Truck Lady 5(女性トラックドライバー応援プロジェクト) 中編

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世界を変えていくであろう女性たちの力

Truck Lady 5で応援している彼女たちを見ていて思います。これからの日本、いや世界を変えていくのは彼女たちではないだろうかと。AIがどの分野にも進出して私たちの仕事や生活を変えていくのは間違いないでしょう。この30年ほどを振り返っても私たちの通信手段は『ポケベル』から始まり、『ピッチ』、『ケータイ』そして『スマホ』と気が付けば携帯していた通信手段は携帯するコンピューターへと変わっています。しかも性別、年齢を問わず日本においてのスマートホンの保有率は60%を超えています。総務省の調べのこのデータは2018年のもので2020年のきょう現在その率は間違いなく上がっているでしょう。そして『ピッチ』、『ケータイ』を含めてのモバイル端末の保有率は84%にもなります。

私たちの生活を変えてきた便利な道具であることがその普及の理由でしょう。あって当たり前、今後無くては日常生活もままならないでしょう。このスマートホンのように女性の世の中への進出はごく当然の成り行きです。もちろん運送業も例外ではありません。飛脚からスタートした男性中心の運送業には女性が立ち入るような発想が生まれてくるような土壌は無かっただけなのでしょうから。既成概念を捨てて女性たちにはいろんな業界に飛び込んで欲しいものです。経営者の皆さまたちには門戸を開いていただき、女性たちの後押しをしていただきたいです。皆さまの会社を、これからの世の中を変えていくのは『AIと女性の力』でしょう。

世界におけるTruck Ladyや女性たちの現状

日本におけるデータ、女性の大型免許保有者134,344人に対して営業用貨物運転者数はたったの8,160人(6.1%)(2013年調べ)ですが、海外においても似たような事情が見受けられます。フランスで約5%、アメリカで6.6%、カナダで約3%と、似たような状況です。(トラックドライバーの総数からの割合です。)これは、各国での歴史や運送業の成り立ちもあれば、各国共通であろうトイレの問題、荷役の問題、日本とは比べようのない広い大陸を走らねばならないといった若干体力も関係する事情なのかも知れません。しかし、こんな事情や問題は物理的に解決可能なものばかりです。欧米諸国と少し違う日本の今一番の問題は『超高齢化社会』の現実の解決です。現在直面している、働き手が減っていくという現実的な問題があります。この解決は日本が、各企業の経営者が、真剣に取り組まなければならない喫緊の課題です。

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取り巻く世の中の動き

国連で採択されたSDGsは持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいるものです。SDGsは国単位のみならず、ビジネスの世界の共通言語にもなりつつあり、市場から取引先からこのSDGsへの取り組みを求められるようになり、投資の際の指標にもなりつつあります。

SDGsでの17の目標のなか、

5番目:ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

8番目:働きがいも経済成長も

すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進するSDGsは世界が合意した2030年の未来像を示すものであり、未来像と現在のギャップを埋めるためにはイノベーションが必要となります。女性の活用はこの5番目、8番目を埋めていく大きなイノベーションとなります。女性が前に出ていく、男女の区別なく仕事をしていく世の中になっていかなければなりません。

ここで世界における管理職における女性の割合を見てみます。2018年国際労働機関(ILO)の調べによると先進7カ国(G7)においての平均は30%に達しません。その中で日本は最下位の12%、過去30年近くをさかのぼってもその比率は3%も増えていません。これが日本の実情だと済ませてよい問題ではありません。そんな日本の現状をボトムから打破しなければなりません。『人生100年時代の到来』というやや非現実的な取り組み方よりも『やる気ある女性の活用』のほうがずっと現実的な問題解決方法だと思われませんか。

国土交通省も『トラガール』として女性トラックドライバーを後押ししています。国土交通省は建設業に携わる女性たちも『けんせつ小町』として後押しをしています。TRUCK FIVEを運営するZEALは、Truck Lady 5で女性トラックドライバーや建設業に従事する重機の女性オペレーターやダンプの女性ドライバーを応援しています。働く女性は美しく魅力的です。

まだまだ残る偏見や因習、未整備の本来男女平等でなければならない環境にもめげることなく力強く活躍しています。そんな女性トラックドライバーや建設業に従事する重機の女性オペレーター、ダンプの女性ドライバーの生き生きした姿をTruck Lady 5ではこれからも紹介し続けます。

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