
いすゞのエルフとフォワードの違いを基本スペックから車両相場まで徹底解説
いすゞ自動車のエルフとフォワードは、商用車として日本の物流や建設を支える主力トラックです。エルフは小型トラック、フォワードは中型トラックで、用途やスペックが異なります。2023年には両モデルがフルモデルチェンジし、安全性や燃費が向上しています。
今回の『豆知識』では、エルフとフォワードの概要、車種展開、ボディサイズ、車両総重量、積載量、燃費、取り回し、安全装置、用途を比較しています。車両価格の相場(新車・中古車)や、歴代モデルを解説し、選び方のポイントも紹介しています。
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目次

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いすゞのエルフとは
いすゞエルフは、1959年発売の小型トラックです。物流業界や建設業界で広く活躍し、フォワードとともに、いすゞ自動車の主力商品となっています。
2023年にはフルモデルチェンジ(7代目)し、モダンな内装に刷新しました。大型ディスプレイやエルゴノミクス設計のコクピットで、ドライバーの快適性を向上させています。ディーゼルとEVモデルを展開し、環境対応も強化している、堅牢性と汎用性で評価の高い小型トラックです。
2025年時点では、現行の普通免許で運転が可能な、最大積載量2t未満、車両総重量3.5t未満の4ナンバー車である「エルフミオ」もラインナップに加わっています。スペック詳細およびエルフの詳細をお伝えします。
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いすゞのフォワードとは
いすゞフォワードは、1966年に前身モデルである中型トラックTY型を世に送り出しました。セミキャブオーバー型で、全車4t積みの、タイプは平ボディとダンプの2種類でした。
1970年の2代目から「フォワード」名を採用しています。日本において建設工事や長距離輸送に適し、高度経済成長期を支えてきた立役者の一台でもあります。
2023年のフルモデルチェンジ(7代目)で、広々とした内装に変貌させています。大型モニターや高級感あるシートで、長時間運転も快適に行えます。ドライバーの快適性の高さは、日本国内で今後さらに高まっていく少子高齢化による、ドライバー不足を補う一手ともなります。耐久性とパワーが特徴であることも同様です。フォワードのスペック詳細は後述します。
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いすゞのエルフとフォワードの違い
小型トラックのエルフと中型トラックのフォワードは、サイズや用途で明確に異なります。車種展開から安全装置まで比較してみました。
・車種展開
エルフは小型トラックで必要とされる多様な車種を展開しています。フォワードは中型トラックで重作業向けの車種を展開しています。エルフは軽量輸送向け、フォワードは建設用途向けや特殊車両に強さを発揮しています。
モデル | 車種展開 |
エルフ | 平ボディタイプ、ダンプタイプ、クレーン付きタイプ、バンボディタイプ、冷蔵車タイプ |
フォワード | 平ボディタイプ、ダンプタイプ、クレーン付きタイプ、ミキサー車タイプ、ウイングボディタイプ |
・ボディ・荷台サイズ
エルフは小型サイズ(全長4.7~6.2m)、フォワードは中型サイズ(全長7.4~8.6m)です。荷台長はエルフが1.8~4.4m、フォワード5.4~6.5mです。エルフは小型トラックのサイズを活かして狭路の走行にも向きます。フォワードは中型トラックのサイズを活かして大型荷物にも対応が可能です。
モデル | ボディサイズ | 荷台長 |
エルフ | 全長4.7~6.2m、幅1.7~2.2m | 1.8~4.4m |
フォワード | 全長7.4~8.6m、幅2.2~2.5m | 5.4~6.5m |
・車両総重量
エルフの車両総重量は3.5~7.5t、フォワードは8.0~11.0tです。両車両とも小型、中型のサイズに合わせて最大限の積載量に向けて設計され、各種架装形態によってさまざまな調整がなされています。
エルフは小型配送向け、フォワードはハードな運送、建設業界向けに設計されています。エルフには新普通車免許で運転可能なエルフミオがあり、3.5t未満の車両総重量からそろっています。
