
ラッシングベルトの基本的な使い方とは? 使うときの注意点も解説!
運送業において、荷物を安全に輸送するためには、ラッシングベルトの正しい使い方が欠かせません。このベルトを正しく使用しないと、走行中に荷崩れを起こし、重大な事故につながる危険性があります。
今回の『豆知識』では、ラッシングベルトの基本的な使い方から、知っておくべき注意点までを詳しく解説します。安全で確実な運搬を実現するために、ぜひご一読ください。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
目次

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ラッシングベルトとは?
ラッシングベルトは、トラックの荷台などで荷物を確実に固定するための道具です。バンタイプのトラックの荷台内部に備え付けられたラッシング用のレールや、平ボディの荷台のフックなどにベルトの端部をしっかり固定して、バックルで締め付けることで荷物をベルトの圧力で押え付けて、走行中の振動や急な動きによる荷崩れを防ぎます。
バックルの種類には、ハンドルを動かして締め付けるラチェット式と、ベルトを引くだけで締められるカム式があります。また、荷台のフックに引っ掛けるフックタイプやアイタイプ、ベルトが輪になっているエンドレスタイプ、複数の金具がついた複合タイプなど、さまざまな種類があります。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
ラッシングベルトの基本的な使い方
ここでは、ラッシングベルトの中でも一般的に多く使用されているラチェット式のラッシングベルトの基本的な使い方について解説します。
ラッシングベルトの締め方
ラッシングベルトの締め付け手順は以下のとおりです。
① ベルトを通す:バックルのハンドルを開き、スロット(隙間)にベルトを通します。この際、ベルトがねじれないように注意します。
② 余りを引き出す:スロットから出たベルトの先端を引っ張り、荷物が動かない程度に仮締めします。
③ 締め付ける:バックルのハンドルを握ったり、離したりを繰り返し、荷物が動かなくなるまでベルトを締め付けていきます。
この締付け方がラチェット式の特徴です。
④ 固定する:締め付けが完了したら、ハンドルを完全に閉じてロックします。
<締めるときのポイント>
締め付けが強すぎると、荷物を破損させる原因になります。また、弱すぎると荷崩れのリスクが高まります。荷物が微動しない程度の強さに調整することが重要です。
どんな荷物を積むのかをよく考慮して、お預りした荷物を破損させることのないように注意することが必要です。ベルトを荷物に直接かけずにベニヤ板などを挟み、ベルトの力が部分的に集中しないように緩衝させることもポイントとなります。
余ったラッシングベルトのまとめ方
荷物の固定を終えた後、余ったラッシングベルトはそのままにしておくと、風で煽られてバタつき、ドライバーの視界を妨げたり、他の車両にぶつかったりする危険性があります。余ったベルト部分は、バックルに巻き付けて固縛すれば、走行中にバックルが振動で動き緩む心配がなくなります。もしくは専用バンドで束ねて風で煽られないようにしましょう。
ラッシングベルトの緩め方
荷降ろしの際は、ラッシングベルトを安全に緩める必要があります。
① ハンドルを開く:バックルのハンドルを完全に開きます。この時、ハンドルを開くためのレバーを使う必要があります。
② ベルトを緩める:ハンドルを完全に開くとロックが解除されるため、ベルトを引っ張って緩めることができます。
③ 巻き取る:ベルトをすべて引き抜いて、バックルに巻き取ります。
<緩めるときのポイント>
荷物の重みでベルトが強く張っている場合、一気に緩めると反動で荷物が跳ね上がる危険があります。周囲の安全を確認しながら、ゆっくりと緩めるようにしましょう。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!
ラッシングベルトを使うときの注意点
ラッシングベルトは、正しく使用しなければ安全を確保できません。ここでは、使用前に必ず確認しておきたい注意点について解説します。
作業前に点検を行う
ラッシングベルトは、使用するたびに摩耗や損傷がないか点検を行う必要があります。ベルトのほつれや破れ、バックルやフックの変形、錆がないかなどを確認しましょう。特に、ベルトに横方向の傷があったり、糸が切れたりしている場合は、強度が著しく低下しているため、使用してはいけません。また、バックルの開閉がスムーズに行えるかも確認が必要です。
ラッシングベルトは消耗品であり、少しでも異常が見つかった場合は、すぐに新しいものに交換しましょう。
耐荷重を超えないように使用する
ラッシングベルトには、それぞれ最大の使用可能重量である「耐荷重」が定められています。耐荷重は、ベルトに表示されている破断荷重の半分と考えるのが一般的です。この耐荷重を超えて使用すると、ベルトが切れて荷物が落下する危険性があります。
また、耐荷重ぎりぎりの使用も避け、常に余裕を持たせるようにしましょう。複数のベルトを組み合わせて使用する場合は、それぞれの耐荷重を考慮して全体の負荷を計算することが重要です。
ベルトがねじれていないか確認する
荷物を固定する際、ベルトがねじれていると、締め付ける力が均等に加わらず、十分な固定力を得ることができません。また、ねじれた部分に負荷が集中し、ベルトの損傷や破断の原因にもなります。
必ずベルト全体にねじれが無く、まっすぐになっていることを確認してから締め付けを行いましょう。特に、荷台の角にベルトを通す際には、ねじれやすいため、注意が必要です。
ベルトの張りが適切か確認する
ラッシングベルトの締め付けが弱すぎると、走行中に荷物が動いて荷崩れを起こします。逆に強すぎると、荷物の破損や、荷台の損傷につながります。ベニヤ板などを間に挟んで荷物が動かない程度にしっかりと締め付けることが重要です。
締め付け後に再度確認し、必要であれば増し締めを行いましょう。また、長距離を走行する場合は、途中で張りの状態を確認することも大切です。
本来の用途以外の使い方をしない
ラッシングベルトは、あくまで荷物の固定を目的とした道具です。そのため、玉掛け作業のように荷物を吊り上げたり、人命救助用のロープとして使用したりすることは絶対に避けてください。
また、化学薬品や高温の環境下で使用すると、ベルトの材質が劣化する可能性があるため、本来の用途以外の使い方をしないように注意しましょう。
保管方法に気を付ける
ラッシングベルトは、使用しない時も適切な方法で保管することが大切です。直射日光や雨風にさらされる場所、高温多湿の場所に放置しておくと、ベルトの劣化や金具の錆の原因となります。使用後は、汚れを拭き取ってから、風通しの良い日陰で保管するようにしましょう。
【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

-
豊富な実績
買取12,000台/年
-
最短即日から!
高価買取
-
日本全国無料!
出張査定
まとめ
ラッシングベルトは、トラック輸送における安全を確保するための重要なアイテムです。正しい使い方を理解し、作業前の点検、適正な耐荷重の範囲内での使用、ベルトのねじれや張りの確認、そして本来の用途以外で使用しないことなどを徹底しましょう。これらの注意点を守ることで、荷崩れ事故を未然に防ぎ、大切な荷物と、周囲の安全を守ることにつながります。
安全な輸送は、ラッシングベルトの正しい使い方から始まります。
年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。
