
中型トラック(4tトラック)の相場は? 目安となる新車・中古の価格を紹介
目次
- 1 中型トラック(4tトラック)とは?
- 2 中型トラック(4tトラック)の相場
- 3 中型トラック(4tトラック)の年間維持費
- 4 中型トラック(4tトラック)の車両寸法と荷台寸法
- 5 中型トラック(4tトラック)の最大積載量
- 6 中型トラック(4tトラック)の運転に必要な免許
- 7 中型トラック(4t)と小型(2t)・大型(10t)トラックの違い
- 8 中型トラック(4tトラック)の車種
- 9 中型トラック(4tトラック)を生産する各メーカー
- 10 中型トラック(4tトラック)は購入とレンタル、どちらがおすすめ?
- 11 中型トラック(4tトラック)を安く購入するなら中古車がおすすめ
- 12 中型トラック(4tトラック)を購入する方法
- 13 中古で中型トラック(4tトラック)を購入するときのポイント
- 14 中型トラック(4tトラック)を運転する際の注意点
- 15 まとめ

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中型トラック(4tトラック)とは?
中型トラック(4tトラック)は日本で一番目にするトラックです。一般的には4tトラックが中型トラックと呼ばれています。国土交通省で所管する『道路運送車両法』では、中型トラックの定義は車両総重量5t以上11t未満、または最大積載量3t以上6.5t未満の自動車、と定めています。
『道路交通法』では車両総重量7.5t以上11t未満、または最大積載量4.5t以上6.5t未満を中型自動車と定めています。決められた車両総重量の中、4t程度の積載が可能な商用車両を『4tトラック』と呼んでいます。
この中型トラック(4tトラック)が日本で一番台数が多いのはもちろん道路・交通環境など、日本の様々な環境にマッチしていることが要因としては大きいのでしょう。
・中型トラック(4tトラック)がよく使われる理由
他にも中型トラック(4tトラック)が重宝されてきた理由はたくさんあったのだと思います。運送業に一番使用される中型トラック(4tトラック)ですが、あらゆる業種の要求に応じてさまざまな中型トラック(4tトラック)が活躍しています。
建設業界では、狭い建設現場での建設資機材の積み降ろしに、中型トラック(4tトラック)にクレーンが搭載されたユニック車を使います。非常に便利で有能な力持ちです。
食品業界では冷蔵・冷凍装置を備えた中型トラック(4tトラック)の冷蔵冷凍車は、産地の食材を新鮮なまま日本全国の各地域に運ぶことを可能にしました。大型トラックで大量に運ぶよりちょうど良い量を中型トラック(4tトラック)の冷蔵冷凍車で運ぶほうが現実的です。
引越し業においては日本の家庭の平均人数を考えても中型トラック(4tトラック)が積載量と大きさの面で一番使いやすく、街中での積込み・荷降ろしは大型トラックには不向きです。
アルミバンボディで、リフト設備を装備し、『道路運送車両法』の規定内の最大積載量を実現させた中型トラック(4tトラック)が、引越し業には一番向いていることでしょう。
私たちの生活になくてはならないエッセンシャルワークの一つである『廃棄物回収』を行うパッカー車は町の隅々までゴミを回収しなければなりません。それを可能にするのは、言うまでもなく日本の広くない道路事情に適応したパッカー設備を搭載した中型トラック(4tトラック)なのです。
・中型トラック(4tトラック)は購入費、維持費が安い
そんな多くの物理的な理由がありますが、もう一つ大きな理由はトラックを所有する購入費用と維持経費です。日本の運送業者のほとんどは中小零細企業なのです。
中小企業基本法で規定される「資本金3億円以下又は従業員300人以下」の中小企業は一般貨物自動車運送事業者の実に99%以上に上るのです。高額な大型トラックは大企業である運送業者でなければ購入も維持もハードルが高いのです。そして、日本の陸上輸送の9割をトラックが支えています。
そのトラックはサイズと積載量で大型トラック、中型トラック、小型トラックと呼称され、分けられています。その中でも一番汎用性の高いトラックが中型トラック(4tトラック)です。
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中型トラック(4tトラック)の相場
中型トラック(4tトラック)の価格相場です。新車と中古車の近況での相場観をつかんでください。
・新車の場合