モデル | 車両総重量 |
エルフ | 3.5~7.8t |
フォワード | 8.0~11.0t |
・最大積載量
エルフの最大積載量は2.0~4.5t、フォワードは2.1~5.9tです。エルフ、フォワードともに、さまざまな用途の現場で使用されるためさまざまなスタイルの架装がなされています。その各架装に合わせて最大積載量を確保できるように、最適な設計がなされています。
エルフは軽量物の輸送に向き、フォワードは大型資材の輸送に最適です。
モデル | 最大積載量 |
エルフ | 2.0~4.5t |
フォワード | 2.1~5.9t |
・燃費
エルフは排気量3.0L(ディーゼル)、燃料タンク70~100L、燃費約8~10km/L。フォワードは排気量5.2~7.8L、燃料タンク100~200L、燃費約5~7km/L。エルフは軽量で燃費良好、フォワードはパワー重視です。
モデル | 排気量 | 燃料タンク | 燃費 |
エルフ | 3.0L | 70~100L | 8~10km/L |
フォワード | 5.2~7.8L | 100~200L | 5~7km/L |
・取り回し
エルフは標準ボディで最小回転半径が4.4~5.5m、ロングボディでは5.6~6.3mと、狭路に強い小型トラックの特性を持っています。中型トラックフォワードは最小回転半径が6.5~8.0mと大型現場向けサイズです。
モデル | 最小回転半径 |
エルフ | 4.4~5.5m |
フォワード | 6.5~8.0m |
・安全装置
エルフは、車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能、誤発進抑制機能、車間距離警報、プリクラッシュブレーキ、交差点警報、フロントブラインドスポットモニター、可変配光型LEDヘッドランプを標準搭載しています。ベーシックの標準搭載に加えて、スタンダード、アドバンス、プレミアムとグレードによって安全装置はさらに高度化します。
フォワードはこれに加え、電子式車両姿勢制御システム、バックアイカメラ&モニターが加わります。エルフは基本安全、フォワードは高度安全と、両車両の差別化を図っています。
モデル | 安全装置 |
エルフ | 車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能、誤発進抑制機能、車間距離警報、プリクラッシュブレーキなど |
フォワード | 上記+電子式車両姿勢制御システム、バックアイカメラ&モニター |
・用途
エルフは小規模配送、小規模建設、冷蔵・冷凍輸送に適しています。フォワードは大規模建設、土砂運搬、特殊車両(ミキサー車)などの用途に向きます。エルフは都市部において、フォワードは重作業建設現場で活躍しています。それぞれ車両の大きさに合った用途で能力を発揮しています。
モデル | 用途 |
エルフ | 小規模配送、小規模建設、冷蔵・冷凍輸送など |
フォワード | 大規模建設、土砂運搬、ミキサー車など |
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いすゞのエルフとフォワードの車両相場比較
エルフとフォワードの新車・中古車相場を比較してみました。
・新車の場合
エルフの新車は約600万円~、フォワードは700~1,200万円となります。エルフは小型で低価格、フォワードは中型で高価格帯となります。
平ボディタイプ、バンボディタイプ、ウイングボディタイプ、冷蔵冷凍車タイプ、ミキサー車タイプなど架装によって価格は当然変わってきます。エルフは小型配送向け、フォワードは建設や特殊用途向けでやはり高価格帯になっていきます。
モデル | 新車相場 |
エルフ | 約600万円(平ボディSGグレード)~ |
フォワード | 700~1,200万円 |
・中古車の場合
中古車市場の中心は、エルフは6代目(2006~2023年)となっています。エルフの中古は100~300万円台です。
・平ボディ中古販売例
109万円:走行距離18.7万km、2015年
150万円:走行距離6.1万km、2007年
215万円:走行距離5.2万km、2013年
259万円:走行距離7万km、2013年(4WD)
301万円:走行距離6.6万km、2019年
中古車市場の中心は、フォワードは6代目(2007年~2023年)となっています。フォワードは300~1,100万円台となります。
