物流の未来を担う大型トラックの人気車種「クオン」をご紹介!

快適、安全、経済性能、商品の輸送を一番の命題に掲げるトラック各メーカーのなかで、今回の『豆知識』ではUDトラックスの「クオン」を取り上げました。

物流の未来を担う大型トラックの人気車種「クオン」ついて性能を中心にご紹介します。

 

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快適な運転性能

UD アクティブステアリング

自動運転にも近くてこれまで類を見ない操作性の高さを実現したのが、このUDアクティブステアリングです。

従来の油圧式ステアリングギア上部に新たに搭載した電気モーターがステアリングをサポートします。

この電気モーターには電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、1秒間に2,000回もの運転環境の感知をセンサーが行い、走行方向とドライバーの意図を判断します。

軽いばかりが良いわけではないステアリングですが、例えば長く続く直進路においては、このシステムが自動的に適切な重さを加えます。それにより、ドライバーは不要なストレスを減らすことが出来ます。

バックや交差点での旋回の後に、ステアリングは自動で直進時の位置に戻ります。

ECUが感知して読み取ることにより、速度変化、積載量、路面の状況、横風発生時の対応までも自動的に行い安定したステアリングを可能にしたのが、このUDアクティブステアリングです。

 

ESCOT

従来のトラックには無かったトランスミッションがESCOTです。

クラッチは操作しなくともシフトレバーの操作に応じて、ニュートラル状態から後、右へと倒す操作のみで自動で動作します。

ハードウェアとソフトウェアの制御をさらに進化させて正確で迅速なギアチェンジが可能で、常に空車のような軽やかさ、スムーズな走行、ドライバーの負担軽減を実現しています。

そして、クオントラクターのマイナーチェンジ車と、親会社であるいすゞ自動車の大型セミトラクタ・ギガトラクタのフルモデルチェンジ車が合わせて2023年に登場しましたが、トランスミッションはESCOT-VIをベースに改良が図られて、ESCOT-VII(エスコット・セブン)まで進化しています。

また、トラフィックアイクルーズ(車間距離制御装置)はESCOT搭載車のみ設定されています。

 

トラフィックアイクルーズ(車間距離制御装置)

全車速域で前方車両との車間距離を測り、追従走行を可能にしたのがこのトラフィックアイクルーズです。

セットした車速を上限にして、事前に設定した車間距離で追従走行をします。

車間距離や車速の設定はドライバーが手元のスイッチで行うことが出来ます。

時速15㎞未満まで減速し停車しても車間距離維持の制御は働きます。

全車速域での徹底した制御は、ミリ波レーダーでの検知により実現しています。

 

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安全運行をサポートする性能

トラフィックアイブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)

トラフィックアイブレーキは、ミリ波レーダーとカメラによる二重監視機能の採用により、前方車両に対する検知性能が向上しています。

走行中に前方車両と衝突の危険を検知すると、警告灯、ウォーニングメッセージの表示、警告音を発することでドライバーに注意喚起を行います。

そして追突の可能がある距離まで前方車両との車間が詰まった時には、注意をドライバーに呼びかけるばかりではなく、自動的にブレーキをかけて減速を行います。

ただし、トラフィックアイブレーキは安全運行をサポートする機能でありますが、あくまでも安全運転の主体はドライバーであることを忘れてはなりません。

 

スマートBSIS(側方衝突警報装置/R151法規対応)

2019年11月より施行されている基準(R151)に対応して、車両総重量8t以上の貨物自動車に搭載が義務付けられたもので、側方の死角において自転車等を検知する側方衝突警報装置です。

ピラーに搭載されたインジケーターが点灯して、ドライバーに警告するスマートBSISは、車体側方を移動する自転車等を検知するとウインカーを操作し、右左折時に衝突の危険を検知するとインジケーターが点滅して警告音とウォーニングメッセージでドライバーに危険を伝えます。

クオンではこのスマートBSISが標準設定となっています。

 

ドライバーアラートサポート(ふらつき注意喚起装置)

ここにAIの力が活用されています。

疲れや眠気が原因の集中力低下による運転のふらつきを、ドライバーに注意喚起する「ふらつき注意喚起装置」でドライバー向けサポート機能です。

キャビンからカメラが把握する走行車線と車両の位置関係から、車両のふらつきを検知しドライバーの集中力を推測します

2段階の警告音とマルチディスプレイの注意喚起メッセージをドライバーにしっかり伝え、ドライバーに休息を促してくれます。

 