中型トラック(4tトラック)の新車価格相場は約400万円~600万円ですが、その範囲はメーカー(例:日野デュトロ、三菱ふそうファイター、いすゞフォワード)や仕様(平ボディ、ダンプ、ウイングなど)によって異なります。
基本モデル(平ボディ)は400万円前後から始まり、特殊装備(クレーン、パワーゲート)や安全機能(衝突防止システム)が加わると600万円を超えて1,000万円に達する場合もあります。
近年では為替レート(円安傾向)や部材コスト上昇、排出ガス規制対応による技術投資が価格を押し上げており、需要が高い地域ではさらに高値になる傾向があります。
・中古車の場合
中型トラック(4tトラック)の中古車価格相場は、2025年5月時点で約200万円~400万円です。年式(2015年~2020年)や走行距離(10万㎞~20万㎞)、状態、装備が価格を左右しています。基本モデル(平ボディ)は200万円前後から、特殊仕様(ダンプや冷蔵車)は300万円以上になることが多いです。
低走行車や高年式車両は400万円に近く、市場では新車納期遅れによる中古需要の高騰が続いており、車両不足で高止まり傾向です。
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中型トラック(4tトラック)の年間維持費
中型トラック(4tトラック)の年間維持費は中型トラック(4tトラック)の所有形態によっても変わってきます。使用目的によってリースやレンタルでの利用があり、所有するにも新車を購入するのか、中古車を購入するのか選択肢があります。新車購入は高額な費用と納車までの時間がかかってしまいます。タイムリーに、かつ目的に合わせて中型トラック(4tトラック)を使用する際に最善の選択をしてください。
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中型トラック(4tトラック)の車両寸法と荷台寸法
中型トラック(4tトラック)の車両寸法と荷台寸法を紹介します。道路運送車両法の規定では、全長12m以内、全幅2.5m以内、全高3.8m以内が車両寸法の上限となります。メーカー各社はユーザーの要望に応え、標準ボディを中心にショート、ロング、スーパーロング、ワイドの各タイプを用意しています。以下が各タイプの標準サイズになります。
・車両寸法
車両寸法です。
タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 |
ショートボディ | 6,140㎜ | 2,170㎜ | 2,500㎜ |
標準ボディ | 7,600㎜ | 2,200㎜ | 2,680㎜ |
ロングボディ | 8,540㎜ | 2,280㎜ | 3,540㎜ |
スーパーロングボディ | 9,600㎜ | 2,200㎜ | 2,680㎜ |
ワイドボディ | 7,600㎜ | 2,340㎜ | 2,680㎜ |
・荷台寸法
荷台寸法です。
タイプ | 長さ | 幅 | 高さ |
ショートボディ | 4,350㎜ | 2,040㎜ | 400㎜ |
標準ボディ | 6,200㎜ | 2,130㎜ | 400㎜ |
ロングボディ | 6,400㎜ | 2,140㎜ | 400㎜ |
スーパーロングボディ | 8,200㎜ | 2,130㎜ | 400㎜ |
ワイドボディ | 6,200㎜ | 2,340㎜ | 400㎜ |
荷台高さ(アオリの高さ)は400mmが標準ですが、ダンプやウィングボディではアオリの高さが異なる場合もあります。中型トラック(4tトラック)にはサイズの種類がショートからスーパーロングまであります。長さは4m程度から倍の8.2m程度まで、幅は2.1m程度から2.3mほどです。道路幅員は国土交通省管轄の『道路構造令』によって決まっています。車線の幅員は、安全・円滑な自動車交通に大きな影響を与えます。そのため、すれ違いや追い越しなどの交通実験を経て余裕幅をもって規定されており、幅員は一般国道、高速道路ともに1車線幅員が3.5m程度までとなっています。建築基準法での道路幅は4.0m、その幅員は1車線幅員ではなくて道路端から道路端の幅員となっています。
そして、その幅員の中には中央帯や植樹帯、路肩などを含めた道路を成す構造物の全体の幅を指す、と定義されています。このようなルールがあるので4tトラックに限らず大型トラック、小型トラックにしても荷台の幅は大きく変わることはないのです。
・荷物が車両寸法・荷台寸法をはみ出す場合