・平ボディ(クレーン付き)中古販売例
315万円:走行距離6.6万㎞、2011年
549万円:走行距離5.5万㎞、2014年
716万円:走行距離0.9万km、2016年
845万円:走行距離3万㎞、2018年
1,167万円:走行距離0.9万㎞、2023年
小型トラックのエルフは手頃感があり、中型トラックのフォワードには高価格感がありますが、年式・走行距離や架装状態・メンテナンス次第で価格は大きく変動します。
モデル | 中古車相場 |
エルフ | 100~300万円台(平ボディ) |
フォワード | 300~1,100万円台(平ボディ、クレーン付き) |
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いすゞのエルフの歴代モデル
エルフは1959年から進化を続ける小型トラックです。以下で歴代モデルを解説します。
・初代(1959~1968年)
1959年、初代エルフは2t積載の小型トラックとして登場しました。シンプルな設計で、物流や農作業において普及していきました。
初代モデルは1500ccのガソリンエンジンのみ、ラジオや車内ヒーター、アクセサリーはオプション装備でした。1960年、ディーゼルエンジンを同クラスで初採用、耐久性と馬力の高さが評価され、経済的なディーゼルエルフは人気車種となりました。
・2代目(1968~1978年)
1967年、キャブデザインを刷新し、丸形2灯ヘッドライト・車体色グリルを採用した1.25t積モデル『ライトエルフ』を発売しました。1968年、ウォークスルーバンの『ハイルーフ』も発売開始。1969年にはライトエルフにダブルキャブも追加されました。
1970年、3.5t積モデルのエルフ350(中・長距離輸送向け)発売開始し、その後、ロングボディ、小径ダブルタイヤ採用の低床フラットローを追加。1975年にはフルモデルチェンジを果たし、都市配送に適し、信頼性の高いエルフに育て、輸出も開始しました。
・3代目(1975~1991年)
1975年、フルモデルチェンジで3代目として登場した『エルフ150および250』の150/250シリーズは1975年-1984年の間、小型トラック業界を席捲した人気車種です。1976年、ルートバンをフルモデルチェンジ。1977年、エルフ250に前後異径タイヤのフラットローを追加。追って、ロングボディ車やルートバンにもフラットローを追加します。1980年、昭和54年排出ガス規制適合。同年、ワイドキャブ車の「エルフ250ワイド」「エルフ350ワイド」が登場しました。そして1984年、3代目150/250/350シリーズ(ルートバンを除く)が生産終了。1991年、3代目ルートバンも生産終了しました。
・4代目(1984~1993年)
1984年、エルフ4代目が登場。ディーゼルエンジンは全車直噴化され、シフトレバーがコラムシフトからフロアシフトに変更されました。
ディーゼルエンジンは全車直噴化され、キャブを白くしたことから『白いエルフ』と呼ばれました。フォワードジャストンはこの時期から設定されました(フォワードの派生モデルで、フォワードのシャーシが使われ、エルフのキャブを載せて積載量を稼いだ中型トラック)。
1986年、NAVI-5搭載車が追加されました。このNAVI-5はいすゞが開発したAT(オートマチックトランスミッション)システムです。1987年、4WD車が追加されました。
1990年にはマイナーチェンジし、ISUZUロゴのデザインが変更、ヘッドライトが角形4灯から異形タイプに変更されました。1999年、4代目ルートバンは、平成10年排出ガス規制に適合しました。
・5代目(1993~2006年)
1993年、エルフ5代目が登場。サイドブレーキがステッキ式からハンドブレーキに変更されました。1995年には生産累計300万台達成しました。
OEM車に日産のアトラスとUDトラックスのコンドル20/30/35シリーズが加わりました。1998年、CNG車が追加され、2002年にマイナーチェンジが実施され、平成15年排出ガス規制適合。2004年、再度マイナーチェンジが実施され、平成16年排出ガス規制適合。2005年、いすゞ独自のハイブリッドシステムを採用し、ディーゼルハイブリッド車を量産開始しました。この時、世界初となる量産車としてリチウムイオン電池を採用しました。
・6代目(2006~2023年)
