いすゞ自動車 大型トラック「ギガ」でリコール

いすゞ自動車は6月17日、国土交通省に大型トラック「ギガ」のリコールを2件届け出た。1つめの不具合部位は「制御装置(リレーバルブ)」。大型・中型トラックの制御装置において、駐車ブレーキ用リレーバルブ内部の樹脂ピストンの材質が不適切なため、エア回路中の水分により加水分解して、ブレーキエア圧によってピストンが破損することがある。そのため、ブレーキバルブからのエア漏れや、駐車ブレーキの解除不能、ブレーキ引きずりが発生する恐れがあるという。改善措置として全車両についてピストンを良品に交換する。不具合件数は6件で、事故は発生していない。このリコールは2020年10月1日に届け出(対象台数は計4万3702台)を行ったもので、今回新たに対象車両として計1205台、対象部品として2584個を追加して届け出た。

2つめは「速度計(制御プログラム)」。大型・中型トラックにおいて、速度計の制御プログラムが不適切なため、プログラム起動時に特定条件でのキー操作を行うと、警告灯が点灯し、速度計などが正しく作動しなくなる恐れがあるという。改善措置としては、全車両について速度計の制御プログラムを対策プログラムに修正する。不具合件数は90件で、事故はない。リコール対象は4万3429台。

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