積荷を運ぶ中型トラック(4tトラック)ですが、すべての積荷が車両寸法・荷台寸法内に収まるものではありません。積荷にはさまざまな形状があり、さまざまな大きさ・長さのものがあります。積荷が車両寸法・荷台寸法をはみ出す場合、これを許容するルールがあります。そして、このはみ出しの許容範囲のルールが変わりました。2022年5月に法改正がなされました。
道路交通法施行令第22条において、自動車の積載物の大きさや積載の方法について制限する「自動車の積載の制限」が規定されています。具体的には、車両の全長、全幅の2/10の長さが許容されます。その際、前後・左右ともに1/10ずつのバランスを取ったはみ出しを求めています。
規定内であれば届出は不要ですが、これをオーバーする際に特殊車両通行許可が必要なので警察に届けなければなりません。周囲への認知用『赤い布』規定内では推奨であり義務ではありません。特殊車両通行許可申請の場合には義務となります。
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中型トラック(4tトラック)の最大積載量
法律上の分類と業界での呼称、免許変更の変遷などによって、中型トラック(4tトラック)の最大積載量の定義は不明瞭です。
道路交通法での免許区分(道路交通法第84条)では、中型トラックは中型免許の4.5t以上6.5t未満となり、道路運送車両法(施行規則第2条)では、車両総重量5t以上11t未満、最大積載量3t以上6.5t未満が「中型」に該当します。実務での呼称の4tトラックは最大積載量が4t前後のトラックを指します。
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中型トラック(4tトラック)の運転に必要な免許
ここで簡単に中型トラック(4tトラック)に必要な免許証を説明します。中型トラック(4tトラック)に必要な運転免許証は現行の中型免許以上が必要となります。
平成19年6月1日以前に普通免許を取得した方は自動的に中型(8t限定)免許証に切り替わり、車両総重量8t以内の中型トラック(これが一般的にいう中型トラック【4tトラック】です)なら運転可能です。
そして、それ以降の中型免許取得の条件として、普通自動車免許または大型特殊自動車免許取得後に運転経験期間が2年経過していることが義務づけられています。中型トラック(4tトラック)を運転するためにはステップを一つ踏まなければならないようになりました。
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中型トラック(4t)と小型(2t)・大型(10t)トラックの違い
同じ貨物車両である、中型トラック(4t)と小型(2t)・大型(10t)トラックの違いはサイズであり、最大積載量と車両総重量も違います。その他の違いを紹介します。
・最大積載量、車両総重量の違い
車両サイズの定義が不明瞭なため、道路運送車両法、道路交通法などを参考にしています。
車両サイズ | 最大積載量 | 車両総重量 |
小型トラック(2t) | 2t~3t未満 | 5t未満 |
中型トラック(4t) | 3t~6.5t未満 | 5t~11t未満 |
大型トラック(10t) | 6.5t以上(10t前後が一般的) | 11t以上 |
・使用目的の違い
目的によって使用するトラックのサイズは違ってきます。
小型トラック(2tトラック)は小回りが利き、市街地でも駐車がしやすいためラストワンマイルとしてエンドユーザーへの配達に使われることが多いです。
中型トラック(4tトラック)はそれなりの積載量の確保が可能なため長距離輸送にも活用され、近距離輸送にも重宝に活用されます。
大型トラック(10tトラック)は一度に輸送できる積載量の多さから長距離輸送や大型、多量の積荷の輸送に使用されます。
・運転のしやすさの違い
サイズの違いから運転のしやすさが中型トラック(4t)と小型(2t)・大型(10t)トラックでは違ってきます。車両の大きさばかりでなく、最大積載量・車両総重量の違いが運転に大きな影響を与えます。
・ブレーキの感度
小型トラック(2t)、中型トラック(4t)、大型トラック(10t)と、車重が大きくなればなるほどブレーキは利きにくくなり感度も鈍くなります。トラックは一般の乗用車よりも強力なブレーキを搭載していますが、鈍くなったと感じた時には油圧ブレーキばかりでなくエアブレーキを使用してください。
・カーブの感覚
重い車体は運転に影響を与えます。左カーブ時には対向車線側に車体が膨らみやすいのでカーブに入る前に十分な減速が必要です。右カーブ時には車体後部がオーバーハングするので後続車両に十分気を付けて運転してください。
