エンジンブローとは? 原因・前兆・修理費用・対処法まで徹底解説

エンジンブローは、車の心臓部であるエンジンに、重大なダメージを負う深刻なトラブルです。突然のエンジン停止が起こり、高額な修理費用を余儀なくされることも少なくありません。過酷な運転環境でエンジンブローの発生リスクが上がり、現在の厳しい社会情勢の中、ドライバーや事業主にとって見過ごせない問題です。
今回の『豆知識』では、エンジンブローのメカニズムと危険性から、主な原因や前兆サイン、起きた際の対処法、修理費用や保険適用まで徹底解説します。さらには予防策や、修理か買い替えかの判断基準も提案します。
読み終えれば、エンジンブローを未然に防ぎ、万一の際も冷静に対処できる知識が手に入ります!

 

 

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エンジンブローとは? 起こるメカニズムと危険性

エンジンブローは、エンジン内部のピストン、シリンダー、クランクシャフトなどが過度な負荷で破損し、機能停止に至る状態です。エンジンブローには、過熱や異音で発生が予兆されることもあります。
トラブル発生のメカニズムは、オイル不足やオーバーヒートで潤滑機能や冷却機能が失われ、金属同士がオイルの被膜がないまま直接擦れ合い、異常燃焼やオーバーレブで部品が損傷してしまう状態です。ピストンリングが割れたり、ベアリングが焼き付き、エンジン全体が壊れることもあります。走行不能による事故リスクや、高速道路での立ち往生などの危険性が挙げられ、命に関わる場合も出てきます。
修理費用は高額で、売却時に車両価値が大幅に下がる恐れもあり、予防が不可欠です。ドライバーは早期発見でエンジンブローのリスクを回避すべきです。

 

 

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エンジンブローの主な原因

エンジンブローはさまざまな要因により引き起こされます。以下で、主な原因とその詳細を一つずつ掘り下げてみましょう。

 

・エンジンオイルの不足・劣化

エンジンオイルの不足や劣化は、エンジンブローの主要因です。長期間交換を怠るとオイルが汚れ、潤滑性能が低下してしまいます。不足すると潤滑機能が損なわれ、金属部品の摩擦が増え、焼け付きやピストン損傷が進行してしまいます。
オイル漏れやフィルター詰まりもエンジンブローのリスクを高め、過熱を誘発します。大型トラックは積荷が重いことによる負荷が大きいぶん、エンジンオイルの劣化が早まる傾向にあります。ドライバーは走行距離や使用期間によってオイルを交換し、レベルゲージで定期確認が必要です。早期対策がエンジン寿命を延ばします。

 

・オーバーヒート

オーバーヒートは、冷却系統の故障でエンジンが異常に過熱し、ブローを引き起こします。近年の日本の猛暑はオーバーヒートに拍車をかけ、ラジエーターの詰まりや冷却水不足も原因になっています。高温でシリンダーヘッドが歪み、ガスケットが破損、ピストンが溶ける事態も起こり得ます。
長時間、エンジンに高負荷をかける運転や、渋滞でのアイドリングがオーバーヒートのリスクを増大させます。ドライバーは温度計の異常上昇に注意し、異常を感知したら即停車です。冷却水を補充する前にエンジンを冷やすのが鉄則で、放置は致命傷になります。

 

・異常燃焼

異常燃焼は、燃料や空気の混合比率が崩れ、エンジン内部で爆発が起きる現象です。点火プラグの故障や低品質燃料が原因となることもあります。ノッキングやプリイグニッションでピストンやコンロッドが損傷し、ブローに発展してしまいます。
ターボ車では過圧が問題になります。ドライバーはエンジン音の変化に敏感になり、燃料フィルターの清掃やプラグ交換を定期的に行うことが異常燃焼予防となります。予防や早期発見でエンジンブローを防ぐことができます。

 

・オーバーレブ

オーバーレブは、エンジン回転数が限界を超え、部品が破壊される状態です。急加速やギアミスで発生します。クランクシャフトやコンロッドが耐えきれず折損し、ブローを誘発してしまいます。
荷重超過でエンジンに過度な負担をかける走行もオーバーレブのリスクを高めます。ドライバーはタコメーターを監視し、シフト操作を慎重に行う必要があります。リミッター付き車両では高出力させない設定確認がオーバーレブの予防に有効です。

 

