圧ショベルを操作するためには、車両の大きさや作業内容に応じた資格が必要です。労働安全衛生法に基づく運転技能講習もしくは、特別教育が必要になります。
車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
この資格は、機体質量3t以上の油圧ショベルを操作するために必要な国家資格です。専門の教習所で学科と実技の講習を受講し、修了試験に合格することで取得できます。
車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習 | 概要 | 受講内容 | 受講要件 | 受講時間 |
機体質量3t以上の油圧ショベルを操作する資格 | 学科:走行や油圧装置、力学など 実技:油圧ショベルの運転操作 |
18歳以上 | 学科が13時間、実技が25時間の合計38時間(保有している資格及び業務経験で受講時間は短縮可能) |
小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育
この特別教育は、機体質量3t未満の油圧ショベルを操作するために必要な資格です。こちらも専門の教習所で特別教育を受講することで取得できます。比較的短期間で取得できるため、手軽な資格として人気があります。
小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育 | 概要 | 受講内容 | 受講要件 | 受講時間 |
機体質量3t未満の油圧ショベルを操作する資格 | 学科:走行や油圧装置など 実技:油圧ショベルの運転操作 |
18歳以上 | 学科が7時間、実技が6時間の合計13時間 |
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【部位別】油圧ショベルを操作する際のポイント
運転席のシートに座ったまま、レバーやペダルなどで油圧ショベルの各部位を正確に操作するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
アームとブームの場合
アームとブームは、油圧ショベルの「腕」にあたる部分で、土砂の掘削や荷物の持ち上げに欠かすことはできません。この二つの動きをスムーズに行うには、レバーをゆっくりと丁寧に動かすことが重要です。急な操作は油圧の動きが不安定になり、機体が不安定になる原因となります。
掘削の際は、ブームの上げ下げとアームの引き込みを同時に行うことで、効率的に土砂をすくうことができます。このように、人間の身体が動くのと同様に、ブームとアームを同時に動かして一つの動作を行うことがポイントとなってきます。
レバーとクローラの場合
レバーとクローラは、油圧ショベルの走行と旋回を制御します。走行レバーを奥に倒すと前進し、手前に引くと後退します。また、左右のレバーを同時に反対に操作して、クローラを反対に動かすことによって旋回(スピンターン)が可能です。
片方のレバーのみを操作してクローラを動かしても旋回(ピポットターン)が可能です。クローラを操作する際は、上部にある旋回体とクローラの向きを合わせる必要があります。旋回体を動かす前に、クローラの方向を確認することで、正しい方向へ進むことができます。
ブレードとクローラの場合
ブレードは、油圧ショベルの前面に取り付けられた板状の部品で、整地や土砂の押し出しに使用します。ブレードの操作は、運転席の足元にあるペダルで行います。整地作業を行う際は、ブレードを地面に沿って動かし、地面を平らにします。
クローラとブレードを同時に操作することで、より効率的で精度の高い整地作業が可能になります。
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まとめ
油圧ショベルの操作方法は、JIS標準方式に統一されつつありますが、いまだに従来の方式も使われています。操作ミスを防ぐためには、自分が運転する油圧ショベルの操作方式を事前に確認することが大切です。
また、油圧ショベルを操作するには、車両の大きさに応じた資格が必要になります。正しい操作方法と資格を身につけ、各部位の操作ポイントを意識することで、安全かつ効率的な作業を行うことができます。
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