・バック
車体が大きく、長くなるほどトラックの死角は増えてバックはしにくくなります。特に左側後方には死角が多くバックミラーとアンダーミラー以外は死角だと思ってください。バックをする際には必ず自動車から降りて自身で目視確認を行う癖をつけてください。
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中型トラック(4tトラック)の車種
・平ボディ
一番一般的な形状の荷台を載せた車種で、誰もがトラックと聞けば思い浮かぶでしょう。屋根がなく、荷台がフラットで貨物の積み下ろしがしやすく、また荷台が軽いので『道路運送車両法』のルール内であれば、積載量を4t以上確保することが可能です。
中型トラック(4tトラック)の平ボディは非常に汎用性の高く、長距離を走る大型トラックで運ばれてきた荷物を中継地から積み替え、各地域への輸送も行います。長距離・近距離の運送業のみならず、農業・林業・水産業での小運搬や、建設業での資機材運搬までモノを運ぶ、この『平ボディ』の中型トラック(4tトラック)は定番といえるでしょう。
そして、用途によってアオリを選ぶこともできます。幌の有無も選択可能です。荷台の高さは、高床タイプ・低床タイプ・全低床タイプとモノの3種類から選べます。『平ボディ』のトラックは、ハードな使用にも耐え、様々な方法に使用される中型トラック(4tトラック)の中で最も活躍しています。
・アルミバン
アルミ製の荷台を架装した箱型車種のトラックです。風雨から荷物を守り、EC事業の発達で増え、この先まだ増えるであろう小口配送品を、トラブルがないようにバンの内部に収納して安全に運びます。インターネットの個人への普及によって物流は様変わりしてきました。
インターネットによる個人の直接購買によって企業を経由していた物の流れは、企業から直接消費者のもとへ流れるようになりました。少品種多量時代から多品種少量時代の到来です。これによって『アルミバン』の価値は大きく上がってきています。
少品種多量であれば平ボディの荷台にフォークリフトで平積みする単純な作業でしたが、多品種少量となるとそういうわけにはいきません。小口配送のさまざまな形・大きさの荷物には積みにくさも配送中の荷崩れの心配もありますが、平ボディの荷台がアルミの荷室になることは運送業の最大のミッションである安全安心を確保するとともに、無事にお客様のもとに荷を届けるという作業の精度向上も実現しました。
・ウィングボディ
アルミバンの進化系スタイルの箱型車種で、バンボディの両側を開くようにしたトラックです。フォークリフトで横から直接荷物の積卸しができて作業効率は向上します。中型トラック(4tトラック)のウィングボディは、開いたときに鳥が翼を広げたような形状になるのでウィングボディと呼ばれています。
ウィングを格納すればアルミバンと変わらず積荷の汚れや濡れを防止し、荷崩れを起こすこともない機能的な荷室です。気密性が高く、積荷を風雨にさらすことがないので引越し業や各種製品の輸送、特に精密機器の輸送に多く活用されています。現在では、冷蔵・冷凍機器や各付属機器の性能向上によってウィングボディの冷蔵冷凍車も活躍しています。
・幌ウィング
荷台を幌でおおったウィング車です。軽量素材である幌を使うことで通常のアルミウィングより車両重量は軽くなり、その分貨物を積み込むことができる優れものです。フォークリフトを横付けして荷の積み降ろしができます。
中型トラック(4tトラック)の積載量限度である6.5tを限りなく活かし、かつ貨物の保護を可能にする車種のトラックです。
・ユニック車
中型トラック(4tトラック)のキャブと荷台の間にクレーン装置を据え付けられたトラックを指します。クレーン付きトラックの総称を『ユニック車』というのは、クレーンメーカーの古河ユニック株式会社が日本で最初に製作したことからそう呼ばれています。
資機材の小運搬に小回りが利き、その機動力と揚重力から建設現場内で使用されることが多いですが、建設業以外でも様々な物の運搬に活躍する車種です。
ピアノ運搬専用の『ユニック車』もあり、ピアノのデリケートさに配慮して水平移動させて運搬し、2階の部屋への搬入も可能にしています。そして、平ボディにクレーンを搭載した『ユニック車』ばかりではありません。
その組み合わせによりアルミブロックの『ユニック車』、ダブルキャブの『ユニック車』、ダンプの『ユニック車』などのさまざまな『ユニック車』があり、その用途によって活躍する現場は変わってきます。