・エンジンパーツの劣化

長期間使用で摩耗が進んだエンジンパーツの劣化は、ブローを引き起こす原因となります。ピストンリングやベアリングの摩耗で圧縮力が落ち、正常時には聞こえることのない異音が顕著になります。経年車(10年超)や高走行車(20万km超)でリスクが上昇してきます。
ドライバーは定期点検でエンジンパーツの摩耗具合をチェックし、適切な交換時期の計画が必要です。劣化したパーツを放置すると連鎖損傷が広がり、修理コストが跳ね上がります。

 

 

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エンジンブローの前兆・サイン

エンジンブローは予兆が現れることが多いです。以下で、前兆サインとその意味を詳しく見ていきましょう。

 

・エンジンから異音・異臭がする

エンジンから異音(ガラガラ音)や異臭(焼け焦げた臭い)がするならブローの前兆です。焼き付きやオイル漏れが原因で、金属摩擦音や焦げ臭さが発生します。異音はピストン破損、異臭はオイル過熱を示唆します。
大型トラックでは振動も顕著になります。ドライバーは異音や異臭を確認したら、すぐに走行を止め、エンジンルームを点検する必要があります。異音や異臭の放置で損傷が拡大し、修理が困難になるため、早急な対応が必須です。

 

・排気から白煙が出る

排気から白煙が出るのは、冷却水がエンジンの燃焼室に侵入した兆候です。ヘッドガスケット破損やクラックが原因で、水蒸気が煙となって噴出している可能性が高いです。そのままではエンジン温度は上昇し、それと連動してエンジンブローが起きる危険信号となります。大量の煙や異音があれば即時の停車が望まれます。
ドライバーは煙の色(青はオイル、黒は燃料)と量をよく観察し、整備士に診断を依頼してください。早期発見がエンジン修復の可能性を高めます。

 

・警告灯が点灯する

警告灯(エンジンやオイルランプ)の点灯は、エンジンブローの前兆です。低油圧や過熱を検知し、ダッシュボードで警告してくれます。そのまま放置すると内部損傷が進行してしまいます。
大型トラックはセンサーが敏感に反応する傾向があります。ドライバーは警告灯点灯直後に速度を落とし、安全な場所で停車してください。マニュアルでランプの意味を確認し、ディーラーや整備工場に連絡する必要があります。警告灯の点灯による、迅速な対応でエンジンブローの被害を最小限に抑えられます。

 

 

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エンジンブローを起こしたときの対処法

エンジンブローが起きた場合、慌てず適切な行動が重要です。以下に、エンジンブローを起こした場合の具体的な対処ステップを説明します。

 

・速やかに安全な場所に停車する

エンジンブローが疑われる場合、速やかに安全な場所への停車が求められます。エンジン停止でパワーステアリングが効かなくなる恐れもあるため、徐行しながらすみやかに路肩へ寄ってください。
ハザードランプを点灯し、50mの距離を意識して、三角表示板や発煙筒を設置します。必ず急ブレーキは避け、後続車に注意しましょう。大型トラックは荷崩れリスクも考慮し、慎重に停車してください。
ドライバーは車外で状況を確認後、エンジンの再始動は絶対に避け、二次災害を防ぐためトラックから離れた場所で退避しましょう。安全確保が最優先です。

 

・ロードサービスへ依頼する

停車後、ロードサービスへ依頼します。契約業者に連絡し、停車位置と症状を詳細に伝えます。けん引や修理が必要かを指定し、ロードサービス到着を待ちます。大型トラックは特殊車両対応の要請が必要です。
ドライバーは安全地帯で待機しますが、エンジンが高温になっている場合があるので周辺には近づかないよう注意が必要です。お客様の積荷への迅速な対応も必要です。即時、状況を伝え事態を把握してもらいましょう。
保険適用を確認し、迅速な依頼でダウンタイムを短縮しましょう。

 

 

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エンジンブローの修理費用・期間・保険適用は?

