深ダンプが活躍するシーンとは?深ダンプを運転するときの注意について
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深ダンプの特徴と活躍するシーン
深ダンプ(ふかしダンプ)またの名を土砂禁ダンプと呼ばれています。
深ダンプ(土砂禁ダンプ)はその名称の通り土砂を運搬することを目的としておらず、草木や落ち葉、ペットボトルやごみなどの軽くて嵩(かさ)のある物の運搬に利用されるダンプトラックです。
通常のダンプである土砂ダンプよりもあおりが高くなっているのが特徴です。
走行中は、風や振動で積荷が飛散する可能性があるのでネットやシートで上部を覆うのが通常の運行スタイルです。
土砂ダンプよりもあおりが高くなっているだけ容積的には大きくなっておりますが、これはあくまでも軽量物を大量に運搬するためのものであり、過積載を防ぐために土砂を積むことは禁止されています。
それが理由で土砂禁ダンプと呼称されています。
・深ダンプの種類
深ダンプはその特出した能力を活かして特化した業務の専用トラックとして使われることが多いです。
<清掃ダンプ>
清掃を行えば必ず出て来るゴミの搬送に使われる清掃ダンプです。
草木、落ち葉やペットボトルなどかさばるゴミを処分先まで移送する役目です。
ただし、出来るのは積荷を移送し降ろすことだけです。
積み込みはユンボなどの重機や揚重機の力が必要です。
<ファームダンプ>
この名称通り、農場や牧場で利用される深ダンプです。
仕様・構造は他の深ダンプと変わりません。
農作業での利用が多く『ファームダンプ』と呼ばれ、農作物や畜産用飼料などを運び『デカ箱』の愛称でも親しまれています。
北海道での利用が多く、除雪作業にも役立つ深ダンプです。
<チップダンプ>
主にウッドチップ、木のチップの移送に利用されています。
ユンボなどの重機や揚重機の力で積み込みを行い輸送中は風で舞い出さないようにシートかネットで保護します。
荷降ろしはダンプ機能でチップを降ろす場合と、トラックダンパーという装置でダンプごと傾ける装置があります。
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深ダンプを運転するときの注意
過積載をした場合、道路交通法や貨物自動車運送事業法などの罰則の対象となり、運転者のみでなく、運送事業者、荷主にまで及ぶことがあることを心得てください。
過積載によってダンプに必要以上の負担をかけて傷めてしまうばかりか交通事故の危険性も高まります。
そして公共の道路はその使用目的によって強度を決めて設計されています。
その強度を越えて走行すると道路を損傷させてしまうのです。
トラックの過積載に対して設けられている反則金等です。
過積載の割合が5割未満(中・大型トラック) | |
違反点数 | 2点(酒気帯び14点) |
反則金 | 3万円 |
過積載の割合が5割以上10割未満(中・大型トラック) | |
違反点数 | 3点(酒気帯び15点) |
反則金 | 4万円 |
過積載の割合が10割以上(中・大型トラック) | |
違反点数 | 6点(酒気帯び16点) |
反則金 | 無し(罰則金のみ) |
罰則 | 6月以下の懲役または10万円以下の罰金 |
・深ダンプには土砂を載せられない
深ダンプに土砂を詰めないのはアオリの高い荷台に一杯の土砂を積み込んでしまえば積載荷重オーバーになってしまうからです。
最大積載量に収めるためにはまずは日頃の経験にもとづく目視によって確認をして下さい。
そして、自重計で車両総重量を測定して積載量を求めてください。
積載後の走行によるブレーキをかけた際の制動距離でも運転手には荷重の過多はわかるはずです。
気をつけてください、ダンプ規制法による罰則は非常に厳しいものです。
土砂禁ダンプである深ダンプに土砂を積むと車両整備命令で構造変更手続きを命じられ、従わない場合、3万円以下の罰金が科されます。
行政上の秩序罰である過料と違う罰金は前科扱いですので、懲戒解雇の可能性もあります。
※この土砂以外の積載禁止物に分類されるもの
土、砂利、砕石、鉱さい、石炭がら、コンクリート、レンガ、これらのクズ等も含めてです。
こんなときも構造変更の届け出が必要
最重要項目である車両総重量や、最大積載量を都合により増減するように構造変更をしようとする場合には陸運支局に届け出が必要となります。
・あおりの高さを変更したとき
あおりの高さを変更する際にも積載量が変わる可能性があるので構造変更の届出を陸運支局に行う必要があります。
・エンジンを載せ替えたとき
エンジンを載せ替えた時にも排気量やボディサイズが変わる可能性があるので構造変更の届出を陸運支局に行う必要があります。
・程度の小さい変更も届け出は必要?
程度の小さい変更、軽微な架装としての二次架装は構造変更の届出を陸運支局に行う必要がありません。
具体的には泥除けの装着やテールランプなどの部品の取り換えなどです。
二次架装の定義としては下記のようになっています。
・車両全長の変化が±3cm以内
・車両全幅の変化が±2cm以内
・車両全高の変化が±4cm以内
・車両重量の変化が±100kg以内
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まとめ
本来、トラックとしての使用目的が明確な深ダンプです。
ルールに基づいて交通事故につながらないように使用することはもちろんですが、必要に迫られて構造変更する際には必ず手続きを行いましょう。
トラックファイブは皆さまのお役に立つ情報をこれからも『豆知識』を通してお伝えしていきます。
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