2006年、ワイドキャブ車とハイキャブ車が発売されました。同年、平成17年新長期排出ガス規制に適合しました。2007年、「第26回 日経優秀製品・サービス賞」(優秀賞 日経産業新聞賞・環境)を受賞しました。
2010年、CNG-MPI車を商用トラックでは初めて平成22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合させました。ハイブリッドやCNGモデルを追加し、環境性能強化を図りました。
平成27年度重量車燃費基準達成車型をワイドキャブ3tスムーサーEx車に拡大しました。2012年、全車が平成21年基準低排出ガス車に認定されました。同じくして全車が、平成24年度税制改正による自動車重量税・自動車取得税の特例措置(新エコカー減税)の対象となりました。
2018年、車両総重量7.5tを超える車型に、新型4JZ1型エンジンを搭載し、平成28年排出ガス規制に適合させ、同時に燃費性能を向上させました。衝突被害軽減ブレーキ搭載、内装は大型モニターで操作性を向上させました。
2023年、7代目エルフが発表されましたが、4WD車は6代目のまま継続しました。
・7代目(2023年~)
2023年、フルモデルチェンジを実施。いすゞ初の電気自動車BEV「エルフEV」も発表しました。全車型において2025年度燃費基準(JH25モード重量車燃費基準) を達成しました。
エルフとフォワードにおいて、いすゞ初のコモンアーキテクチャー戦略を実施し、両車共通のモジュール設計で、エンジン・トランスミッション・燃料タンク・アクスル・電動パワートレイン・安全装備などの対応を世界共通としました。
2023年、子会社となったUDトラックスへ3代目カゼットとしてOEM供給を開始しました。2024年、小型トラックでは初となるキャブ後方の室内空間を300mm拡大したスペースキャブを追加しました。少子高齢化によるドライバー不足に歯止めをかけるためにドライバーの職場環境改善は急務であり、その対策ともなる変更でした。
2025年、7代目は2WDのみで、4WDは6代目の最終マイナーチェンジを行った車種が走っています。
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いすゞのフォワードの歴代モデル
フォワードは1966年の発売以来、いすゞの中型トラックとして進化を遂げてきました。以下で歴代モデルを解説します。
・初代(1966~1970年)
初代はセミキャブオーバー型4t積載の中型トラックTY型でした。建設現場や輸送現場で普及し、特徴である堅牢な設計が人気を集めました。
・2代目(1970~1975年)
2代目より「フォワード」の名が採用され、セミキャブオーバーの形状から「ムーミン」の愛称で親しまれました。1971年、D500型エンジンを125psから130psに能力を上げてパワーアップされました。1972年、マイナーチェンジでSBR型が登場し、外装デザインが変更されました。1974年、中型トラックで初のAT車が追加されました。1975年にはフルモデルチェンジ、フルキャブオーバー型が登場しました。
・3代目(1975~1985年)
1975年にフルモデルチェンジされ、中型トラックでは先駆けとなる直噴ディーゼルの145psの6BB1型エンジンが搭載されました。角型デザイン、積載量4~8t、ディーゼルエンジン改良でパワーは向上されました。
建設や長距離で主力となるダンプやクレーン仕様が追加されました。内装はエルゴノミクス設計の採用でドライバーの負担が軽減されました。1976年に160psの6BD1型エンジンを搭載したフォワードFX-IIを発売しました。1979年にはマイナーチェンジを実施、内外装の大幅変更を行いました。昭和54年排出ガス規制に適合し、ディスクブレーキ、エアサスペンション、速度感応型パワーステアリングなど、さまざまな装備の充実にも努めました。1981年、4.5t、5.5tセミトラクタを追加しました。
1982年、超ロングボディ架装のワイドキャブ車、5tコンテナ専用車などを追加しました。1984年にはエアサスペンション装備車を市場に投入しました。
・4代目(1985~1994年)
1985年、トラックで初となるグッドデザイン賞を受賞。消防車などの特殊車両向けにATがオプション設定されました。同年、5t-7tの増トン車をラインナップに追加し、1988年にはマイナーチェンジを実施。フロントグリルの変更、内装をフルトリム化などを図り、セラミックターボエンジン車が追加されました。