エンジンブローの修理費用は、損傷程度や車両タイプで異なります。軽度(ピストン1基交換)で10~20万円、中度(オーバーホール)で30~50万円、重度(エンジン全損)で50~100万円が目安となります。大型トラックは部品代が高く、100万円超、200万円の修理費用もめずらしくありません。
期間は軽度で1~2週間、中度で2~4週間、重度で1~2ヶ月かかります。ディーラーや整備工場の混雑で期間はさらに変動します。保険適用は任意保険の車両保険に加入していれば可能ですが、車両保険が補償の対象としている損傷は、外的要因にて発生したものに限られています。事故のような外的要因ではないエンジンブローは車両保険の対象にならないので注意が必要です。
ドライバーは保険契約内容を確認し、事前にオーバーホールの見積りを取得しましょう。

 

 

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エンジンブローを防ぐための予防策

エンジンブローを未然に防ぐには、日常的なメンテナンスがカギです。以下で、具体的な予防策を詳しく解説します。

 

・定期的にエンジンオイルを交換する

定期的なエンジンオイル交換でエンジンブローを予防できます。小型トラックで走行距離10,000~20,000km、中型トラックで走行距離15,000~40,000km、大型トラックで走行距離20,000~40,000kmがオイル交換の目安となります。
オイルが劣化するとエンジン内の摩擦が増え、焼き付きリスクが急上昇しますので、オイルゲージで確認しながら早め早めの交換が推奨されます。使用環境(高温や長距離)で交換頻度を調整し、フィルターも同時交換します。ドライバーはオイルレベルを毎回確認し、漏れや異臭への注意が必要です。

 

・冷却水の量や状態を確認する

冷却水の量や状態確認もオーバーヒート防止には欠かすことができません。ラジエーター液が不足すると熱がこもり、エンジンブローに直結します。週1回または長距離走行前にレベルをチェックし、変色や汚れがあれば交換が必要です。
大型トラックは冷却系統の負荷が大きいため、クリーンな状態で最高の冷却能力が発揮されるため、定期清掃も不可欠です。ドライバーはエンジン冷間時に冷却水を補充し、過熱サイン(温度計上昇)に即対応する必要があります。予防がエンジンの寿命を延ばします。

 

・定期的にオーバーホールを行う

定期的にオーバーホールを行うことで部品劣化を防ぐことができ、トラックの良好な状態を維持することが可能です。違和感(異音や振動)を感じたら早めにオーバーホールすることでエンジンブローは予防できます。
大型トラックは積載重量と長距離走行でエンジンへの負荷が高く、定期的な点検も有効です。ピストンやベアリングの摩耗をチェックし、交換が必要なら即対応です。
しかし、エンジンのオーバーホールには分解・洗浄・測定・組み立て察業や劣化部品の交換作業が必要です。作業には時間がかかり、部品の取り寄せがあればさらに時間はかかってしまいます。ドライバーは整備士と相談し、スケジュールを計画して、定期的なオーバーホールを行なうことでエンジンブローを防ぐことができます。

 

 

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修理か買い替えか?高額修理なら廃車買取も選択肢に

エンジンブローの対処で修理か買い替えかの判断が可能になります。思いのほか、トラックのエンジンブローは修理費用が高額です。エンジンブローの修理費用の見積額と、車両年齢、今後の事業計画をもとに判断ができます。
新車買換えには大型トラックで2,000万円前後からの資金の捻出を考えなければなりません。中古車の場合、大型トラックで約200~1,500万円と幅の広い価格帯からの選択が可能になりますが、その状態はさまざまで、点検費用、恒常的な修理費用がかさむのであれば、結局は高額な買い物になってしまう可能性があります。そして、エンジンブローを修理しない限り、トラックは使用できないので、廃車扱いとなります。
自走不能な廃車を価格の安いスクラップ扱いではなく、まだ価値の残ったトラックとして廃車買取を高額で行う買取業者がいます。当トラックファイブは廃車買取も行う、トラック・重機の買取業者です。
エンジンブローで動かなくなったトラックでもトラックファイブでは再整備しての販売や、中古部品の販売ルートを持っています。だから、高額買取が可能なのです。

 

 

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まとめ

エンジンブローは、オイル不足やオーバーヒート、異常燃焼が原因で起こります。異音や白煙、警告灯が前兆で、修理費用は高額となり、保険適用は条件付きです。期間は1週間~2ヶ月と長く、事業に大きな影響を与えます。
日常の点検・管理が重要です。ぜひ、早期発見に努めてコストと安全を両立させましょう。そして、エンジンブローを起こしてしまった際の対処方法に廃車買取という選択肢があることをお忘れなく。廃車買取可能なトラックファイブが早急に皆さまのお役に立ち、不安解消に努めます。

年間13,000台以上の買取実績を持つトラックファイブは、皆さまのご不要になったトラックや重機の高価買取に役立たせていただきます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けしていきます。

 

 

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