ダブルキャブで人気のダイナとはどんなトラック?燃費など利点などを解説
目次
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トヨタのダイナはどんなトラック?
トヨタとは?
トヨタ自動車株式会社は愛知県豊田市に本社を置く自動車メーカーです。
愛知県刈谷市にある豊田佐吉が創業した豊田自動織機から生まれています。
日本、アジア、世界における最大手の自動車メーカーです。
トヨタグループでの販売台数は2022年には1,048万台、3年連続で世界一位の売上台数を誇っています。
日本における全産業中での売上は一番です。
2023年世界時価総額ランキング(発行済株式数×株価)においては日本企業で唯一、ベスト100位中39位でトヨタが世界の巨大企業のなか、その名を連ねています。
日野自動車とダイハツ工業を子会社とし、米国ダイムラーと商用車分野で提携しました。
2024年12月までに三菱ふそうトラック・バスと日野自動車は経営統合を行い、トヨタとダイムラーが設立する持ち株会社の100%子会社になります。
このことによって世界売上げ第2位のダイムラー社に日野自動車、三菱ふそうトラック・バスが加わりダントツの第1位となります。
小さな日本のトラック市場で電動化や自動運転での技術開発を無駄なく進めるための大きな動きでもありました。
日本のトラック業界が世界での闘いに打ち勝つための旗振りをトヨタが行っているのです。
トヨタのトラックの特徴
トヨタのトラック事業の特徴は小型トラックに特化していることでしょう。
ダイナ、タウンエース、ハイラックスがラインナップされています。
グループ会社である日野自動車の大型トラックと住み分けをしています。
小型でありながら馬力がある走行に定評があり、加えて操作性の良さと安定感はドライバーを納得・安心させています。これらがトヨタのトラックの大きな特徴です。
トヨタのダイナとは?
ダイナはトヨタが販売する小型・中型トラックです。
新普通免許で運転できる最大積載量2t未満の1tクラスである4ナンバーガソリン車から、旧普通免許である中型8t限定免許で運転できる4tクラスまで揃えられています。
ダイナは英語のDynamic(活力、機動力ある)を短縮してできたネーミングです。
ダイナの燃費
独自のクリーンディーゼル技術を駆使して低燃費・省燃費を目指し、ドライバーにとって無理がない節約運転に力を貸しています。
最新の技術を集めたDPR-Ⅱ(※)の搭載で「平成28年(ポスト・ポスト新長期)排出ガス規制」に適合しています。
尿素フリーによる規制値クリアし、経済面でのメリットも大きくなっています。
また、ハイブリッドタイプでは12.65㎞/Lという燃費を公表し、平成27年度燃費基準+15%を達成しています。
※「DPR-Ⅱ」はトヨタ自動車株式会社の登録商標です。
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ダブルキャブとは
乗車定員
ダブルキャブはキャビン(運転室)が二列並んでいるため、荷を積むばかりでなく複数の作業員を乗せることも可能にしたトラックです。
4ドアで5名から7名の定員となっています。
荷を積むトラックは目的地に着けばその荷を降ろすのに人手が必要です。
建設作業用のトラックであれば現地で働く作業員が必要です。
その人員を移動させるためにもう1台の乗用車と運転者を用意する必要がなく、1台で済ませることが出来る優れものが、ダブルキャビンことダブルキャブなのです。
最大積載量
トラックの全長は決まっていますから、荷台がキャビン1列分短くなります。
キャビン一列で約1メートル分の荷台が減ってしまいます。
しかし幸いなことに、一列増えたキャビンは人が乗る空間であるため、さほど車両重量が増えることはなく、積載量への影響は少ないです。
最大積載量の算出基準である人員重量55㎏/人で3人の定員なら165㎏、そこにキャビン構造重量をあわせて500㎏ほどの車両重量増となります。シングルキャブと比較して最大積載量は500㎏ほどしか減ることはありません。
用途
ダブルキャブのトラックはさまざまな用途で必要とされています。