1989年、エアオーバーハイドロリックブレーキ(AOH)装着車に、エアドライヤーを標準装備しました。4tウイング車などの車種のバリエーションも増え、1990年にヘッドランプが角形4灯から異形2灯に変更され、以降のエルフなどにも採用されました。エンジンはそれまでの6BG1からSOHCヘッドを採用した6HE1に変更され、すべてSOHCに統一され、平成元年排出ガス規制に適合しました。
1992年、マイナーチェンジを実施。SOHCインタークーラーターボの6HE1-TC型エンジン(250ps)を追加し、ABSをオプションで設定しました。
・5代目(1994~2007年)
1994年、大型仕様車の5t、7tが登場しました。同年、エンジンのSOHC方式への統一が進みます。1995年、平成6年排出ガス規制に適合しました。
1996年、7t高床フルタイム4WDのFTS、10t車のFVZが登場。1997年にはGVW8tクラス車に、トラックとしては初めてとなる運転席SRSエアバッグを標準装備しました。
1998年、ショートキャブ車「フォワードV」がラインナップに追加され、1999年にはマイナーチェンジを実施。2001年、アイドリングストップ&スタートシステムをオプション設定しました。
2002年、全車平成13年騒音規制に適合。2004年には平成15年・16年排出ガス規制に適合しました。2005年、エルフにオプション設定された機械式AT(AMT)「スムーサーEオートシフト」が、フォワードにも「スムーサーFオートシフト」としてオプション設定されました。
・6代目(2007~2023年)
2007年、車両総重量8t車と11t車を発売しました。小型トラック「エルフ」との部品共有化、エルフ同様に機械式AT(AMT)のスムーサーFxが標準装備されました。同年6月の免許改正で、フォワードは全車種が普通免許での運転が不可能になりました。
2011年には、最新の排出ガス規制に適合しているはずのフォワードから、国の基準の3倍にのぼる排出ガスが検出され、当時の石原都知事から強烈な批判を浴び、いすゞはリコールを届け出ました。
このフォワード6代目の時代には社会的な動きの中でフォワードといすゞの大きな転換期を迎えました。2013年、第43回東京モーターショーに6輪駆動車「フォワード 6×6」を出品し、東京消防庁の高踏破偵察車のシャーシに採用されました。2015年、2017年、2021年にマイナーチェンジを実施し、このモデルがCNG最後の車種となりました。
・7代目(2023年~)
2023年、フルモデルチェンジが実施されました。同年、GVW7.5t車・GVW8t車・GVW11t車・GVW14.5t車が販売開始されました。ここでいすゞ自動車は、新しく打ち出した「ワールドクロスフロー」をギガ、7代目エルフ、D-MAXに次いでフォワードにも採用しました。
エルフとの部品共有化が行われているものの、キャブデザインを変えるなどしてエルフとの差別化を図ってのものでした。エルフとフォワードにおいて、いすゞ初のコモンアーキテクチャー戦略を実施し、両車共通のモジュール設計で、エンジン・トランスミッション・燃料タンク・アクスル・電動パワートレイン・安全装備などの対応を世界共通としました。
物流業界に関係するすべてに共通の「安全」、そして世界に共通する「環境保全」、この両者を解決しつつ自社の利益も追及する中で至ったフォワードとエルフの進化でしょう。この進化は傘下のUDトラックスも巻き込んでこの先まだまだ続いていくでしょう。
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まとめ
いすゞエルフは小型トラックとして都市配送や小規模建設に、フォワードは中型トラックとして規模の大きな建設や特殊用途に最適です。2023年のフルモデルチェンジで安全性、燃費が向上しています。
エルフは手頃な価格で、フォワードは高価格ですが高性能です。用途や予算に応じて選択をしましょう。
年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。
そのタイミングがやってきた時には、ぜひ、お声がけください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。