パワーも兼ね備えた燃費性能

GH11エンジン

エンジンからタイヤの駆動における伝達部分をブラシュアップすることで、燃費性能を高めトラックのミッションである輸送効率の向上を実現させています。

出力は390馬力、420馬力、460馬力の3種を揃え、低速から高いトルク比で力強い走りを見せてくれます。

ゆとりある快適走行は、例えば10tの積荷であったとしても、重いものを積んで走っているという感覚をドライバーに与えることはありません。

また、ユニットインジェクターとコモンレールシステム両方の特長を活かした新燃料噴射システム導入や燃焼室形状変更などを行い、平成28年排出ガス規制に適合し、全車重量車燃費基準+10% を達成しています。

 

GH13エンジン

重量物輸送というトラックの最大任務を、最高出力530PS・最大トルク2,601Nmである粘り強くパワフルなトルクが可能にしました。

トルク・出力ともに低回転域から幅広い領域において、圧倒的なパワーを発揮してドライバーにゆとりの走りをもたらします。

搭載された12段電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT-Ⅶ」はGH13エンジン専用にチューニングされています。

省燃費運転をサポートし、2025年度を目標年度とする重量車の新しい燃費基準も達成しています。

 

ESCOT-Ⅵ

12段電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT-Ⅵ」は燃費のばらつきを抑え、先読みを行い、さらなる省燃費運転をサポートします。

道路の状況を読み取りながらハード ウェアとソフトウェアの制御をさらに進化させた「ESCOT-Ⅵ」は素早いレスポンスで省燃費運転を実現しています。

更に省燃費運転に徹する先読み機能のフォアトラックが、高速走行時、登降坂路でその力を発揮します。

安全性の高さや燃費の良さなど、環境に優しい時代に適合したトラックをサポートする装置と言えます。

 

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歴代モデル

初代モデル(2004年~2017年)

クオン(Quon)は、UDトラックスの前身である日産ディーゼル工業がかつて生産していた大型トラック「ビッグサム」の後継車として2004年に登場しました。

2005年グッドデザイン賞を、2006年日経産業新聞賞(日経優秀製品・サービス賞2005)を受賞しました。

2007年には日産ディーゼル工業は親会社の日産からボルボに売却されました。

同年にESCOT-IV ATにクイックシフトライトウェイト機能を搭載し、トラフィックアイブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)を新規設定しています。

2010年には日本ボルボを吸収合併してUDトラックスとなっています。

また、エンジンをABボルボ製ベースにマイナーチェンジしており、GH11(単車系)・GH13(トラクター系)に換装しています。

 

2代目現行モデル(2017年~)

2017年からは単車系、トラクター系共にフルチェンジが行われています。

エンジンは平成28年排出ガス規制に適合し、総輪ディスクブレーキ(ベンチレーテッドタイプ)も装備されました。

トランスミッションはESCOT-VIが新たに採用され、シフトレバーがストレート式に変更されています。

同年、グッドデザイン賞を受賞しています。

2021年はCG後軸エアサスとGKにUDアクティブステアリングをオプション設定。

UDアクティブステアリング装着車にはLDP(車線逸脱防止支援システム)も標準装備されました。

2022年には側方衝突警報装置(スマートBSIS)が設定され、法規適合のためバックカメラとモニターが全車標準装備されました。

2023年は、いすゞ自動車との初の共同モデルとしてトラクターのマイナーチェンジを行っています。

これに合わせて、いすゞギガセミトラクタ並びにギガフルトラクタ・フルキャブはクオントラクターをベースにフルモデルチェンジしています。

両者は双方の良い部分を取り入れてモデルチェンジをしています。

 

まとめ

1935年にUDトラックスの前身である日本デイゼル工業は設立されました。

それから90年近くの間に会社の変遷があり、それにともなってさまざまな新技術を取り入れながら大型車両「クオン」も成長してきました。

この先、トラックばかりか日本社会・世界全体が大きく変わっていくなかを、「クオン」がさらにどのような成長をしていくかとても興味があるところです。

親会社であるいすゞとの技術供与・提携が進み、UDトラックスとクオンのさらなる発展を期待いたします。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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