・冷蔵車、冷凍車
国産冷凍車第一号は第二次世界大戦後の福岡市で難産のすえに産声を上げました。駐日米軍基地の駐在員で福岡市内に住んでいる方の家庭に、ミルク・パン・アイスクリームを配達してほしいとのアメリカ軍の要請に大手運送会社はすべてさじを投げました。そんな中で福岡市の福岡運輸(株)がただ1社、手を挙げました。
会社を創立した女性社長は、冷凍車の将来性を見込み、アメリカ軍の中古トラックや冷凍庫を払い下げてもらい矢野特殊自動車と共に苦心して研究開発しました。こんな経緯で低温・定温輸送が可能な現在に至っています。
新しいことのスタートにはかならず誰かの血のにじむような思いや苦労があります。そして、低温・定温輸送が当たり前になった現在では、女性社長がにらんだとおり『冷蔵車・冷凍車』は国内外で需要が高くなっています。そんな中型トラック(4tトラック)の冷蔵車・冷凍車は、各地の海産・農産物の鮮度を落とすことなく日本全国に配送をすることを可能にしました。現在では、冷凍車は低温冷凍車や中温冷凍車など世の中のニーズに応えてその車種が細分化されています。
冷蔵車は生鮮食料品以外にも、薬品・化粧品・植物・精密機械などの定温輸送にも活用されています。非常に有能な中型トラック(4tトラック)の冷蔵車・冷凍車です。
・パッカー車
日本に住んでいれば誰でも必ず目にする『ゴミ収集車』、『清掃車』、『塵芥車』と呼ばれている『パッカー車』がなければ私たちの衛生的な毎日の生活は成り立ちません。そんな当たり前の日常を作ってくれているエッセンシャルワークに徹する車種の『パッカー車』に頭は下がるばかりです。
私たちの生活や経済活動における各家庭や各生産施設から排出される廃棄物は、地方自治体ごともしくは広域での共有施設としての『清掃工場』で焼却処理されています。環境問題が重視される現在の『清掃工場』は、私たちに有害なガスや廃液など害を与えることなく、むしろ余熱利用で温水施設や温浴施設などを通じて地域に還元をするのが当たり前になっています。
しかし、『嫌悪施設』としてその設置場所に関しては誰もが自分が住む地域には迎えようとしません。その結果として、どうしても遠隔地での設置となってしまうのです。その遠隔地にある『清掃工場』へいかに効率よく大量の廃棄物を運搬するか、『パッカー車』がその実力を発揮するのです。もちろん日本の『パッカー車』の性能・耐久性は世界水準です。
また、中型トラック(4tトラック)の『パッカー車』は廃棄物ばかりでなく造園業者によって街路樹の剪定・伐採によって出た枝葉を走りながら回収するなど他の用途にも使われています。
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中型トラック(4tトラック)を生産する各メーカー
・三菱ふそうトラック・バス株式会社(ファイター)
2005年(平成17年)にダイムラー社傘下となったトラックメーカーが三菱ふそうトラック・バス株式会社です。ダイムラーグループの『情熱』『尊重』『誠実』『規律』という企業理念の中、三菱の技術を受け継ぎ優秀なトラック・バスを開発・生産してきました。
もとは旧三菱造船所からその技術を引き継ぎ生まれた『三菱ふそう』です。この『ふそう』いうネーミングも旧三菱造船所(株)神戸造船所で1932年(昭和7年)に造られたガソリンバス第1号『ふそう』から由来しています。この『ふそう』開発から1世紀ちかくの間、研究が積み重ね続けられた『三菱ふそう』のエンジンは、振動・騒音が少なく、長距離向きでシートの座り心地も良く、多くのドライバーから好評を得ています。
三菱ふそうは、運ぶことで、人をつなぐ、社会をつなぐ、そして未来をつなぐ、ロジスティクスの新しい時代を創り出すトラックメーカーです。
ドライバーの安全と快適さを追求した中型トラック(4tトラック)のファイターはパワーがあるエンジンにも定評があり、建設工事で使われるダンプカーに多く使用されています。高度な予防安全システムを搭載し、さらに『人を基本とした快適な走り』と『新次元の効率性・経済性を追求』したファイターは、4気筒エンジン搭載車と6気筒エンジン搭載車があり、2つから選ぶことができます。
・日野自動車株式会社(レンジャー)
日野自動車株式会社は1942年(昭和17年)に、その前身である「東京瓦斯電気工業株式会社」の自動車部門であった日野製造所が独立し、会社がスタートしました。