複数の人員を移動させると同時に荷を積み運べることで、建設現場で作業する各種工事業者、特殊装備を架装した消防活動・レスキュー活動を行う消防署、災害時に支援救援物資と現地で支援活動を行う隊員を同乗させる自衛隊での活用などがあります。
ボディタイプ
平ボディ
ダブルキャブのシャーシに必要とされるトラックのボディが架装されることによって、さまざまなタイプのダブルキャブトラックが出来上がります。
まずは、平ボディタイプがありますが、これは最も一般的でトラックの代表選手とも言えます。
建設現場では多くの業種で必要資機材と働く職人たちを同時に移送しなければならず、その要望を同時にかなえるのがこの平ボディダブルキャブです。
資材・機材を運ぶトラックと作業員送迎のバンに、その運転手が必要ですが、ダブルキャブは1台と1人の運転手で済ますことができます。
クレーン付き
架装メーカーによって平ボディに後付けのクレーンを搭載したダブルキャブもあります。
クレーン付きダブルキャブは、人員と資機材の移送に揚重を加えて作業の幅が広がっています。
現地でクレーン等の揚重機に頼ることなく、荷台への積込みばかりか荷降ろしまでをクレーン付きダブルキャブは1台で行うことができます。
更に作業現場での荷物・資機材等の小運搬も可能になっている大きな付加価値があるトラックです。
ダンプ
また、ダンプ機能があり一台で二役をこなす優れもののダブルキャブダンプ車もあります。
建設現場に作業員と資材を積んで向かい、現地で作業員を降ろした後に作業員たちは建設作業に励みます。ダンプはフルにその機能を活用して建設現場で働きます。
作業員の移送と資材の搬送を同時に行うダブルキャビンの機能を、更にパワーアップしたのがダブルキャビンダンプ車です。
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キャブ(キャビン)の種類
ショートキャブ
ダブルキャブ以外にもトラックのキャビンの種類はいくつかあります。
代表的なのがショートキャブです。
荷台を広く取ることができて、トラック本来の目的である積載量を最大にすることができます。
しかし、キャビン内が広くないために長距離運転には向かないかも知れません。
フルキャブ
ショートキャブが広がり、座席後部にベッドスペースがあるタイプのキャビンがフルキャブです。
ベッドスペースは人が一人寝ることができる広さになっています。
中距離や長距離の業務に向くタイプのキャビンです。
ワイドキャブ
このワイドキャブはネーミングの通り、左右の幅が広くなったタイプのキャビンです。
積載量を増やすことができ、キャビン内の広さにゆとりが生まれますが、左右に10cmずつほど幅が増えるので、運転に細心の注意が必要になります。
ハイルーフキャブ
ショートタイプのキャビンにおいて天井を高くして居住空間を設けたタイプです。
仮眠スペースとして利用しており、フルキャブのベッドスペースよりも広く、プライベートも保たれます。
天井の高さはドライバーのストレス軽減に役立ち、荷台を短くする必要が無く積載量に影響を与えない優れものです。
まとめ
トヨタは一般車両のみならず商用車両であるトラック業界においても大きな影響を持ち、自動車業界を全産業の仲介役として位置づけ、大きな働きかけを行い始めているようです。
その動きの一つが自動車工業会の会長であった豊田章男氏(トヨタ自動車会長)が中心になって開催された「ジャパンモビリティーショー2023」です。
これまでのモーターショーという新車の発表会から脱却し、自動車業界の枠を超えて、他産業やスタートアップ企業を参加させ100万人もの集客を行い、イベントを成功に導きました。
日本の基幹産業である物流・トラック業界の今後のミッションは、大きく重いものですが夢があるものでもあるでしょう。
トヨタのダイナダブルキャビンも利用者の思いでさまざまな活用ができるトラックです。
今年は一度機会を作ってディーラーか中古車店でこのダイナダブルキャブのハンドルを握ってみてはいかがでしょうか。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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