
冷凍車の予冷とは? 必要性や方法、冷凍車使用時の注意点を解説!
冷凍車は、冷凍食品や生鮮食品、医薬品など、温度管理が重要な荷物を運ぶ上で欠かすことのできないトラックです。お客様よりお預りした大切な荷物の十分な品質管理を行うための温度管理に、特に重要なのが「予冷」という作業工程です。
今回の『豆知識』では、冷凍車の仕組みの説明から、なぜ予冷が必要なのか、その方法や注意点までを詳しく解説します。
大切な荷物を安全に、高品質な状態でお届けするためにとても重要なことばかりです。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
目次

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
冷凍車とは?
冷凍車とは、荷台に冷凍機を搭載し、荷室を一定の低温に保つことができる特殊なトラックです。鮮度を保つ必要がある食品や、品質が温度によって左右される医薬品、化学製品などの輸送に用いられます。冷蔵車と混同されがちですが、冷蔵車は荷室の温度を0℃〜20℃程度に保つのが一般的であるのに対し、冷凍車は-5℃以下の低温まで冷却できるのが大きな特徴です。特に、冷凍食品を運ぶ場合は、-20℃以下での輸送が求められます。
冷凍車は積んだ荷物の温度を下げたり、凍結することを目的にしたトラックではありません。低温を定温で持続し、目的地まで荷物をお届けすることを求められるトラックです。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
冷凍車の冷凍方式の種類
冷凍車の冷凍方式は、主に3つの種類に分けることができます。それぞれ特徴が異なります。表にメリット、デメリットを含めてまとめましたのでご覧ください。
方式 | 仕組み | メリット | デメリット |
機械式 | エンジンや電動モーターでコンプレッサーを動かし、冷媒を循環させて冷却する方式です。 | 温度を細かく調整でき、広範囲の温度帯に対応が可能です。 | エンジンの稼働が必須で、停車中にもエンジンの可動が必要です。そのため、燃費が悪くなる場合があります。 |
蓄冷式 | 外部電源を用いて蓄冷材を凍らせ、その冷気で荷室を冷やす方式です。 | エンジン停止時も冷却作用は持続します。騒音や排出ガスが出ないという環境対策にも配慮しています。 | 冷却効果が持続する時間が限られています。 |
液体窒素式 | 液体窒素の気化熱を利用して冷却する方式です。 | 短時間で一気に冷却でき、非常に低い温度まで冷やすことが可能です。 | 液体窒素は高価で、ランニングコストが高くなり、その装置によって荷室の積載容量が小さくなります。 |
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
冷凍車の予冷とは?
冷凍車の予冷とは、荷物を積み込む前に荷室をあらかじめ設定温度まで冷やしておく作業のことです。荷室内の空気を循環させ、庫内の壁面や床、天井を十分に冷やすことによって、積込み時に荷物の温度を下げてしまうことなく、定温で低温の状態を保つことが目的です。
予冷には時間がかかることが多く、特に真夏の炎天下など外気温が高い環境では、設定温度に達するまでに相当な時間を要することがあります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
冷凍車における予冷の必要性
予冷は、冷凍車で温度管理が重要な荷物を運ぶうえで、不可欠な作業工程です。予冷を行わずに荷物を積み込むと、荷室内の壁面や空気が冷えていないため、荷物の温度が一時的に上昇してしまいます。これにより、食品の鮮度が損なわれたり、医薬品の品質が劣化したりする可能性があります。
冷蔵車に限ることなく、冷凍車も低温を定温で保つことが非常に重要なのです。そのために予冷が重要になるのです。また、荷室が冷えるまで大きなエネルギーを消費するため、予冷は燃費の悪化を防ぎ、効率的な輸送を行ううえでも重要です。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
冷凍車の予冷をする方法
冷凍車の予冷を行う方法は、主に2つあります。それぞれの方法には、メリットとデメリットがありますので、状況に応じて使い分けることが大切です。
エンジンをかける
冷凍車の予冷は、トラックのエンジンをかけて冷凍機を稼働させる方法が一般的です。
<メリット>
・燃料がある限り、場所を問わず予冷を行えることが大きなメリットとなります。
<デメリット>
・エンジンをかけたままにするため、燃料を消費し、燃費が悪くなります。
・騒音や排出ガスが発生するため、住宅地などでは近隣への配慮が必要です。
特に環境面においては持続するCO₂の排出を考えると推奨できる方法とは言えないかもしれません。
スタンバイ装置を使う
スタンバイ装置とは、冷凍車を外部電源に接続して予冷を行うための装置です。
<メリット>
・エンジンをかけずに予冷できるため、燃料費の節約につながります。
・騒音や排出ガスが発生しないため、環境に優しく、住宅地での予冷も可能です。
・荷物を積む直前まで予冷を継続できるため、庫内温度を安定させやすくなります。
<デメリット>
・コンセントなどの電源設備がある車庫や、荷主の倉庫等、場所が限定されてしまいます。
・スタンバイ装置が故障すると、予冷ができなくなるリスクがあります。
・導入に初期費用がかかります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
冷凍車を使うときの注意点
冷凍車は、荷物の積み込み方など、正しい使い方をしなければ、その性能を十分に発揮することはできません。ここでは、冷凍車を使用する際の注意点について解説します。
荷物の積み方に気を付ける
荷物を積む際は、冷凍車の荷室内の冷気が均等に行き渡るよう、工夫することが非常に大切です。荷物と荷物の間に隙間を空けて、冷気がスムーズに循環させることが庫内の温度を均一化させることにつながります。
また、荷物が冷気の吹き出し口であるエバボレータや吸い込み口を塞いでしまわないように注意が必要です。積載量が少ない場合でも、荷物を均等に配置することが、すべての荷を均一に冷やすことにつながり重要です。
素早く積み降ろしを行う
冷凍車の扉を開けると、外気が荷室内に流れ込み、庫内の温度が上昇してしまいます。そのため、積み降ろし作業はできるだけ短時間で行うようにしましょう。そして、作業によるドアの開閉時には冷凍機を停止する必要があります。冷凍機のファンによって、せっかくの庫内の冷気を外部に押し出すことになってしまうのです。
扉を開けている時間を最小限に抑え、作業中は冷気の流失防止のためのエアーカーテンなどを利用して、外気の侵入を防ぐことも効果的です。また、積み込みが完了したら、すぐに扉を閉めて冷凍機を再稼働させましょう。
定期的にメンテナンスを行う
冷凍車の冷凍機は、定期的なメンテナンスが必要です。フィルターの清掃や冷媒ガスの点検、コンプレッサーの動作確認などを定期的に行いましょう。
メンテナンスを怠ると、冷凍機の性能が低下し、予冷に時間がかかったり、荷物の品質を十分に保てなくなったりする可能性があります。専門業者に依頼して、定期的に点検してもらうことが大切です。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
まとめ
冷凍車の予冷は、荷物の温度を安定させ、品質を保つうえで欠かせない作業です。冷凍車の冷凍方式には、機械式や蓄冷式などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。予冷の方法も、エンジンをかけるかスタンバイ装置を使うか、状況に応じて選択できます。
また、冷凍車の性能を最大限に活かすためには、積み降ろしを素早く行ったり、定期的なメンテナンスを実施したりすることも重要です。これらのポイントを押さえて、安全で確実な冷凍車での輸送を実現しましょう。
年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。