現在はトヨタグループ傘下であり、日本のトラック・バス業界最大手のメーカーです。「トヨタ・ハイラックス」の開発では『日野自動車』が設計・組み立てを行い、ランドクルーザープラドやトヨエースなどトヨタの自動車を製造し、関係する業界関係者のみならず一般消費者にもその技術力の高さを示しています。
自社が掲げる基本理念『もっとはたらくトラック・バス』『豊かで住みよい持続可能社会』に基づき隊列走行・ロードトレインによる効率的な大量輸送において国内をリードし、トラックメーカー業界最大手としての大型自動車開発の技術力の高さにより次世代へ向けて貢献しています。
日野自動車は、『人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する』を掲げるトラックメーカーです。
中型トラック(4tトラック)の中でも長い歴史を持つレンジャーは性能・品質の高さに定評があります。故障が少なく安定走行できるなど日野自動車の技術力は高く評価されています
・いすゞ自動車株式会社(フォワード)
日本でも長い歴史を誇る「いすゞ自動車株式会社」通称『いすゞ』は、1916年(大正5年)に創業しました。国策による国内自動車製造の振興のため、当時の鉄道省の協力のもと始まった自動車開発の流れの中、1934年(昭和9年)に商工省標準形式自動車を伊勢神宮の五十鈴川にちなんで「いすゞ」と命名し世に送り出しました。
いすゞのホームページにある社長の言葉を見ると、
『いすゞ自動車は商用車メーカーとして、小型はピックアップトラックから、大型は16リッターの大排気量エンジンを搭載したトラクタまで、幅広いラインナップの製品を世界150ヵ国以上の国々のお客様にお届けしています。また、ディーゼルエンジンを他社製車両や、産業用エンジンとしても供給するというユニークなポジションを確立しております』とあります。
そして『物流・社会インフラ・エネルギーで持続的発展が可能な社会づくりに貢献します』という単体でのトラックメーカーという枠を飛び越えて、OEM供給という多様性に対応しながらトラック業界全体の発展を視野に入れた企業としての動きを模索しています。
2020年にはUDトラックスを傘下に納め、トラックメーカーの雄として業界を牽引する一社です。『道を拓き、街を創り、人が暮らす』という『いすゞ』の言葉。そして、その発展に必要不可欠なのは『運ぶ』力であり、『商用車とディーゼルエンジンのプロフェッショナルとして最先端の『運ぶ』力で支える』といういすゞ。そのイメージソングどおり『いつまでもどこまでも♪』ドライバーに優しいメーカーです。
いすゞのラインナップは小型トラック(2tトラック)のエルフ、中型トラック(4tトラック)のフォワード、そして、大型トラック(10tトラック)のギガなどです。品質・信頼性が高く、長きにわたり実績を積み重ねてきたディーゼルエンジンを搭載し、音や環境に配慮しながらパワフルで安定した性能を発揮できるトラックです。
中型トラック(4tトラック)フォワードは、中型トラックの事故実態を分析して、最適な装備を搭載しています。そして、経済性と効率にこだわった燃費を実現するためにもいすゞの粋を集めています。
・UDトラックス株式会社(コンドル)
日産の関連企業日産デイゼル工業は、その前身の民生デイゼル工業時代にGMとライセンス契約を結んで日本で唯一の単流掃気方式2サイクルディーゼルエンジン(Uniflow Scavenging Diesel Engine)を日本の市場に出しました。
UDエンジンと呼ばれたその頭文字が社名の『UDトラックス』の由来です。しかし生産終了した今は”Ultimate Dependability”(究極の信頼)に由来するとしています。その究極の信頼は一旦ボルボの傘下になった後でも生き続け、終わりなき究極の信頼を目指しました。
そしてなお、大型トラックを専門に開発している『UDトラックス』は2020年(令和2年)『いすゞ』に買収されました。
中型トラック(4tトラック)は『コンドル』、大型トラック(10tトラック)は『クオン』、小型トラック(2tトラック)は『カゼット』です。エンジンとクラッチが強力であることが日産ディーゼル時代からよく知られています。
『ビジネスニーズに応える幅広い車種を取りそろえ、トラックに求められる燃費性能、安全性能、運転性能を確かなものにし、UDトラックスならではの万全のサポート体制が、より効率的な物流を実現』させることを目標に掲げて、この中型トラック(4tトラック)『コンドル』を送り出しています。
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中型トラック(4tトラック)は購入とレンタル、どちらがおすすめ?
中型トラック(4tトラック)を購入するのか、レンタルで利用するのかはその時の事情によって変わってくると思います。レンタルの利用目的がトラックドライバーを志す方の練習であることもあります。
そのような理由で短期間レンタルすることもあれば、事故や故障で急きょ代替トラックが必要になる場合もあります。トラックの種類によって新車の納品には長い時間がかかり、大切な商機を逸する場合もあります。そのような場合には、必要車両がレンタルで見つかれば業務に活かせるでしょう。
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中型トラック(4tトラック)を安く購入するなら中古車がおすすめ
中型(4t)トラックは、もちろん大型(10t)トラックより車両価格が安いため、増トンして中型トラックを使用する場合もありますが、大きな費用が必要になります。
中古の中型トラック(4tトラック)にはさまざまな種類があります。その中から最適な1台を見つけることができれば、費用を抑えられるため、おすすめです。
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中型トラック(4tトラック)を購入する方法
中型トラック(4tトラック)を中古で購入する場合、購入先や購入方法はいくつかあります。それぞれに特徴がありますから、一番希望に合った方法で購入してください。
・トラックのメーカー
日本のトラックメーカーであるいすゞ自動車や三菱ふそうトラック・バス、日野自動車、UDトラックスなどのディーラーは中古の中型トラック(4tトラック)の売買も行っています。どのディーラーも日本の大手トラックメーカーの看板を背負って商売をしている限りいい加減なことはできませんから、ユーザーとしては大きな安心感と信頼感を持って付き合うことができます。
しかし、会社の経費が高かったり、純正部品での取替えなどで、中古トラック専門店などと比べると価格が高くなってしまいます。
・中古トラックの専門店
中古トラック専門店の大きな特徴は中古トラックの取扱いに特化していることでしょう。中古トラック専門店は、社内の品質基準を持ち、中古トラックを整備して販売していることが多いです。
そして、中古トラック専門店と付き合えば、中古の中型トラック(4tトラック)のさまざまな情報を手に入れることができます。中古トラックを見極めるポイントやメンテナンス情報などをスタッフから教えてもらえます。専門的な知識やアドバイスを得ながら、信頼できるスタッフとより良い1台を見つけることができるかもしれません。
中古トラック専門店ではアフターサービスや保証も一般的で安心して付き合いができます。
・ネットオークション
非常に便利な世の中になり、ネットオークションを使えば自宅で中古の中型トラック(4tトラック)を購入することができます。インターネットの利用によって、多くの経費がなくなり、オークション利用は中古市場価格より安く中古トラックを手に入れることが可能な場合もあります。
しかし、現車を見ず、試乗も行わない取引には後々のトラブルにつながる可能性も考慮しておかなければなりません。安価だという経済的な魅力の裏にはそのようなリスクも控えていることを忘れてはなりません。
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中古で中型トラック(4tトラック)を購入するときのポイント
中型トラック(4tトラック)を中古で購入される際のいくつかのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
・車両点検を行っている店舗を選ぶ
車両点検を行っている中古トラック販売店であるならば、商品として並べている中古トラックを自社で整備し、ある程度の品質も保っていると考えられます。修理の対応も可能でしょうから信頼感は高いでしょう。
・複数の店舗で車両価格を比較する
中型トラック(4tトラック)に限ることではありませんが、中古車には同じものは1台もありません。複数の店舗で見積りをもらって車両価格を比較することや、実際に見て比較することは後々で後悔しないことにつながるでしょう。
価格の安い1台を見つけることも大切ですが、より希望に合った費用対効果の上がる1台を見つけてください。
・車両の安さだけで選ばない
車両の安さがすべてではありません。中型トラック(4tトラック)に限らず、すべての中古車は年式も走行距離も使用経歴もすべて違います。事故歴、修理履歴も確認して、点検整備も行ってきたトラックを選んでください。
価格が一番気になるところでしょうが、購入してからどれだけの年数を使えるかも大きな判断材料になると思います。総合的な判断で最終的な決定をしてください。
・実際に車体を確認してから購入を決める
中型トラック(4tトラック)を中古で選ぶポイントは一般的な中古トラックでの選定ポイントと変わりません。実際に車体を確認してから購入を決めてください。現車確認は非常に重要です。
インターネットで得た情報だけではわかることが限られ、実際に店舗で目視しても、試乗しなければわからないこともあります。実際の車両の現状を目で確認し、運転席に乗り確認を行ってください。
エンジン回り、足回り、荷台、架装部分を、五感をフルに使って確認して間違いのない1台なのかを確認してください。
・契約書の内容を確認する
契約書には車両の詳細(年式、走行距離、車体番号など)が記載されているので、どの車両を対象にしているかが明確にされます。
価格や支払い条件の確認も契約書に記載された金額と支払いスケジュールで行うことによって、支払いや追加費用についての混乱を避けることができます。
そして、保証の内容や期間が記載されていれば、万が一のトラブル時も安心です。
キャンセルポリシーや修理の条件も記載されていれば、問題が発生した場合の対応をスムーズに済ますことができます。万一のトラブルで法的手段を講じる際の根拠ともなる契約書です。契約時にしっかり目を通して確認してください。
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中型トラック(4tトラック)を運転する際の注意点
中型トラック(4tトラック)は普通自動車や小型トラックより車両サイズは大きく運転に注意が必要になるものの、運転席が高くなっているので視界は広がり運転しやすく感じます。
しかし、自身の勘だけに頼らず、サイズの大きな車両を運転していることを絶えず意識してください。最後に中型トラック(4tトラック)を運転する際の注意点を紹介します。
・進入禁止の道路がある
中型トラック(4tトラック)を運転する際、進入禁止の道路に注意が必要です。道路交通法により、車両総重量8t以上や幅2.5m以上の車両が通行できない区域(例:住宅街の狭い路地や都心部の制限道路)が設定されています。
中型トラック(4tトラック)は車両総重量が5~11t未満の場合があり、制限に抵触する可能性があります。
・右折・左折時の内輪差が大きい
中型トラック(4tトラック)での右折・左折では、内輪差が大きい点に注意が必要です。車両幅(約2.5m)や全長(約12m以内)により、車体後部が曲がる内側に大きく食い込むことがあります。特に狭い交差点では、歩行者や対向車と衝突する危険性が高まります。
ミラーを活用し、曲がる前に十分なスペースを確保。低速で慎重に操作し、必要なら助手による誘導を活用してください。慣れないうちは練習場で内輪差を体感し、事故防止に努めることが重要です。
・速度が出やすい
中型トラック(4tトラック)の運転では、速度が出やすい点に注意が必要です。馬力やトルクの大きさから、下り坂や平坦路で無意識に加速しがちです。加えて高い運転席からの視界の良さは気付けばスピードを出し過ぎています。車両重量(5~11t未満)や積載物の影響で制動距離が長くなり、ブレーキは効きにくくなり非常に危険です。速度超過は交通違反(罰金・点数)であり、荷崩れ事故の原因になります。法定速度を厳守して安全運転を心がけてください。
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まとめ
中古でも人気の高い中型トラック(4tトラック)のより良い1台を見つけてください。すでに中型トラックを所有していて、新しく買い替えをお考えの場合には、所有するトラックを買取に出して、購入資金に充ててはどうでしょうか。トラックファイブではご満足いただける高価買取を実現し、お役に立てるよう努力いたします。皆さまからのご連絡をお待ちします。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
